発達障害の原因と薬と食物アレルギー

発達障害の原因については、遺伝や、環境ホルモン、化学物質など、複数の要因が関わっているのではないかといわれています。

同じ薬を飲んでも、副作用が強く現れる人と、そうでない人がいるように、ある食材が、ある人の体に合わないということもあります。

発達障害の発生原因には食物アレルギーが関係しているという話がありますが、今回はこちらにスポットを当ててみましょう。

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発達障害の問題行動は薬で治す?

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発達障害の子どもには、忘れ物が多かったり、集中力がなかったり、友達とのトラブルが多いなどの問題がみられます。

子供にいくつかの問題行動が現れると、親のしつけが悪いのでは?育て方に問題があったのでは?と思われることもしばしばです。

何とか発達障害児の問題行動をなくそうと、親は行動療法や言語療法を行ったり、時には病院で薬を処方してもらうこともあります。

薬を飲むと問題行動を抑えることができますが、それは一時的なものであって根本的な治療になるのかは疑問です。

成長過程にある子供に、精神の薬を長期間服用させて大丈夫なのか、という薬の副作用についても気になります。

発達障害の原因が食物アレルギーから起こるものだという考えは、毎日食べている食事によって、問題行動が現れてくる場合があるというものです。

一般的によく知られている食物アレルギーは、卵や乳製品、小麦、エビ、カニなどのアレルゲンが、体内で異物とみなされて起る免疫の過剰反応です。

一般のアレルギーは、定型発達の子供にも起るものですが、発達障害の子供の食物アレルギーは、あまり一般には知られていない『脳アレルギー』と呼ばれるものです。

発達障害の原因?脳アレルギー4つのタイプ

『脳アレルギー』という言葉はあまり聞いたことがないかもしれませんが、海外では『ブレイン・アレルギー』として広く知られているようです。

また、特徴としてイライラや多動、不安感という精神症状を伴うそうです。

『子どもの「困った」は食事でよくなる』という本を読んでみました。

脳アレルギーには4つのタイプがあり、特定の食品を食べるとじんましんがでたり、咳がひどくなったり、すぐに特異な症状が現れるものをI gEアレルギー(食物アレルギータイプ)遅発性のため気づかれにくいI gGアレルギー(偏食タイプ)粘膜に現れるI gAアレルギー(腸内環境タイプ)現代人に多い砂糖アレルギー(糖質依存型タイプ)があるといいます。

I gEタイプはすぐ症状が現れるのに比べ、I gG、I gAタイプは不快な症状がゆっくり現れるため、何がアレルギー反応を起こしているのか気づかずに、それを食べ続けてしまうことがあるといいます。

発達障害の子ども達には偏食傾向が多く見られ、決まったものばかり食べるということがよくあります。

そのよく食べるもの、毎日食べる牛乳や卵、小麦粉などが抗原になっていると、Ig Gアレルギーや、I gAアレルギーがひそかに起こっている可能性があります。

砂糖アレルギータイプは低血糖症、糖質依存型とも呼ばれ、さっきまで元気だったのに急にぐったりしてしまったとか、いつも機嫌が悪い、体がだるい、朝起きられないなどの症状が見られます。

白米、市販のパン、小麦製品、白砂糖や清涼飲料水、甘いお菓子などは、急激に血糖値をあげるといわれていますが、これらが大好きで、更に偏食でたんぱく質や野菜を食べない子どもは、低血糖症になる可能性が高いといわれています。

低血糖症は食後の血糖値が急激に上がると、その反動で血糖値が下がったり、食事をしても血糖値が上がらなかったり、血糖値の上昇と下降を激しく繰り返すことをいいます。

血糖値が安定しないと、脳に必要な栄養が供給されないばかりか、様々なホルモンの分泌により自立神経のバランスをくずすなどの影響を与えます。

また、低血糖症は腸の粘膜とも深く関わっていて、腸粘膜が弱っていると、食べたものの吸収速度が速まり、血糖値が不安定になりやすいそうです。

腸粘膜が弱まる→免疫機能が低下する→砂糖アレルギーにつながるという関連があるので、腸の状態を良い状態にしておくことが必要です。

一例をあげると、忘れ物が多く、感情の起伏が激しい子どもは、卵と甘いものやスナック類が原因だったこと。

言葉が遅く、かんしゃくを起こし、自傷行為のある子どもは、小麦アレルギーが原因だったこと。

ADHDで服薬していた子どもは、魚介アレルギーが原因だったこと。

アレルギーとなっていた食品を除去し、不足している栄養素を補うことで問題行動は激減したそうです。

この本の著者は、子どもの脳や心のトラブルのすべてが栄養障害や食物アレルギーによって起っているものではないが、発達障害の子どもたちの中には、脳アレルギーが原因で問題行動が起っている場合があるといいます。

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発達障害の原因かもしれない食物アレルギーの検査と実際の治療

毎日の食事が身体を作っていくわけですから、長期に渡る間違った食生活や偏食は、体にも影響を与える可能性はありますよね。

発達障害の子どもや大人にも偏食のあるひとは多いですし、最近のほとんどの食品やお菓子、飲み物には添加物が入っているので、現代の食品は危険がいっぱいだとも言われています。

脳アレルギーが発達障害の原因の可能性があると主張する医師が何人かいらっしゃいますが、日本ではこの方法があまり取り入れられていないようです。

海外では、発達障害の治療は薬物療法、環境整備、アロマテラピー、カイロプラクティック、針、デトックス、アレルギー分野の治療など、様々な取り組みがされているようですが、日本では療育のみの対応や薬物療法が主流のようです。

実際のアレルギー検査ですが、詳しい血液検査データを調べるには、血液サンプルをアメリカに送って、結果を返送してもらうのに4週間かかるそうです。

脳アレルギーを起こしていた食物が限定されたら、その食物の摂取をやめ、不足している栄養素を補うために、食事の改善と質の良いサプリメントを使います。

また、このような治療法は保険治療の対象外であることが多く、高額の検査費用と治療費がかかります。

食物アレルギーや、ワクチン接種が発達障害の原因であると主張する医師がいる反面、これらをトンデモ医学と批判する医師もいます。

「自閉症児者を家族に持つ医師・歯科医師の会」はこの件に関してこのように述べています。

「キレート『治療』の効果については、これを実践している家族と推奨しているごく一部の学者による主観的評価であり、(発達障害のひとつである)自閉症の治癒もしくは症状改善の評価基準はきわめて曖昧である。仮に症状が改善したとしても、キレート剤投与による症状改善なのか、それとも個々の成長による症状改善なのか、似通った症状を持った自閉症児においてキレート剤を投与した群としなかった群での比較検討はなされたのかなど学術的・医学的な疑問が残ります。キレート剤投与は副作用が大きく、副作用を上回るほどの自閉症の症状改善効果が証明できない限り、治療ではなくまだ研究レベルであり、私たちはこれを推奨できません。」

まとめ

発達障害の原因は今も明らかになっていません。

ただ、発達障害は親のしつけや養育環境が原因ではないので、親のせいだと責めてはいけないのです。

発達障害は脳の機能障害であり、この特性のために社会性やコミュニケーションに問題が見られます。

食物アレルギーについても様々な意見がありますが、食生活が偏っている方、に頼らずに問題行動を改善したい方、血液検査を受けて実際治療している方もいらっしゃるようです。

食物アレルギーの本や、キレート治療の記事を読んで、うちの子供も検査をしないといけないのかなと思いましたが、食事制限が難しいだろうということと、高額の検査料や治療費を払いながらでは、続かないだろうと思ってしまいました。

偏った食事はよくないので、バランスよく食べさせる工夫や、乳酸菌などのサプリメントは取っています。

今までの食生活を変えていくというのは簡単ではありませんが、薬に頼らず、問題行動が激減していくならそれにこしたことはありませんね。

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