広汎性発達障害の高校生の選択肢

広汎性発達障害の子供たちもいつしか小学校、中学校を卒業し高校生になります。

高校生になるための入試も経験することになります。

知的障害のない生徒達のほとんどが一般の高校に進学していくようですが、義務教育ではないので成績が悪かったり問題を起こしたりすると普通に留年または退学になります。

中学卒業後の進路選択をどのように考えていますか?

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広汎性発達障害を持つ子供たちが高校生になるときの選択

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広汎性発達障害、ADHD、LDを持つ子供や、学校の授業についていけない子供の親は、中学卒業後の進路についてとても慎重になりますよね。

療育手帳を持つ発達障害の子供は特別支援学校の高等部に転入できますが、アスペルガー症候群、高機能自閉症、特定不能の広汎性発達障害、ADHD、LDの生徒は、高校入試を経て一般の高校に進学することが多いようです。

他には定時制の高校、通信制の高校、チャレンジスクール、高等専門学校、専修学校、商業科の高校などがあります。

知的障害のない広汎性発達障害の高校生が抱えるようになる課題

知的障害を持たない広汎性発達障害、ADHD、LDの生徒が一般の高校に入学すると、その学校生活も様々です。

発達障害をもつ生徒達は、社会性や、コミュニケーションの面でトラブルを起こしやすいといわれていますが、多くの人は高校過程を終了して無事に卒業していきます。

得意分野においてはとても優秀な成績を収め、さらに深く学ぶために大学以上に進学する生徒も多いようです。

高校で得意分野を見つけたり、よい友達に出会えたり、部活に打ち込んだりしながら高校生活を充実したものにできるといいのですが、そうできずに悩んでしまう高校生も少なくないようです。

本人には自覚がなく、悪気はないのですが、人の気持ちが読めない、周りの雰囲気を理解できないという特性のために、人間関係や教師との間にトラブルを起こすこともよくあります。

学習障害の生徒は、特定の教科に対していくら努力しても理解できない、授業についていけないということがありますが、それを障害と認めてもらえず単位をもらえないこともあります。

本人の努力を認めてくれる教師がいる反面、理解を示さない教師もいるので、内申書に大きく影響を及ぼすこともあります。

高校生のこの時期は、「自分とは何だろう」「将来、社会の中でどんな役割をするのだろう」という自己の同一性や将来についていろいろ考える大切な時期でもあります。

発達障害のある高校生にとって自己のアイデンティティが確立される時期に、学習面や生活面で抱える苦手さに対しての理解と支援が必要です。

そのまま放置されてしまうと授業についていけなかったり、自信感を持てなかったり、失敗体験を積み重ねてしまうことになり、長期欠席やひきこもり、うつなどの二次障害につながってしまう残念なケースもあります。

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広汎性発達障害を持つ高校生とひきこもり

本人が意欲をなくして不登校になったり、人間関係でつまづいてしまう場合、いじめなどを契機にひきこもってしまうケースもあります。

ひきこもりは子供から大人まで広範囲にわたりますが、現代の深刻な社会問題となっています。

社会的参加(就学、就職、家庭外での交遊)を回避し6ヶ月以上家庭にとどまり続ける状態を言いますが、この状態が長期化すればするほど、当事者や家族が不安を抱くようになります。

家庭内暴言や暴力が現れ、精神疾患が顕在化し、社会復帰が困難になるのです。

思春期とひきこもりの親和性が強いといわれる中で、ひきこもりと関連性の深い精神疾患として広汎性発達障害、ADHD、LDがとりあげられています。

アスペルガー症候群の生徒は同年代の集団から孤立しやすく、からかいやいじめの対象になることがあります。

いじめられた経験が頻繁にフラッシュバックし、それに伴うパニックを起こし、社会的関心の乏しさによりゲームなどの活動に没頭してしまいやすいといわれています。

ADHDの人は本来人懐っこく、親しい人間関係を求める傾向にありますが、不注意、多動性、衝動性の特性のため、集団から孤立しやすい面があります。

こうした状況の長期化は反抗的な態度を生み出し、気分障害、ひきこもりに至る可能性が高まるといわれています。

LDは特定の学習についていけないことから、社会的な評価や介入にとても敏感で傷つきやすい傾向があり、不安な状況が続くと不登校、ひきこもりに至る可能性が高いといわれています。

ひきこもる原因は一つではなく、環境や他の要因が重なって現れるものですが、発達障害を持つ思春期の生徒達にリスクがあるということも心に留めておき、常に心の部分にも気を配ることが大切です。

知的障害のない発達障害は確かにわかりにくいのですが、気づかないままでいると本人も辛いと思います。

子供なりに深刻に悩んでいるのですが、親や、教師が気づいてあげないと、なかなか自分から言い出せないこともあるのでしょう。

多くの日本人は自分の心で思っていることを相手に伝えることが苦手です。

こんなことは言ってはいけないんじゃないか、言ったら叱られるんじゃないかと、自分も含めて一人で悩む人が多いと思います。

大人になっても精神的に自立していない人、心の弱い人がたくさんいることに気がつきます。

そうなってしまった背景とか、環境とか、様々な要因が合わさって一人の人格が形成されています。

不登校を情けないとか、甘えてる、怠けているという先入観で見るのではなく、子供と向き合い、何が問題なのか、どうすれば問題を解決できるのか真摯に考えていく姿勢が親にも必要だと思います。

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広汎性発達障害の高校生がもし躓いてしまったら

学校には行きたくないけど勉強はしたいという学生、社会人も利用している通信制の高校もあります。

通信制高校の良いところは、一人ひとりに合ったペースで学習し卒業資格を取得することができることです。

不登校で悩む生徒や、発達障害により通常の学習が難しい生徒などにも適したスタイルとして注目されています。

芸能活動やアスリート活動と学業を両立させるために通信制高校を選択する生徒もいるそうです。

将来の希望、夢を持っている子供には、夢を実現させるための専門性を身に着けるというのも一つの選択肢ではないでしょうか?

通信制高校ナビ

夢をかなえる学校選び

まとめ

広汎性発達障害、発達障害を持つ高校生達は厳しい環境の中に置かれていると思いました。

今まであまり知られていなかった知的障害のない広汎性発達障害、ADHD、LDをもつ人達が抱える現状を改善するためには、乳幼児健診のスクリーニングの精度を上げるべきだと指摘されています。

スクリーニングは上がったかもしれませんが、その子供を見る専門医がまだまだ足りないのだそうです。

学校教育の現場でも、教師の理解と教育の普及が急がれているようですが、特別支援学校の教師に比べ専門性を持つ方が少ないようです。

幼い頃は親も療育に必死になりますが、子供が学校に通うようになるとやらなくなってしまうのですよね。

思春期に起こりやすいといわれる不登校、長期にわたるひきこもりを防ぐために、発達障害の診断を受け、どのような特性を持っていて、どのように対処していかなければならないかを、親や家族も学ぶ必要があります。

そして発達障害の特性と生涯付き合っていくものだということを受け止めましょう。

大学生になったから、成人したからもう大丈夫!ではなく、何かのきっかけで二次的障害を引き起こす可能性が高いということを親も、本人も心に留めておきましょう。

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