広汎性発達障害の遺伝と父親との関係性

広汎性発達障害は遺伝するのでしょうか?

これは広汎性発達障害の原因は何かというときに必ずでてくる疑問です。

親の育て方や、本人が怠けているからではないというのが最近になってわかってきたこと、先天的な脳の機能障害であるという見方が定着してきました。

発達障害が遺伝するという科学的な根拠はありませんが、子供の診察をすることによって、実は父親も発達障害だったというケースがあります。

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広汎性発達障害は男性に遺伝しやすい?

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息子は知的障害のある子どもと定型発達の子どもが一緒に通う保育園に入ったのですが、そのとき8人の発達障害の子どもがいて、全員が男の子でした。

小学校に上がってから、6年生までの特殊学級の子供たちは、発達障害の男の子が11人、女の子が3人で、やはり男の子が多いんだなと思っていました。

そのときの子供の中には、女の子の兄弟もいましたが、お兄ちゃんが自閉症でも、お姉ちゃんや妹にはその症状は見られませんでした。

特別支援学校の中学部に入ると、クラス5人のうち男の子が4人と女の子が1人。

現在高等部では、クラス7人のうち、男の子が5人と女の子が2人です。

それで漠然と発達障害は男の子が多いんだなと思っていました。

調べてみると男女の発症率に明確な差があるらしいですね。

広汎性発達障害の自閉症、アスペルガー症候群については、男性と女性の比率は4 : 1程度といわれています。

父親の広汎性発達障害は遺伝するのか

広汎性発達障害の発症率が男性が高いということは、男性は発達障害の要因を持っている可能性が高いということなのでしょうか。

子供の診察を通して、親も広汎性発達障害だったことがわかったり、親も同じような特徴を持っていたということがあります。

また、一卵性双生児の1人に広汎性発達障害が見られた場合、もう1人にも同じように障害が見られるといいます。

親に発達障害があれば、生まれてくる子供が影響を受ける確立は高くなるそうです。

兄弟全員に障害が出る場合もあるし、一人だけの場合もあるし、遺伝的要因があっても子供に出ないこともあります。

息子をよく観察すると、親ゆずりの性格だなと思う部分を発見します。

空気が読めない、マイペース、相手への配慮がない、キレると暴力的になる等、よくよく考えたら父親もそういう特性を持っていました。

広汎性発達障害についていろいろ調べていくうちに、父親もアスペルガー症候群だろうということが推測できました。

昔はいちいち発達検査などしませんし、ある程度の知能があればそれなりに大人になります。

子供を通して、実は親もそういう部分を持っていたということがわかるのですね。

奥村隆さんという方が「息子と僕のアスペルガー物語」という連載記事を書いています。

父親の持っていた特性を、息子が同じように持っているという話ですが、息子の診断を受けにいくことをきっかけに、自分の障害に気づいた過程を詳細に綴っておられます。

奥村隆「息子と僕のアスペルガー物語」

父親の広汎性発達障害が遺伝するかもしれない

家族や自分に広汎性発達障害がある場合、生まれてくる子供に遺伝するのではないかという不安をもつ方がいらっしゃいます。

家族がどんなに大変だったかを経験してきたからこそ、結婚しない、子供を作らないという方もいらっしゃるのでしょう。

発達障害の人を兄弟に持った定型発達の人は、親とはまた違う苦労を経験しています。

親はどうしても障害のある子にかまうことになるので、その分かまってもらえません。

親が苦労しているのを見ているので、我慢したり、寂しい思いをしています。

兄弟の障害のために、悪口を言われたり、辛い思いをしています。

そのようなことは今でもよくあることで、まだまだ他人の障害に対する心配り、思いやり、対応の仕方などを知らない人が多いのだな、精神的に幼い人が多いのだなと残念に思います。

現代人は競争意識の強い社会で生きていますが、小さいころから定型発達の子供たちと父兄への啓蒙が必要です。

広汎性発達障害の子供たちと、定型発達の子供たちが接することができる交流学級の存在は、定型発達の子供たちにとって貴重な場であるかもしれませんね。

どのように受け止めるのかは個人の見解にゆだねられますが、、、。

生まれてくる子供に障害があることを願う親など一人もいません。

どんなに胎教に気を使って、体によいものを摂取して、、、と注意を払っても、生まれてくる赤ちゃんの運命まではわかりません。

生まれてくる子供に障害があるかどうかは生まれてこなければ分からないのです。

発達障害の方が子どもを産んだら、子どもも発達障害になる可能性はあります。

その方は女性でしたが、子どもが自分と似ているので、障害のある子供の気持ちがわかる、どうしてあげたらいいかがわかるといっている方がいました。

障害を持つ子供を支えることができる頼もしい理解者です。

親や自分に発達障害がある場合、生まれてくる子供にリスクがあるかもしれないということは心に留めておきましょう。

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広汎性発達障害に対する支援について

近年、広汎性発達障害が社会的にもクローズアップされています。

大人になって発達障害であることがわかったけれど、社会に適応できない人達が増えていることが社会問題になっているからです。

長い時間をかけて広汎性発達障害についての臨床件数も増え、早期発見と早期療育が大切だということが提唱されています。

広汎性発達障害児に対する適切な指導と療育は、子供の能力を引き上げるということもわかってきました。

また、小学校に上がってから障害がわかっても、特別支援教育によって改善していくことが報告されています。

大人になってから発達障害であることがわかっても、適性を調べて訓練を行ったり、ジョブコーチをつけることで、個人個人にあった仕事につくことができるようになっています。

発達障害と自閉症やアスペルガー症候群を含む広汎性発達障害は、障害という言葉のために、暗く重いイメージがありますが、

一生治らない=状態が好転しないのではなく、継続的な支援によって状態は良くなるということです。

あるお医者さんは、発達障害を発達失調症などに名前を変えたらいいといっておられるのを本で読んだことがあります。

広汎性発達障害に対する対応や療育の環境が以前に比べてよくなっているのは確かです。

まとめ

息子が愛着性発達障害と診断された当時、発達障害に対する情報を得ることができずに、自分の置かれた状況を把握できず、毎日泣いて過ごしました。

当時は周りにも発達障害を知っている人はいませんでした。

子供がわがままなのは『親の育て方の問題』でしたね。

原因を遺伝だと考えるなら、息子の場合も父親の影響をたぶんに受けているなあと思いますが、もっとわたしに知識があって、違う決定をしていたら、状況はもっと変わっていただろうと思います。

障害があるというのは正直辛いことですし、障害を受け入れるというのは大変なことです。

ですが、障害があるから不幸だと思うのか、どうすればいいのか考えるのかは当事者の受け止め方次第だと思います。

わたしも何故自分はこんな重荷を背負わなければならないのかと思いました。

一人で悩んでいたら取り返しのつかないことをしてしまったかもしれませんが、いままで本当に多くの人に助けてもらいました。

良い指導者、よき理解者、同じ悩みを持った仲間との出会いによって精神的にも強くなりました。

今でも試行錯誤を繰り返していますが、以前より前向きに生きています。

今苦しんでいる方々にも良い出会いがありますように。

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2 Responses to “広汎性発達障害の遺伝と父親との関係性”

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