広汎性発達障害の子供の診断とチェックリスト

広汎性発達障害の子供にはどんな特徴があるのでしょう。

発達障害の一つである広汎性発達障害は、自閉症、アスペルガー症候群、レット症候群、小児期崩壊性障害、高機能自閉症、特定不能の広汎性発達障害等が含まれます。

統計的に見ると発達障害の人数は増加しているといわれます。

これは1980年代後半から国際的な診断基準が普及したことにより、発達障害と診断される人が増えたこと、親が積極的に専門家に相談するようになったことなどが要因として考えられます。

発達障害はできるだけ早期に発見し、療育につなげた方がいいのです。

お子さまのために診断チェックをしてみてください。

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広汎性発達障害の子供の診断チェックと特徴

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広汎性発達障害の診断は、DSM(精神障害の診断と統計マニュアル)、ICD(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)の診断基準により診断されます。

1.対人相互反応の質的な差異

2.意思伝達(コミュニケーション)の質的差異

3.想像力(イマジネーション)の質的差異

この3つが認められた場合、広汎性発達障害と診断されるのですが、障害の程度によって現れる特徴には個人差があります。

重度の自閉症の子供は3歳までにその特徴がはっきり現れるといいますが、言葉の遅れのないアスペルガーや高機能自閉症などの子供は、親や周囲が見過ごしてしまう場合もあり、未診断のまま大人になってしまう人もいます。

発達障害ははっきり目に見える障害ではないので、子供の日常を注意深く見てあげることが大切です。

ここでは広汎性発達障害とADHDやLDも含むチェック項目をあげていきます。

幼少期の子供の発達障害の特徴と診断チェック

・目を合わせようとしない

・抱っこするのを嫌がるかのようにのけぞってしまう

・人が大勢いるところを嫌がる

・くるくる回るものが好きだったり、自分でくるくる回る子もいる

・一人でよく遊ぶ

・言葉が遅い

・名前を読んでも振り返らない

・呼んでもママの後をついてこない

・指差しをしない

・クレーン現象がある

・オウム返しをする

・物を一列に並べる

・人のやっていることに関心を示さない

・じっと座っていられない

・手をひらひらさせる

・鬼ごっこ、おままごとができない

・言葉の意味を理解していない

・よく癇癪やパニックを起こす

・頭を壁に打ち付けるなどの自傷行為を起こす場合もある

・夜2時間間隔で目が覚めるなど、睡眠障害が見られる

・叩いたり噛み付くなどの他害行為がある場合もある

・てんかんを持つ場合もある

・音や光に敏感なことがある

・怖がり、臆病な子もいる

学童期の子供の発達障害の特徴と診断チェック

・じっとしていられない

・授業中に席を離れる

・好きなことならずっとしゃべっている

・言葉の意味をそのまま受け取ってしまう

・相手の表情を読むことができない

・その場の状況判断ができない

・突然の変更に対応できない

・一度に二つ以上のことができない

・驚異的な記憶力をもっていることがある

・想像力が豊かである

・うそをつくことが多いと誤解されやすい

・よく物を忘れたり、なくすことが多い

・読む、書く、聞く、簡単な計算ができないなど、特定の学習能力に問題がある

・上下、左右などの位置を認識できない

・運動が苦手、体の動かし方が不器用

大人の発達障害の特徴と診断チェック

・何かに没頭してしまうと、今までやっていたことを忘れてしまう

・冗談や暗黙の了解などがわからない

・相手の考えを読むことが苦手

・新しい状況に対応できない

・自分の思いや感情、考えなどを適切に表現することが苦手

・感情のコントロールが苦手

・規則性や秩序を極端に重んじる場合がある

・問題解決、決断をするのが苦手

・指示代名詞や『あいまいな言い回し』がよくわからない

・興味のあることには、偏執的ともいえる水準で集中することがある

・大量の情報を瞬時に記憶することのできる人もいる

・定型発達の人が思いつかない発想をすることがある

(これらの特徴と診断チェックははすべての人にあてはまるわけではありません)

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発達障害の子供を早期発見するためにも診断チェックを

日本では乳幼児健診で発達障害の疑いがあれば、専門の機関に相談するように勧められます。

1歳半検診の時に広汎性発達障害の症状が現れる子供もいるので、親も発達障害に対する知識を持っているといいと思います。

子供は五体満足に生まれたら自然に育つと思うのは昔の考えで、現代は目に見えない疾患や障害を持っている場合があります。

人々の生活が変り、社会の構造が複雑になってきたことにより、環境や気候の変化、人間関係のストレスの脅威にわたしたちは常に晒されています。

目に見えるものだけが障害ではなく、精神的苦痛を訴える精神疾患をもつ人は急激に増えています。

広汎性発達障害の人が最近になってクローズアップされてきたのは、一昔前なら大きな問題ではなかったのに、現代社会においては適応しにくい人たちになってしまったからなのです。

言葉が遅かったり、不適応な行動がたびたび見られても、大丈夫だろうと思っていると後に苦労するのは親と本人です。

広汎性発達障害、発達障害の人は、ほとんどの人が社会性やコミュニケーションの発達に問題があり、強いこだわりに加え、感覚に過敏さ、鈍感さを持っています。

現れてくる特徴も一人一人違うため、その子供に合う支援が必要なのです。

ADHD、LD、アスペルガー症候群、高機能自閉症、特定不能の広汎性発達障害については、小学校に通うようになってから顕著になります。

早期発見が問題を抱えている子供の精神的な助けになるのです。

知的な遅れがない子供たちは、本人がまじめに取り組んでいても、周りからは努力が足りないとか、怠けていると誤解されやすく、精神的に辛い思いをしています。

親や教師が子供だからと見過ごしてしまわずに、関心を持っていただきたいと思います。

子供の健康状態に気を配るのはもちろんですが、普段の行動や生活態度にも関心を向けましょう。

発達の障害があると、何で普通にできないのかと、親はすぐ怒ってしまいがちですが、その理由に関心を向けてみましょう。

がみがみ怒るのではなく、子供が一緒にいると安心できる親でありたいですね。

発達障害の診断は専門医に

広汎性発達障害を自閉症スペクトラムともいいますが、スペクトラムとは自閉症の特徴が虹色のように段階的に存在するという意味です。

同じ診断を受けた子供でも、複数の特徴が濃く出たり薄く出たり、一部の特徴は非常にはっきりと現れ、他の特徴は現れない場合もあります。

自分で診断チェックをされた後、最終的な診断は専門の医師の診察を受けてください。

医師は検査結果や問診をもとに総合的な判断をするので、多くの項目が当てはまらなくても診断を受けるケースはあります。

言葉が出ない時点では、問診の内容を中心に普段の生活の様子を聞かれます。

実際に目の前で子供を見て医師が判断しますが、病院によっては脳波の検査や、MRIを勧められることもあります。

広汎性発達障害、発達障害の子供の一部には、思春期までにてんかんを起こすことが認められているからです。

まとめ

発達障害がどういうものか知らないで子育てをすると、障害の程度にもよりますが、親と子供の関係、家族関係にまで影響を及ぼす場合があります。

重度の自閉症だった息子に対して、わたしは適切な支援をしてあげられず、時間を無駄に費やしてしまいました。

子育てに自信をなくし、人の言葉に傷つき、夫婦の信頼関係もありませんでした。

当時はどこに相談したらいいのかもわからなかったからです。

早期発見することで、早くに適切な支援をしてあげることができ、問題行動を改善していくことができます。

親子のコミュニケーションの方法を学び、親の情緒が安定すれば、子供に笑顔が見られるようになります。

長い目で見ていくと、早期発見、早期療育をした子供の方が、安定した青年期を迎えることができるといいます。

診断チェックが少しでもお役に立てば幸いです。

こちらの記事もご覧ください ⇒3歳児に現れる広汎性発達障害の特徴と症状とは

 

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