広汎性発達障害 自閉症の方との接し方

自閉症とは、広汎性発達障害の中の障害の一つです。

発達障害を持つ人は、先天的に脳の機能に障害があるといわれています。

定型発達の人のように、脳の機能を総合的にうまく使うことができないので、一般常識に当てはめようとすると、とても育てにくいと感じてしまうのです。

自閉症の子供や大人に対して接し方を知っていると、相互の関係もよくなっていきます。

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広汎性発達障害の人たちの特徴を知ることが大切です

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広汎性発達障害を持つ人たちは、定型発達の人たちとは違った物事の捉え方、見方をするということがわかっています。

同じ自閉症でも現れてくる特徴や、行動などは個人差がありますが、共通する点もあります。

一見理解しづらい自閉症の人の特徴を知ることによって、接し方もわかってくると思います。

自閉症や広汎性発達障害といわれる子供には次のような特徴があります。

・人と目を合わせることが苦手

・名前を読んでも反応しない

・言われたことの意味がわからない

・相手の気持ちがわからない

・突然の変更に対応できない

・ものの並べ方が決まっていたり、こだわりがある

・音、光、臭いなどに対する感覚に敏感なことがある

・手先がうまく使えないことがある

・時間の感覚がない(始まりと終わりがわからない)

・人の話に集中できない

・その場の空気が読めない

自閉症の人は、脳のどの部分に障害があるのかはっきりしてはいませんが、脳の機能を同時に働かせることが難しいといわれています。

話しながら、相手の表情を読み取ったりすることは難しいのです。

また、想像力を働かせることが苦手なので、視覚的な情報は理解しやすいのですが、目に見えないことは理解しにくいのです。

車、動物、果物、人などの名詞は理解しやすいですが、動く、働く、親切、きれいなどの動詞、形容詞をなかなか理解できません。

自閉症の人は自分の思っていることを、相手にわかりやすく伝えることも苦手です。

また、一度にたくさんのことをいわれると困ってしまいます。

予定外のことが起こると不安になってしまいます。

大きな音や、特定の臭い、急に触れられることに驚いたりします。

広汎性発達障害の人に対する具体的な接し方

同じ自閉症でも、言葉をじょうずに話せる人、単語だけ言える人、まったく話せない人がいます。

話せないけど言葉の意味は理解できる人、話せるけど言葉の意味を理解できない人もいます。

こだわりの程度も個人差があります。

自分の思うこと、要求が相手に伝わらない時ほど、もどかしいと思うことはありません。

自閉症の人もそうだろうと思います。

では、どのような接し方が良いでしょうか。

1.前から、ゆっくり、短い言葉で話しかける。

2.絵やカード、文字を使って視覚的に見せる。

3.大きな声で怒鳴ったり、怒らない。

4.パニックを起こしてしまったら、まずは落ち着かせる。

5.「○○しちゃダメ!」という否定形よりも「○○します」という肯定的な言い方をする。

6.強いこだわりがある人は、それが心の安定を保っていることを理解する。

ひとりひとりの言語理解力を踏まえたうえで、適切な指示の出し方を考える必要があります。

広汎性発達障害の人は、目で見て理解する方が得意です。

パズルが得意だったり、一度来た道をよく覚えているなど、視覚的な情報を理解します。

反対に見えないものに意味を見いだすことは苦手だといわれています。

相手の気持ち、その場の雰囲気をはかることができません。

相手の言葉は消えてしまうので、目で見て確認できないため理解するのが難しいのです。

何度も同じ間違いを繰り返す場合には、その子が何が間違っているのか分からず、本人も混乱していることがあります。

根気よく教えるとともに、絵やカードにしてみたり、実際にやってみせるのも効果的です。

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広汎性発達障害の人への言葉かけの具体例

広汎性発達障害の人たちの特徴を理解しても、実際の生活の中で使いこなすようになるまでには時間がかかります。

その特性を繰り返し理解するよう努めることです。

だんだんと不可解だと思っていた行動の理由がわかってくると、適切な言葉のかけ方、接し方がわかってきます。

時間はかかりますが、こちらの伝えたいことを理解するようになります。

広汎性発達障害の人たちは、基本的に素直でまじめな人が多いといわれます。

個人の特性を理解し、誠意を持って接していく、良いところを伸ばしてあげようという意識で接していきましょう。

親が子供に対するときは、ついつい邪険にしてしまいがちです。

ついやってしまいそうな否定的な言い方を、肯定的な言葉に代えていきましょう。

『やめなさい!』→『はい、それはおしまい。こっちやろうか~』

『何でわからないの!』→『○○するよ』

『急いで、早くして!』→『○時までに終わらせようね』

『見れば分かるでしょ!』→『これはこうしようね』

『片付けなさい!』→『○○は、△△に入れてね』

自分の思うとおりに相手が動いてくれないとイライラしますが、息子も含めて自閉症の人はおっとりしています。

時間の感覚があまりないというか、いつまでに○○しなければならないといういうのがありません。

だから放っておくと、いつまでも同じことをやり続けたりします。

自分の気持ちに余裕がないと、『何でこんなこともできないんだ!』という否定的な言葉を発してしまいます。

広汎性発達障害の人に接する時は、心に余裕を持って、むやみに否定的な言葉をぶつけないようにしましょう。

わたしも人をほめるのが苦手でした。

というか、そういう習慣が身についていませんでした。

でも、人ってほめられると嬉しいものですよね。

子供に対しても、このくらいできて当たり前と思わずに、『できたね』、『ありがとう!』っていってあげましょう。

自閉症の人への接し方をより効果的にする環境づくり

自閉症の人にとっては、言葉かけと同様に生活空間もできるだけ具体化されていたほうが、その意味がわかりやすいようです。

学校の教室や家でも床にテープで区画を示す、絵カード、写真を貼って、どこで何をするのかを明確にするといいようです。

「この場所ではこれ・・・」と決まっている方が、本人も理解しやすいようです。

自閉症の人にとって、生活の見通しが立っていることは、安心感を与えます。

「いつ」「どこで」「何を」「するのか」さらに、「その次に何をするのか」ということがわかっていると、安心して過ごせます。

本人が理解できるかたちで、絵や、表で書いてあげたり、スケジュールを示してあげるのも効果的です。

カレンダーに予定を書き込んでおくと、いつ何があるのか予想が立ちます。

時計を理解できる場合は「〇時〇分まで・・・」と示してあげたり、「あと何回だね」と伝えたり、音の出るタイマーを利用します。

やってはいけないことについては、その場で注意しないとほとんど効果はありません。

「さっき、何であんなことをしたの!あれはいけません。」と言われても、自分のどこがいけなくて怒られているのかがわかりません。

問題が起こったときは、その場ですぐに何がいけなかったのかを伝え、そのときに怒っている表情を見せたり、いけないことを示す図などを使って視覚に訴えると効果的です。

まとめ

日本では、まだまだ発達障害に対する理解が低く、適切な支援がおこなわれていません。

自閉症に対する間違ったイメージや誤解があると、不可解な行動に恐さを感じる人さえいることでしょう。

わたしも、以前はほかの自閉症の人が叫んでいたり、はねていたりするのを見て、ぎょっとしたことがありました。

子供が発達障害であるとわかったとき、親が一番混乱するのは、子供に対して接し方がわからないのです。

自分の常識に子供を合わせようとしてもうまくいきません。

もっと自閉症に対する知識と理解することを学び、適切な接し方を毎日の生活に生かしていきましょう。

何にもできない子だと思っていたのに、接し方を代えると笑顔が見られるようになり、萎縮した態度が消えていきます。

いままで全部自分でやってしまったけど、子供のできることは自分でできるようにやらせて見る、待ってあげることも必要です。

子供と一緒に親も成長していきましょう。

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