算数が苦手な広汎性発達障害の子供への取り組み

広汎性発達障害の子供は単純な記憶力を伴う学習は得意であるが、応用や比較問題、複数の事柄を組み合わせることは苦手であることが多いといわれます。

算数の単純な計算はできるが、文章問題になると全体の意味を理解して式を立てるのは苦手なようです。

中には単純な計算が苦手なこともあります。

算数が苦手な子供に対する取り組みについて調べてみました。

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算数が苦手な広汎性発達障害の子供

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広汎性発達障害の子供が算数ができるかどうかというのは知的障害があるかないかによっても変ってきます。

算数が大好きで難しい問題をすらすら解く子供もいるので、算数が苦手な子ばかりではありません。

広汎性発達障害の子供の中には算数の計算式は解けるのに、文章問題は苦手な子供が多いといいます。

IQが80くらいの境界領域の広汎性発達障害の子供の場合でも、パターン化された機械的な計算問題はよくできるが、文章問題は苦手ということはよくあります。

2桁や3桁の掛け算、割り算、分数、少数についてもすらすら解けるのに、文章問題になると躓いてしまうというものです。

算数の文章問題は、問題解決のためにいくつか段階を踏む必要がありますが、文章を読んで理解する→文章から数式を立てる→数式を解くというものです。

まず文章を読んで全体像を十分に把握できないと、正しい計算式を立てることができず、正しい答えを導き出すことができません。

算数が苦手な広汎性発達障害、ADHD、LDの子供たち

全般的な知的な遅れはなく、算数の計算の理解と実行ができないという算数障害をもっている子供もいます。

コミュニケーションに問題はなく、文字の読み書きができない、計算ができないなど特定の学習能力の習得に困難を示す障害のことをLD(学習障害)といい、読字障害のことをディスレクシア、算数障害のことをディスカリキュアといいます。

LDは知的な遅れはなく、特定の学習以外には問題が見られないので、学校に通うようになるまでわからないことがあります。

親や教師がLDについて知らないと理解されにくく、もっとがんばりなさい、努力が足りないなどと言われ、辛い思いをしていることもあるといいます。

本人は一生懸命やっているのに、授業についていけないと『できない』と思ってしまい、自信をなくしてしまいます。

ADHDの人が算数障害をもつことも認められています。

算数障害は次のような特徴があります。

・数字や記号を理解・認識できない

・指を使わないと簡単な計算ができない

・繰り上がりや繰り下がりが理解できない

・数の大小の理解ができない

・難しい計算はできるのに図形は理解できない

・アナログ時計が読めない

・暗算ができない

ADHD、LDの子供は、教科や分野によって得意・不得意に大きな偏りがみられることが多く、複数の障害を併発していることもあります。

発達障害があることに気づかない場合もあるのですが、早期発見により治療・改善が見込める障害なので、学校の先生、精神科医や小児神経専門医と相談することをおすすめします。

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算数の苦手な広汎性発達障害の子供への対応

広汎性発達障害の子供たちには自分のペースでできるもの、繰り返しできるもの、親子でできるもの、家庭教師などが向いているようです。

広汎性発達障害の子供の学習にゲームやパソコンが活用されていることがあり、勉強効率があがったという話もあります。

広汎性発達障害でない子供は算数がよくできるのかというとそうでもありません。

小学生にアンケートをとると嫌いな科目のトップが算数で、女子が男子より圧倒的に多いそうです。

その理由は簡単な計算ができない、なんとなくわかったつもりになって妥協してしまう、ひとつ躓いてしまうとその先に進めないというものだそうです。

わからないでそのままにしておくと、やらなくなってしまうのでどんどん遅れてしまうのですね。

定型発達の子供の場合でもそうなので、発達障害の子供はさらに、気を遣ってあげないといけないのかもしれません。

ひとつのことを覚えるにも時間がかかるし、算数以前のこと(文章に対するこだわりなど)で躓いていることもあります。

せっかく覚えたことをやらずにいるとすっかり忘れてしまい、また初めからということもよくあります。

引き算と足し算を間違えてしまう子供には、今から足し算をやりますと言ってまとめて足し算をやる、引き算は別にする方がいいようです。

いろいろな問題を次から次に進めていくと混乱する場合があるので、問題をしぼって、何度も繰り返すのがいいそうです。

そして、同じ説明を根気良く繰り返すことです。

昔フラッシュカードってはやりましたが、算数の苦手な子供にドッツのフラッシュカードを使うこともあります。

お風呂に入るときに数を数え、10ごとに区切ってあげる、50までできたらその逆もやります(逆唱がポイントらしいです)。

お風呂の好きな子供は多いので、生活の中で数に慣れさせていくのもいいですね。

算数はちょっとした計算ミスや、問題を読み違えて正しい解答を出せないことがありますが、落ち着いて問題を解くこと、最後に一度見直すだけでも随分ミスを減らすことができます。

こんな簡単なことができないと指摘したり、何故できないのかと叱ったりするとますます苦手意識は強くなります。

どこで躓いているのかを把握し、その子供にあったスピードとレベルで教えるようにしましょう。

毎日少しずつでも続けることが大事で、できたことは褒めてあげ、楽しい時間にしてあげることも大切です。

LDの子向けのアプリなどもあります。

http://blog.keaton.com/2013/10/apps-for-kids-2013.html

広汎性発達障害の苦手な算数を得意な分野におきかえる

苦手な分野だから努力もしなければなりませんが、他の得意分野に力を入れてもいいと思います。

広汎性発達障害の子供たちは、ある分野に秀でた才能を持っていたり、深い関心を持つことがあります。

算数が苦手でも、他の科目が好きならそちらを伸ばしてあげましょう。

算数や数学が本当にだめな人っているんですが、あえてその科目には力をいれず、ほかの教科に力を入れて、入試に望んでいる人もいます。

社会にでるようになって計算が苦手でも、今は計算機やパソコンで補うことができます。

発達障害の人たちは学校の勉強はそうでもなかったけれど、自分の得意分野で成功を治めている人がいることも認められています。

苦手なこと、嫌いなことはなかなか楽しむことができません。

人と比べると算数が苦手で、いつも成績が悪いと自分はどうして勉強できないんだろうとマイナスのセルフイメージを持つようになり、自信をなくしてしまいます。

子供に劣等感を持たせるよりも、自身を持たせるような子育てをしていきましょう。

まとめ

息子は知的障害のある自閉症なので、勉強にはあまり熱心に取り組んできませんでした。

小学校に上がっても言葉ができないので、担任の先生もあまりできることがないと思っておられたようです。

でも先生や友達の言う言葉を理解していることや、クラス全員の子供の名前を覚えていることなど、思っていたよりできることがたくさんあることがわかったそうです。

その頃から文字を覚え、算数も少しずつできるようになりました。

特殊学級の先生にも恵まれていたというのもありますが、このとき学力的にも伸びた時期でした。

しばらくやらないと、すぐ忘れてしまうのが欠点ではありますが。

小さいころはまだ素直にやっていたのですが、大きくなるとやらなくなくなってしまいます。

支援学校では作業時間や、卒業後に向けての取り組みが増えてくるのですが、家での過ごし方にもっと気を遣わなければと思いました。

広汎性発達障害の子供たちは算数が苦手なこともあり、いろいろな面で他の子供より遅れが目立つところもありますが、一人一人の性格、個性、得意分野も違うので、良い面を引き出してあげるような環境づくりも大切だと思います。

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