睡眠障害と広汎性発達障害の関係

広汎性発達障害や発達障害の人は、小さいころから落着きがない、多動、強いこだわり、癇癪、感覚過敏、言葉の遅れ、睡眠障害等を持っていることがあります。

子供の睡眠障害には様々なパターンがありますが、皆が休んでいる時に寝てくれないので、子供を見守り育てる人が疲れ果ててしまうのです。

広汎性発達障害の睡眠障害にどう対処したらよいでしょうか。

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広汎性発達障害の子供の睡眠障害

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睡眠障害とはどういうものでしょうか。

わたしたちが考える時には不眠症を思い浮かべますが、睡眠障害には様々な症状があります。

・睡眠中にねぼけて起きてくる

・睡眠中の寝言、歯ぎしり、いびき

・日中の過剰な眠気

・就寝時の異常感覚

・寝つきが悪く、夜中や早朝に目が覚める

・興奮状態が続き、なかなか眠れない

・夜中に歩き回る

・夜中に叫び声を上げる

広汎性発達障害、特に自閉症の子供は寝つきは悪くてなかなか寝てくれないという子が多いようです。

また、音、光、温度、布団のかけ直しなどに敏感で、ちょっとした刺激で起きてしまう子供も少なくありません。

寝る子は育つと言われるように、成長ホルモンも睡眠中に分泌されます。

それ以外にも睡眠は、肌の新陳代謝、血液の造成、免疫力を上げる、記憶の整理等、重要な働きをしています。

夜寝てくれない子供はそれだけでも問題ですが、子供だけではなく、ママや、パパにも悪影響を及ぼします。

広汎性発達障害の睡眠障害の原因にはどのようなものが?

○自閉症の子供には、睡眠を誘導するメラトニンや、興奮を抑えるセロトニンを作るトリプトファンという必須アミノ酸の過多、または過少が見られるといわれます。

○広汎性発達障害の人は外からの刺激に敏感であることが多く、布団の中で身体が落ち着かずもぞもぞとしたり、わずかに漏れる光や、ドアの開け閉めの音に反応して目覚めてしまうことがあります。

○広汎性発達障害の子供はささいなことに不安を感じやすく、これが眠りを妨げているかもしれないという推論もあります。

○閉塞性睡眠時無呼吸症候群や、睡眠時に手足が勝手に動いてしまう症状などを持っている場合もあります。

○日中の疲れや不安、ストレスが原因で夜泣き、睡眠時夜驚症や睡眠時遊行症、悪夢障害に繋がることがあります。

○鼻炎やアトピー性皮膚炎などアレルギーによって眠りが妨げられることがあります。

○テレビやPC、ゲーム、スマートフォンなどに触れている時間が長くなると、興奮して夜遅くまで眠くならないこともあります。

○家族全体が夜遅くまで活動している家庭の子供は生活も夜型になりがちです。

○「扁桃腺肥大」が原因で睡眠障害になっていることもあります。

広汎性発達障害の睡眠障害を改善する方法

広汎性発達障害の子供は、定型発達の子供よりも神経質だったり、外部からの刺激に敏感です。

睡眠障害のある広汎性発達障害の子供を助けるためには、できるだけ規則正しい生活リズムと安眠できる環境をととのえてあげましょう。

・日中十分な活動をさせる。

・寝る間際までテレビやPC、ゲームを見せない。

・寝る間際にコンビニに行ったり、物を食べない。

・起床時間と就寝時間をなるべく一定にする。

・就寝前の日課(布団を引く、パジャマに着替える、歯を磨く、トイレに行くなど)をルーティン化する。

・カフェイン入りの食品を避ける。

・遮光カーテンをとりつける

・アロマオイル(ラベンダーのエッセンシャルオイルがおすすめ)

・マッサージ

・抑肝散(神経の高ぶりを抑え、気を落ち着かせる、不眠の症状に効果があるといわれる漢方薬、ツムラの抑肝散がおすすめ)

広汎性発達障害の子供たちは、緊張して体がこわばっていることが多いので、スキンシップ、マッサージ、熱すぎない入浴なども緊張を和らげます。

夜の9時台から面白い番組が満載ですが、テレビの音声や、雑音、人の話し声でも、音に敏感な子供は起きてしまいます。

子供がいつまでも寝ない、または夜中に起きて歩き回るなどの状態が何日も続くと、親もイライラしたり、頭がボーっとして子育てに集中できません。

いろいろやって見ても効果が得られない、行動療法や他の方法で上手く行かなかった場合に、最終的には薬物治療があります。

専門の医師に薬を処方してもらいましょう。

薬の服用により副作用を起こすことがあるので、注意深く経過を観察してください。

薬により睡眠障害が改善されることがありますが、薬だけに頼らず、行動療法や適度な運動を取り入れる、環境を整えていくなど同時進行していくのが望ましいと思います。

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理想的な睡眠を取っている人は意外と少ない

日本においては約5人に1人が夜寝つきが悪い、眠りを維持できない、朝早く目が覚める、寝たのに疲れが取れないと言う症状を訴えているといいます。

よい睡眠をとるというのは現代人の共通課題かもしれませんね。

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があるというのは知っていますか?

レム睡眠は、体は休んでいる状態であるが、脳が覚醒している状態のことで、夢を見たり、記憶を固定したり、トイレに行きたくなるのはこのときだといわれます。

ノンレム睡眠は眠りが深く、体と脳が休まっている状態のことで、この状態の時にはホルモンが分泌され、副交感神経が優位になり、リラックスして熟睡できます。

このレム睡眠とノンレム睡眠はそれぞれ約90分をひとつの単位として、繰りかえされているのです。

ノンレム睡眠には4段階の深さがあり、3と4のノンレム睡眠をしっかりとることが質のよい眠りを取ることになります。

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また、人間を自然な眠りへと導くホルモン、メラトニンは夜9時くらいから分泌されるといいますが、強い光の下では分泌されにくいという特徴を持っています。

就寝時間が近づいたら、強い照明のある場所にはできるだけ行かないようにし、家庭の中でもオレンジ系の照明に切り替えた方がいいようです。

人間には体内時計が備わっており、無意識のうちに、日中は活動状態に、夜間は休息状態にきりかわるようになっています。

この体内時計は朝日を浴びることでリセットされ、一定のリズムを刻んでいるといいます。

ところが、現代の生活は体内時計が乱れやすく、それが睡眠障害の引き金になっていることも多いようです。

まとめ

息子も4歳前後までは、あまり寝てくれない子供だったと思います。

当時は自分も寝られないし、広汎性発達障害についての知識もなかったので、安易に薬に頼ってしまいました。

医者の出してくれる薬は、問題の箇所にピンポイントに処方するので、確かに問題行動を減らす助けにはなり、随分楽になった記憶があります。

けれどもそれは一時的であって、根本の解決にはならないと思うのです。

問題行動をおこすのはなぜか、広汎性発達障害の特性を知ってあげないと理解できません。

一人一人の特性、こだわり、物事の捉えかたを理解して、環境を整えたり、ストレスを減らしてあげる働きかけが大事だと思います。

高校生になった息子は最近も睡眠障害を起こしています。

夜になるとテンションが上がり、布団に入ってももぞもぞしていて、なかなか寝られないようです。

彼は聴覚過敏があり、些細な音も敏感に感じ取ってしまうようで、こだわる部分がさらに増えてきたようにも思います。

学校で行事があったときなどは興奮するのか、2時近くまで寝てくれないときがあります。

ひどくなったら薬を飲ませないといけないのかとも思いましたが、もう一度環境から見直してみることにしました。

昼間は学校や、デイサービスにお任せなので、夕食は早めに済ませ、寝る直前までPCを見せない、夜11までには布団に入る、大人も遅くまで活動をしないで、翌朝に回すなどです。

もともと人に備わっている体内時計は、自然界にあわせて動いています。

広汎性発達障害の子供だけではなく、睡眠はすべての人に必要なもの、ママやパパ達も生活習慣を見直して、質のよい睡眠をとる工夫をしたほうがいいのではと思います。

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