発達障害が結婚に及ぼす影響と遺伝

家族や親戚に発達障害を持つ人がいると、子供に遺伝する確率は高くなるといわれています。

もし、あなたの家系に発達障害を持つ人がいたら、結婚を考えている相手の家系に発達障害を持つ人がいたらどうされますか?

また、それがあなたのお子さんの場合だったらどうされますか?

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発達障害の遺伝と結婚

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あなたや家族が発達障害である場合、将来の結婚や生まれてくる子供について考えることがあると思います。

発達障害の原因や遺伝に関するはっきりとした結論はないのですが、遺伝的要因が大きいだろうといわれています。

親が発達障害である場合、子供とその兄弟にも遺伝する可能性がありますが、遺伝的要因があっても子供に遺伝しないこともあります。

また、両親が発達障害でなくても子供が発達障害であることもあります。

障害の程度にもよりますが、軽度の発達障害の人は普通に結婚して家庭を持つ方もいらっしゃいます。

特に昔は障害というよりも個性として捉えられていたので、空気の読めない人、変った人という認識だったようです。

発達障害の方と定型発達の人が結婚しても、30年ほど前は発達障害の概念も世間に浸透していなかったし、家庭の問題を表には出さず忍耐していた人が多かっただろうと思います。

今までベールに包まれていた家族の問題、夫婦の問題が世間に公開されるようになり、単なる個性の問題ではなく、障害であると認められるようになりました。

そして、その問題は見ず知らずの誰かの問題ではなく、あなたに起こることかもしれません。

発達障害に対する関心、知識、理解の必要性がもっと社会に広まり、早期支援を受けられる人がもっと多くなってほしいと思います。

結婚後にパートナーの発達障害に気づくことが意外と多い

お見合いや上司の紹介で結婚した場合、結婚後に相手の発達障害がわかることがあります。

恋愛結婚をされた方でも、恋愛中は相手のことがとてもよく見えますから、結婚後にわかってこんなはずではなかったと、後悔される方もいらっしゃるようです。

発達障害の程度、コミュニケーション能力、こだわり、感覚の過敏さ等は、本当に人により様々です。

真面目で仕事をきちんとやる人という一面は、言われたことしかできない、融通が利かないという一面にもなり、亭主関白も度を超せばDVに発展する可能性もあります。

パートナーの発達障害についてのネットの書き込みも様々な意見があります。

結婚後にパートナーの発達障害がわかったという方が意外と多く、離婚を考えている方、子供にも遺伝したという方、こんなはずではなかったと後悔している方、子供がいるから堪えている方、障害に関係なくパートナーを尊重している方がいます。

アスペルガー症候群の夫を持つ妻は、そのストレスから精神疾患になってしまうことがありますが、それをカサンドラ症候群といいます。

発達障害の人と結婚すると苦労するという社会的な認識が広まってきた今では、結婚前に発達障害の有無、家系の病歴なども調べておいたほうがいいような気がします。

生まれてくる子供にも発達障害が遺伝するという可能性があります。

発達障害の人は人間関係でトラブルを起こしやすく、ストレスを受けやすい環境におかれやすいといえます。

人にもよりますが、発達障害の男性は会社でのストレスからうつ病、不眠症、胃腸障害を起こし、そのストレスから衝動的に物を収集したり、買い込んだり、自分の趣味に没頭することがあります。

二次障害による精神疾患は深刻です。

被害者意識が強くなり、すべての原因を周りのせいにし、家族に暴言を吐いたり、時には暴力を振るうこともあります。

家族がいくら助言しても聞き入れない場合、結婚生活を続けていくことが難しくなります。

昔と今では、人々の結婚観もおおきく変化してきました。

誰もが幸せな結婚生活を願っているはずなのに、結婚したカップルの3組のうち1組が離婚する時代です。

その原因の一つが発達障害であることも否定できないと思います。

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発達障害と結婚と遺伝の深刻さ

もしあなたが結婚を考えているなら、パートナーと結婚についてよく話し合い、お互いの家系についてもオープンに話されてはどうでしょうか。

相手を詮索するようで、あまり触れてはいけない部分のように感じるかもしれませんが、発達障害は自分たちだけの問題ではありません。

発達障害は遺伝する可能性があり、発達障害に対する無知と無理解は、悲惨な結果をもたらしてしまうからです。

家族に対する愛情が憎しみや虐待に変る場合があります。

もう少し例をあげると、ADHDの女性と結婚した男性は、家事をまともにこなせない妻に驚くことでしょう。

今まで親と一緒に生活していた女性が結婚して家庭に入ると、掃除、洗濯、料理、ご近所づきあい、金銭管理等、一度に複数のことができない人がいます。

あちこちに意識が飛んでしまい、すべてを自分ひとりでしなければならないのでパニックになります。

ご主人が仕事を終え疲れて帰って来たのに、ご飯ができているどころか、家中散らかっているので片づけからはじめないといけないのです。

アスペルガー症候群の男性と結婚した女性は、冷蔵庫の中身から、料理の仕方、部屋の片付け方にいちいち文句をつけられ、予定変更によりパニックになると度々怒鳴りつけられ、つかれきってしまうといいます。

その上、相手の気持ちなど読み取ってくれませんから、思ったままを口に出すのでまともに受けると心がずたずたになります。

発達障害について何も知らないと、夫婦の関係を保っていくのはとても困難だろうと思います。

今までその人の性格、個性だと思われていたことが、実は発達障害だったということが意外と多いのです。

結婚してから気づいても、その関係を修復していこうとしたら大変な労力を必要とします。

やがて子どもが生まれ、その子どもが発達障害である可能性があります。

そのとき子供のために必死に何とかしようとする方がいる一方で、子どもの虐待、経済的困難、責任転嫁、家庭不和、家庭暴力、浮気、離婚に発展する場合もあるのです。

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発達障害の診断を受けずに成人になってしまった人が沢山いる

発達障害者支援法が施行されたのは2005年です。

その後、発達障害支援センターが設立され、児童の発達障害の早期発見、早期支援、教育、就労、地域生活の支援や権利擁護、家族への支援などを、地方公共団体や社会全体に要請することになりました。

それ以前の方たち、未診断のまま成人になってしまった方たちも大勢いるといわれています。

当時は発達障害がどういうもので、どう支援するのかまったくわからない家族がたくさんいたのではないでしょうか。

発達障害の人は、本人も家族も本当に辛い思いをしてきています。

子供のころから生きづらさを感じながら、社会人になってからは適応できないことで二次障害を起こしてしまった人も多いです。

作家の藤家寛子さんは20代になってからアスペルガー症候群と診断されたそうですが、支援を受けるのは大人になってからでも遅くはないとおっしゃっています。

藤家さんも診断を受けてから支援を受けるようになったのですが、発達障害のこと、ご自分のことを知るようになってから、生活からかなりのストレスが減ったそうです。

発達障害未診断の方が結婚して、お子さんを産んだ時に早期支援のことを知っていたら、早期療育のことを知っていたら、周りの人も発達障害について知っていたら、発達障害の人とその家族のストレスはずっと少なくなるはずです。

まとめ

発達障害者支援法ができてから11年、発達障害はやっと社会に認識されるようになってきたばかりです。

未診断の方が沢山いるということは、発達障害の深刻さを知らない方も沢山いるということです。

発達障害を知らないまま結婚して、こんなはずではなかったと後悔しないでほしいのです。

子供に遺伝してから、こんなはずではなかったと後悔しないでほしいのです。

そのためには発達障害についての知識を持つこと、理解すること、ご本人はもちろん家族、周りの方たちのご理解も必要です。

発達障害の人と家族の生活が守られるように願っています。

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