発達障害の遺伝要因は検査が可能?

発達障害は遺伝するのか、はっきりとした医学的な根拠は出されていませんが、子どもが発達障害である場合、その親、兄弟も発達障害である可能性があります。

結婚を考える場合、子どもを生むことを考える場合、障害のある子が生まれてきたらどうしようと悩む方もいらっしゃると思います。

発達障害の遺伝的要因を検査で確かめることはできるのでしょうか。

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発達障害の原因といわれる様々な見解

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社会性、コミュニケーション、想像力の特徴を持つ広汎性発達障害は、典型的な自閉症、アスペルガー症候群、女児にみられるレット症候群、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害に分類され、発生率は男性に多いとされています。

特に広汎性発達障害は遺伝的要因が大きいと考えられており、染色体領域との連鎖も報告されています。

親が発達障害であるからといって、子どもに100%遺伝するとは限らないのですが、遺伝要因のない家系に比べて遺伝する確率は高いといわれています。

また、一卵性双生児の場合、高い確率で2人とも広汎性発達障害になるという報告があり、障害が兄弟共に発現する可能性はあるといえます。

しかし、兄弟だからといって必ず遺伝するとは限りません。

20年くらい前は発達障害の原因は親の育て方の問題だと言われていました。

小さいころから子どもにテレビやビデオを見せたから、親が子どもに言葉かけをしなかったから、6才を過ぎると手遅れになる、自閉症は生涯治らないと医学博士が言っていた時代です。

発達障害支援法ができてからはそのような見解は訂正されるようになりましたが、長い間発達障害の子どもを持つ親を苦しめてきた見解です。

そのほかにも様々な見解があります。

・新生児出生直後の低血糖症・高ナトリウム血症性脱水→http://www.s-kubota.net/kanri/11051301.html

・妊婦の喫煙、飲酒、薬の服用

・妊婦の心因性ストレス

・父親の高齢化

・環境ホルモン説

・染色体異常、お腹にいる時の感染、分娩時の異常、出生後の病気などによる影響

・間違った食生活

発達障害の原因については様々な見解があり、どれもはっきりと断定できるものではありません。

そのためにいろいろな治療法、対処法、食事療法、薬、サプリメントなども登場しました。

発達障害が子どもに遺伝する確率は否定できない

現時点での発達障害の原因は遺伝説、環境説、妊婦の健康問題などがありますが、どんなに食生活に気をつけていても、両親に遺伝的要因がみられなかったとしても、発達障害の子供が生まれてこない確率は0%ではありません。

自分は次ぎ生まれてくる子供が発達障害になる可能性が絶対ないとはいえなかったので、正直子どもを作ることが怖かったです。

周りからは産むように勧められましたが、重度の自閉症である息子を見るので精一杯でした。

重度であれ、軽度であれ、発達障害に対する知識がまったくない状態での子育ては大変だと思います。

親族に発達障害がいない限りは、生まれてくる子供が発達障害かもしれないと考える親はあまりいないだろうと思いますが、心配な方はどうしたらいいでしょうか。

親族に発達障害の人がいて、子供を産むのが心配だという人は、遺伝子検査を受けるという方法があります。

発達障害に対する知識と対応についてあらかじめ学んでおくという方法もあります。

子どもを産まないという選択もあります。

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発達障害を特定する遺伝子検査は可能?

遺伝子検査とは遺伝子を構成するDNAのアルファベット塩基(化学物質)の順序を調べる検査で、血液を使用することが一般的です。

人間の細胞には2万5千種類の遺伝子が含まれているといわれ、どの遺伝子に異常があるかによって、どのような病気が発症するかが調べることができます。

症状に応じて、どの遺伝子に異常があるかを推測した上で、特定の1個ないし数個の遺伝子のみについて分析を行います。

過去の遺伝子検査は、一回の遺伝子診断で単一ないし数種類の遺伝子のみしか分析をすることができませんでしたが、現在では数千種類から全遺伝子(2万5千種類)を解析することが可能になったそうです。

2万5千種類の全部の遺伝子を一度に調べる技術も既に開発されているとのことですが、数十万円から数百万円のコストがかかり、病院で行う検査としてはまだ実用化されていません。

血液およびDNAの分析に要する時間は、検査の内容によって異なり、複雑な内容の検査では半年ほどかかるそうです。

遺伝子検査は究極の個人情報になるので、遺伝子検査の前後に遺伝学の専門医と慎重なカウンセリングも行われます。

健康保険を用いて実施できる遺伝子検査の種類は15種類程度に限られ、健康保険が使用できない遺伝子検査については、自費診療・または研究としての検査になるそうです。

遺伝子診断を受ければ全てのことがはっきり分かるようなイメージがありますが、遺伝子診断をしても異常が見つかる率は70~80%くらいとのことです。

遺伝子に異常が見つからなかったという結果であったとしても、その病気ではないとは言い切れないのです。

これらのことから、遺伝子検査を受ける必要があるだろうかと考えてしまいますね。

誰でも発達障害の子供を授かる可能性を持っている

子どもが発達障害で、よく調べてみると父親がそうだったとか、更に調べてみると、親戚にそのような方がいる場合があります。

広汎性発達障害の子どもの兄弟がADHDだったり、LDであったり、またはアスペルガー症候群とADHDを併せ持っているということもあり、発達障害の遺伝的要因が大きいということがわかります。

遺伝的要因が大きいからといって、子どもに100%現れるとは限らず、ひょっとしたら3代目に現れるかもしれません。

昔より検査の精度が上がったので、発達障害の人が増えているように言われていますが、以前にも発達障害の人がいなかったわけではありません。

そして出産前に障害があるかどうかを見分けることもできません。

だから、もし子どもが発達障害だったら、対応できる体制を準備しておく必要があります。

初期に気づいて療育につなげれば、良い経過をみることができるのですが、親が発達障害に対して無知な場合、どう対処したらいいかわからず対応が遅れてしまうのです。

自治体の対応も地域差がとても大きく、支援が行き届いているところと、機能していないところがあります。

これからの課題は軽度の発達障害の早期発見と、彼らに対する適切な支援です。

軽度の発達障害は重度の発達障害に比べて手がかからないかもしれませんが、彼らと、その親は学校や、社会で十分な支援と理解を得られていません。

発達障害の人はものの捉えかたや考え方が定型発達の人とは違うので、誤解されることも多く、いじめやからかいの対象になりやすいです。

また、身体的にも不器用であったり、様々な知覚過敏を持っているので、とても辛い思いをしています。

定型発達の人が発達障害の人が出した本を読んでみると、え、こういう捉えかたをするの?こういう世界観なの?と驚かれると思います。

少しづつ発達障害に対する理解が広まってほしいと思います。

まとめ

現在、発達障害は先天的な障害として認識されていますが、その原因についてははっきりしていません。

遺伝的要因が大きいといわれていますが、遺伝的要因をつきとめて除去することもできません。

環境的要因、母体の健康状態、摂取した食品をチェックすることもできません。

もし生まれた子供が発達障害だったら、親も受け入れて学んでください。

彼らの理解不能な行動の数々は、彼らなりの理由があります。

自分が出産した時は、発達障害が何たるかも知らず、どこに相談すればいいのか、誰を頼ればいいのか、ただただパニックになっていましたから、本当にひどいものでした。

2、3歳の発達障害のお子さんを持つ方はいちばん大変な時期にいると思います。

自分の枠にはめようとしても、子供がいうことを聞きませんし、力で押さえつけることになってしまうと、後に心に深い傷を負ってしまうのです。

発達障害の子ども達に早く気づいてあげ、正しい支援をしてあげましょう。

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