発達障害の子供たちの卒業後と将来を考えていますか?

障害のあるお子さんを、高校を卒業後どこに送るか、進路をどうするかというのは、親たちが抱える大きな悩みです。

息子が短期入所と日中支援でお世話になっている、生活支援センターでの今年度の説明会があり、そこで聞いてきた内容をお伝えしようと思います。

子供たちの成長と共に、親の高齢化も避けて通れない課題になっています。

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支援学校を卒業した子供たちのその後

息子が支援学校を卒業し、この4月から生活介護の事業所にお世話になっています。

今年の利用者が一人だったこともあり、気を使っていただいていると思います。立派な歓迎会もしていただき、お陰さまで今のところ順調に通っています。

先日の説明会では、3月まで在籍していた支援学校のお母さん達、一緒に卒業したお子さんの父兄の方もいらしていたので、少し近況を聞くことができました。

息子のように知的障害のある重度の発達障害の子供たちは、学校を卒業すると、生活介護事業所にお世話になることが多いです。

生活介護は通所と入所がありますが、ほとんどのところで入所は受け入れが厳しいといわれています。田舎はそれでもまだ受け入れてくれるところがありますが、都市部においては通所施設も空きがないと聞いています。

息子は月曜日から金曜日まで通所、土日、祝祭日は休みです。平日は9時半から15時半までですが、送迎の車で帰ってくるのは16時55分です。

近年、生活介護事業所の数も増えています。

新しい取り組みをされている事業所もあり、選択肢が増えたというのもありますが、新しいところは、受け入れ態勢が十分整っていないところもあるようです。4月から通ってるのに、まだ契約書も書いてないのよと言う方もいました(ちょっとびっくりです)

うちは生活介護が休みの日曜日の、日中に見てもらう日中支援と、月一度の短期入所を利用していますが、今回施設長から、年々利用者が増加していて、今年からは皆様の希望どうりに受けられないというお話がありました。

高校を卒業した子供たちは、成人扱いになるのですが、利用者が年々増えているにも関わらず、日中支援や、短期入所をしてくれる事業所があまりないという現状です。

この状況はさらに厳しくなっていくだろうという話でした。

生活支援センターの現状報告

施設長はこの仕事を10年以上されてきた経験から、今までの経緯などを説明してくださったのですが、福祉施設のあり方も随分変化したようです。

説明会には在学中のお子さんの父兄も来られていて、放課後等デイサービスの変更点の話もありました。

放課後等デイサービス

今年度より障害の状態に応じた基準が導入された。

それによって職員の配置等が変ってくることとなった。

該当の市町村が、国の示した基準に基づいて判断をし、該当(重度の障害)か、非該当かを判定する。

該当者の多い事業所には職員が多く置けるように手当てがされるとのこと。

市町村によって違いがあるが、訪問もしくは電話などによって、幾つかの質問を受けることになり、それをもとに判断される。

また、有資格職員(児童指導員、保育士、社会福祉士、介護福祉士、理学療法士、臨床心理士等)が一定の割合以上いなければならず、また多くいれば手厚い配置ができるようになった。

短期入所

制度上の大きな変更点はないが、利用者の希望が年々増加している。

センターは長期に渡る短期入所は基本受けていない。

児童(高校卒業未満)を受けている短期入所事業所が少ないのに、希望の問い合わせが多くなっているので、予約をとりづらい状況になっている。

宿泊の際のお薬の投与、塗布については、医療機関の出した薬についは、処方箋に基づいて、同意書の提出が必要。それ以上の医療行為は対応できない。

日中一時支援

短期入所や放課後デイサービス以外のお預かりについて、日中一時支援で対応している。

年々希望者は増え続けている。

成人の休日支援の必要性を感じているが、制度の中身は充実していない。

この地域での事業を行っている事業所が限られているため、利用希望が殺到している状況。

 

結局この支援センターでは利用希望者の増加に伴い、短期入所と日中一時支援の予約のとり方を変更しました。利用希望の用紙に書いて毎月提出してもらうが、すべての希望に沿えないことも理解してほしいとのことです。

施設側でも有資格職員を増やすなど、何とか対応しようとされている姿勢が見られましたが、現状はかなり厳しいということがわかりました。

利用者の希望に答えるには、今よりも敷地を確保して、施設を建てなければならないこと、計画は立てているけれど、県や町からの予算が下りないので、いつになるかわからないとのことです。

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障害のある方の高齢化、親の高齢化による問題

また、子供が成長するにつれ、親も年をとっていくわけですが、親の高齢化と、さらにはその親の介護などもしなければいけない状況などがでてきます。

利用者の親が亡くなってしまうこともあります。

見る人がいなくなった利用者を、福祉施設が長期に渡ってみるケースもあるそうです。

私も実家の母が高齢で要介護ですが、幸い妹夫婦が同居しているので面倒を見てくれています。

年齢を重ねるごとに、親が病気になるリスクも高まります。

10年後はどうなっているでしょう。

子供と自分の将来のこと、もっとしっかり考えていかないとまずい(汗)と緊張感を覚えました。

日本全体が超高齢化社会ですから、障害者を持つ家族だけの問題ではないのですが、障害児を持つ親で将来のことまで準備している方がどれほどいるでしょうか。

日本の福祉施設は、過去入所施設を中心に作られたのですが、厚生労働省は、障害者入所施設の新設や定員増を伴う増・改築に対して、2004年度からは原則として国の補助を出さないという方針を決めたそうです。

それからはグループホームが主流になっているという話を、在学中に進路の先生に聞きました。

福祉施設(入所施設)を作らないことになった経緯

戦後、日本の障害者福祉は入所施設を中心に進められてきました。それに伴って、施設も増え続けてきました。
しかし、外国(特に、スウェーデンやデンマーク等の福祉先進国)では、1960年代以降、「障害がある人もない人も、同じように地域で暮らす」という「ノーマライゼーション」の考え方が急速に主流になってきました。
日本でも、近年はその考え方がかなり浸透してきていて、2002年12月に発表された国の「新・障害者基本計画」(2003年度~2012年度)で入所施設の新・増設を抑制する方針が打ち出されたのでした。

厚生労働省では、障害者が地域で生活するための支援態勢を充実させてゆくために、施設の新・増設に充てる分だった補助額を、新たにデイサービス(日帰り介護・日帰り支援)や通所授産施設(いわゆる「作業所」)の整備に充てることにしています。
そのほか、知的障害者や精神障害者が単身でも公営住宅に入居できるようにしたり(現在でも、一部の地方自治体では可能)、公営住宅等をグループホームとして利用できるように(同じく、現在でも可能)国土交通省と協議してゆく等、受け皿づくりに力を入れてゆく方針です。

かざぐるまから抜粋

私はその当時の状況を知りません。昔からの入所施設は、一部屋5人とかの完全な共同生活で、自分はそこに入ったら耐えられないだろうと、そこには入りたくないと思ったと、施設長が言われてました。

育った環境も、性格も違う大人が、かなり厳しい生活を強いられてきた歴史もあったようです。

確かに最近5年くらいで、放課後デイサービスの事業所が増えましたが、それも高校卒業までです。在学中にくらべると、卒業してから成人を受け入れてくれる施設がとても少ないのが現状です。

それで親が資金を出し合って、施設を立ち上げたりするわけですが、まだまだ追いついていないんですね。

まとめ

今回、生活支援センターの説明会を聞き、福祉サービスの現状と、スタッフの方々のご苦労と、田舎なのでサービスを受けられていることの感謝と、、いろいろ感じるところがありました。

まだお子さんが小さい方は、そこまでは考えていないかもしれませんが、5年、10年は本当にあっという間です。

やっと小学校に入って、学校生活、放課後等デイサービスを受けられるようになると、親はほっとするんです。帰ってくるまでは自分の時間ができるから。

学校生活も行事が多く、それなりに忙しいのですが、中学、高校はさらに加速して過ぎていきます。

国の方針なども変わります。支援学校なら進路の先生と、役所の福祉課に聞くのもいいし、卒業後のために積極的に事業所見学に行くなどして、情報を集めて準備をしておくといいと思います。

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