発達障害の原因と脳の関係

発達障害は病気ではありません。

発達障害の原因は先天的なの機能障害であるといわれています。

でも、人間の脳ってとても複雑で、まだ解明されていない部分が沢山あります。

発達障害と脳の関係はどうなっているのでしょう。

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発達障害の原因といわれる様々な説

発達障害の原因として次のような見解があります。

・遺伝説

発達障害の子供の家族や親族の中には、発達障害の人が見られることから、100%ではないけれど遺伝する可能性が高いといわれています。

まだ実験段階ですが、染色体異常により発達障害の子供が生まれる可能性があるとのことです。

・母親の愛情不足・親のしつけ説

欧米では冷蔵庫マザーという言葉がありました。

母親が子供に冷たく接し、子供を拒絶するために十分な愛情の絆を形成できず、そのことが原因で子供が自閉症になるのだという概念です。

当時のほとんどの医療関係者が、それを広く信じていたということです。

日本でも発達障害の原因がよくわからなかったために、母親の愛情不足、親の育て方や本人の性格、生活環境のせいだと思われてきました。

また母親自身も、しつけや愛情の注ぎ方に問題があるのではないかと悩み、自分を責めて苦しんできました。

現在は多くの専門家が、発達障害は生まれながらの障害であり、親の育て方や本人の性格とは関係がないということを確認しています。

・環境ホルモン、ワクチン接種

新生児に接種されるワクチン注射、インフルエンザワクチンには極微量の水銀が使われており、これが発達障害の原因になったという説があります。

ワクチン接種により自閉症になったと欧米では裁判になりましたが、医学的にそのようなことは検証されなかったということです。

また、妊婦の摂取した食事から胎児に重金属が蓄積されてしまった可能性があるともいわれています。

・妊婦の摂取した薬、タバコ、酒による影響

・妊婦が感染症にかかった場合の影響

・いじめや虐待により発達障害の症状が現れる場合があるという説

先天的な発達障害ではないが、虐待された子どもは心だけでなく、脳の発達にも障害が生じるという報告があります。

そのため発達障害と似た症状や問題行動に苦しむ子どももいるのです。

定型発達者と発達障害者の脳の状態

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発達障害が脳の機能障害というなら、脳の機能を大まかに理解しておいたほうがよいと思います。

人間の脳は、大脳、間脳、脳幹、小脳の4種類の領域に分類されます。

大脳大脳皮質大脳辺縁系大脳基底核の3つの構造からなり、右半球と左半球で機能が大きく異なります。

脳の表面部分は大脳皮質と呼ばれ、前頭葉頭頂葉側頭葉後頭葉に分類されます。

前頭葉は大脳の前にある部分で、人間の思考や理性を制御し、言葉を話したり、体を動かしたりする機能を担っています。

頭頂葉は後頭葉の上部、前頭葉の後部にあり、感覚情報の統合に関わる機能を担っています。

側頭葉は大脳の両側面に位置し、言語、視覚、聴覚、記憶に関わる機能を担っています。

後頭葉は大脳の後ろの部分で視覚、色彩の認識をします。

大脳辺縁系は大脳皮質の内側、脳幹の周囲にある部分で、人間の本能的な欲求、喜怒哀楽、情緒、神秘的な感覚、睡眠や夢などをつかさどっており、記憶や自律神経活動にも関与しています。

海馬、帯状回、扁桃体などはここに含まれます。

間脳は大脳全体に覆われており、視床、視床上部、視床下部、視床後部、脳下垂体に区別され、自律神経の働きを調節、意識・神経活動の中枢をなしています。

脳幹は大脳皮質で処理された情報を脊髄に伝達して実際 の行動に反映させます。中脳、橋、延髄に分かれています。

小脳は大脳の後ろ側にぶら下がるように位置し、知覚と運動機能の統合、平衡・筋緊張・随意筋運動の調節などを司ります。

脳は無意識のうちに、これだけたくさんのことを処理しているのですが、もし脳の一部分が正常に機能していないなら、うまくいかないことが起ってきます。

聴覚系の認知に問題があると、耳からの情報処理がうまくいかないので、音や声がみんな同じ強さに聞こえてしまうということが起ります。

記憶する機能に問題があると、言葉を記憶しておくことができないということも起ります。

前頭葉が機能していないと集中できない、同時に2つ以上の情報に気を配ることが難しい、計画を立てて実行することが困難、感情や欲求の調整ができないということも起ってきます。

発達障害の人に見られる社会性やコミュニケーションの問題、感覚過敏の問題、運動機能の問題、睡眠障害なども、脳の機能障害から起こっているらしいということがわかります。

発達障害のADHDは脳内の神経伝達物質が関与しているのではないかとも考えられ、研究が進められています。

主にADHD治療で使用されている中枢神経刺激薬(メチルフェニデートなど)は、ノルアドレナリンとドーパミンの取り込みを抑制することで、神経伝達物質の不足が改善されます。

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発達障害者と脳の海馬について

重度の発達障害の子どもの場合、脳波の検査やMRIの撮影をすることがありますが、言葉の遅れのない子供や境界知能の子供の場合は、脳の検査まではしません。

てんかんを起こす子供は、脳波に異常が見られるので検査をするのですが、小さな子供を眠らせた状態で検査を受けさせるというのはかなり大変です。

医療設備の整った大学病院などでなければ脳検査はできません。

発達障害の疑いのある子供たちは問診と、知能検査、幼稚園や学校での様子を元に診断されます。

診断を受けた子供には行動療法や、言語治療が勧められ、必要な場合は薬が処方されます。

発達障害は脳の機能障害といわれるのですが、1人1人脳を撮影して、どの部分がどうなっているのかというのを病院では教えてくれません。

そのため、発達障害は脳に問題があるらしいという漠然とした認識をしている親は多いと思います。

脳の内部には海馬(かいば)という、記憶に関係していると考えられている部位が左右にあります。

この海馬の発達の遅れが原因で、発達障害が高頻度に認められると主張する医師もいます。

今までは原因が脳にあるというだけで、その具体的な状態を誰もがわかるように説明してくれるドクターはいませんでした。ドーパミンやセロトニンなどに代表される脳内物質に原因があるとも言われていますが、それはあくまで研究上の仮説であって、「発達障害かもしれない」と心配しているあなたの脳の中で本当にそれらが原因で発達障害のような症状があることを確かめることはできないのです。しかし脳の学校では、あなたの脳の中を撮影し、成長状態や特徴を細かく分析し、どこがどんな風に発達障害なのか?、なぜ人と違うのか?を丁寧にご説明します。

MRIや病理像を診れば、今や脳の病気のほとんどは診断可能です。しかし発達障害は、MRIを見ても「正常」と言われて誤診されてしまう最たる疾患でした。もし発達障害が脳の病気ならば、当然、MRIや病理像に病因が写っていないわけがありません。脳の内部には「海馬(かいば)」という、記憶に関係していると考えられている部位が左右にありますが、海馬の発達が遅れている場合などに発達障害が高頻度に認められます。

脳の学校より抜粋

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まとめ

昔は簡単に脳を調べることなどできませんでしたが、CTやMRIが導入された19世紀から脳に関する研究は飛躍的に進んだのだそうです。

人間の脳は思考や感情、行動、生きていくうえで必要な事柄を司る全ての司令塔です。

そして、脳の部位によってそれぞれ請け負っている役割が違うということもわかってきています。

発達障害の人の脳の一連の情報処理の過程で、どの部位にどんな機能障害があるのかということが解明されると、発達障害の原因も更に明確になることでしょう。

今後の脳の研究に期待したいですね。

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