発達障害の原因-兄弟に遺伝する確率は?

発達障害は遺伝するのか?という疑問を持つ人は多いと思います。

発達障害の原因については様々な説がありますが、遺伝的要因が大きいということはよく言われます。

親が遺伝的要因を持っていると、子どもに遺伝する確率は高くなり、その兄弟にも遺伝が及ぶ可能性はあります。

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発達障害は実はいろんな診断名がある

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発達障害とは広汎性発達障害、ADHD、LD、吃音等を含む先天性の脳の機能障害のことをいいます。

広汎性発達障害は自閉症スペクトラムとも呼ばれ、この中には自閉症、アスペルガー症候群、小児期崩壊性障害、高機能自閉症、特定不能の広汎性発達障害等が含まれます。

発達障害の特性は様々ですが、この障害を持つほとんどの人がコミュニケーションや対人関係、日常生活になんらかの問題を持っています。

発達障害の人の行動や態度は「わがまま」とか「変わった人」「空気が読めない人」などと誤解されることが多く、からかいやいじめの対象にもなります。

また、発達障害は複数の障害が重なって現われることもあり、知的障害の有無、障害の程度や年齢(発達段階)、生活環境などによっても現れる症状は違ってきます。

典型的な自閉症、言語発達が良好でIQの高いアスペルガー症候群、女児にみられるレット症候群、小児期崩壊性障害、高機能自閉症、特定不能の広汎性発達害、ADHD、LD等、これらはすべて発達障害に含まれます。

図に表すと、発達障害はとても多様であるということがわかります。

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発達障害のそれぞれの特性について

1.広汎性発達障害

自閉症、アスペルガー症候群、小児期崩壊性障害、高機能自閉症、特定不能の広汎性発達障害、自閉症障害などがここに含まれます。

障害の程度によっては言葉の遅れが見られ、てんかんを合併することもあります。

社会性、コミュニケーション、イマジネーションの3つの特徴を持ち、パターン化した行動、強いこだわり、知覚過敏を持つ人が多いです。

2.ADHD(注意欠陥多動性障害)

「集中できない(不注意)」「じっとしていられない(多動・多弁)」「考えるよりも先に動く(衝動的な行動)」などを特徴とする発達障害です。

3.LD(学習障害)

全般的な知的発達に遅れはないのに、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力を学んだり、行ったりすることに著しい困難を示す状態をいいます。

4.レット症候群

多種類の運動チックと1つ以上の音声チックが1年以上にわたり続く重症なチック障害で、このような運動や発声を、本人はそうするつもりがないのに行ってしまうのが特徴です。

5.吃音

音の繰り返し、ひき伸ばし、言葉を出せずに間があいてしまうなど、一般に「どもる」と言われる話し方の障害です。

発達障害は脳機能の発達が関係する先天性の障害です。

発達障害は少し前まで(あるいは今も)親のしつけや育て方に問題があるといわれてきました。

メディアなどでは親のしつけや本人の努力不足ではなく、先天的な脳機能の障害によるものだと理解を求めていますが、実生活においてはまだまだ理解されるのが難しい障害だといえるでしょう。

発達障害はこのように多様性を持っていて、障害の程度によって支援の方法も違ってきます。

社会で生きていくためには、社会性やコミュニケーションが必要となりますが、発達障害のある子どもはそれが苦手なため、幼稚園や学校に通うようになると、さまざまな問題や困難に直面することになります。

家庭や学校で発達障害への理解と適切な支援が受けられないと、学校に行くことがストレスになり、不登校や引きこもりなどの二次障害につながる場合もあります。

早期発見による早期療育が可能なほど、問題視されている行動や態度が、社会に適応できるようになっていきます。

早期療育は親が子どもを連れて通うことになるので、当然時間的、経済的な負担がかかってくることになります。

発達障害の原因といわれる遺伝要因と兄弟に現れる確率

子どもが発達障害だったことがわかり、検査したり、調べて見ると親も発達障害であることが多いです。

昔は乳幼児検診でチェックされなかっただけで、軽度の発達障害を含めると、今ではもっと多くの人が該当するだろうと思われます。

また、ある常染色体にトリソミー(重複)が起きると、その染色体が担当する物質産生などが通常の1.5倍になって様々な影響を及ぼすといわれています。

知的障害を伴う自閉性では、てんかんの合併が認められ、その原因には遺伝要因のしめる割合が大きいと考えられています。

5%程度の症例では染色体異常が見られ、最も多いのは15q11-13の重複であるという報告があります。

双生児研究や家系調査は,自閉症の原因において遺伝素因がはたす役割を強く支持していて、一卵性双生児における自閉症の一致率は、二卵性双生児の一致率よりかなり高い確率で現れます。

自閉症者の兄弟として再び自閉症者が生まれる確率は、一般の発生率の50~100倍であると言われていますが、遺伝形式ははっきりしていません。

遺伝的要因の可能性が有力視されていますが、兄弟に必ず遺伝するというのではありません。

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第一子が発達障害だったら兄弟にも遺伝する?

第一子が発達障害だったら、二人目にも遺伝する確率は高いといわれます。

同じ保育園に通う男の子の兄弟が、二人とも発達障害の方がいました。

上の男の子が発達障害で、下の女の子は定型発達、上の男の子が定型発達で、その弟が重度の発達障害の方もいました。

子どもに障害があったら、どの母親も次生まれてくる子供のことをどうしたらいいのかと真剣に悩むと思います。

周りは一人っ子では寂しい、兄弟がいたほうがいいと言ってくる人もいます(親戚あるいはご主人)。

あるいは軽度の発達障害の子どもが兄弟がほしいというかもしれません。

親にしてみても親の亡き後、障害のある子供の面倒を見てくれる兄弟がいたほうがいいのではないか?と考えるかもしれません。

人それぞれの考えがありますが、定型発達の子どもが発達障害のある兄弟の面倒を見るのは簡単でしょうか?

親だから子どもの面倒は見れるのであって、兄弟はそうはいきません。

定型発達の子どもの就職、結婚はどうするのか、発達障害の兄弟を養っていくだけの経済的余裕があるのか?

もしかしたら、次に生まれてくる子供も障害を持って生まれてくるかもしれません。

母親の精神状態はどうか、父親も積極的に子どもの面倒を見てくれるのだろうか、経済面は余裕があるのか、これらはとても大切な要因です。

もちろん子育てを生きがいにしていらっしゃる方も沢山います。

もし次の子どもが発達障害でも大丈夫!と思えるぐらい受け止める心の準備ができていないなら、次の子どもを生まないという選択もあるのです。

私は次の子どもも発達障害だったらと思うと、とても恐ろしかった。

自分のおかれている環境を客観的に見る時、経済的にも、精神的にも到底育てられないと思ったので、生まないほうを選びました。

周りからは何故次の子どもを生まないのかと散々いわれましたが、良かったと思っています。

発達障害のお子さんを持つ方は、次のお子さんをどうするかとても悩んでいます。

ご主人とも真剣に相談されて、ご自分が後悔しない道を選んでくださるようにお願いします。

まとめ

発達障害が兄弟に遺伝する確率は高いといわれています。

発達障害の子供の親、親戚の中にも発達障害の人がいることがあるので、遺伝が発達障害の原因であるといわれるのでしょう。

本当に昔はいろんなことを言われてきました(悪い先祖が憑いているとお祓いまでさせられました)

発達障害に対する悪いイメージがどうしても先行してしまうのですが、発達障害の人が隠れた才能の持ち主であること、得意分野を生かして社会に貢献している方たちがいるということも世間には知られています。

特に親は発達障害に対する正しい知識を身につけ、理解を深めましょう。

それが発達障害者に対する何よりの支援になるからです。

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One Response to “発達障害の原因-兄弟に遺伝する確率は?”

  1. […] 遺伝的要因の可能性が有力視されていますが、兄弟に必ず遺伝するというのではありません。 引用元-発達障害の原因-兄弟に遺伝する確率は? | 発達障害の子供とお母さんが幸… […]

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