発達障害の子どもが抱えるストレスの原因

発達障害の子ども達は、定型発達の子ども達には見られない物事の捉え方、受け取り方、感じ方をすることが明らかになっています。

幼いころは特に自分の気持ちをうまく伝えることができないために、発達障害の子どもは沢山のストレスを抱えてしまいます。

あなたはお子さんのストレスの原因をわかってあげていますか?

スポンサードリンク



他人にはわからない発達障害の子どもが抱えているストレス

a0001_001004

発達障害は自閉症スペクトラムである自閉症、アスペルガー症候群、高機能自閉症、特定不能の広汎性発達障害、ADHD、LDなどを含みます。

発達障害のある子ども(大人)は、他人との関係づくりやコミュニケーションなどが苦手ですが、障害の程度により現れる症状は様々です。

重度の知的障害を持つ発達障害の子供は、自分の気持ちを親や周りの人にまったく伝えることができないので、初めは本人も周りも大変なストレスを抱えます。

自閉症の子どもがよくパニックを起こし、頭を壁や床にたたきつけたり、髪の毛を引き抜いたり、何十分も泣き続けたりと周囲を驚かせることがあります。

自分の思い通りにいかないと不安定な状態になり、他人に噛み付いたり、暴力的になってしまう強度行動障害の子供もいます。

子どもが小さいうちはまだ親が何とかできますが、だんだん体が大きくなり、力も強くなってしまうと、親の手におえなくなってしまいます。

パニックや自傷行為や他害行為は主にストレスが原因になっていることが多いのですが、いうことを聞かないからと周囲が力で押さえつけようとしたり、厳しくしても解決しません。

重度の発達障害の子どもの場合は、支援者への意思疎通がきちんと伝わらないためにいっそう困難な状況に発展してしまうことがあるので、注意深く見てあげる必要があります。

言葉の遅れがない発達障害の子どもや大人の場合は、ある程度の意思疎通が可能ですが、社会性、コミュニケーション能力が高い人ばかりではありません。

相手の気持ちが理解できなかったり、自分の気持ちを相手にうまく伝えられないことも多く、そのことで誤解されたり、否定的な判断や評価を受けることも少なくありません。

自分の気持ちが伝わらない、相手に理解してもらえないというすれ違いがストレスを生み、そんな日常生活は深刻な二次障害を引き起こす可能性もあります。

周りの理解不足が原因で発達障害のストレスは増加する

人は周りと違う行動をする人や、調和を乱す人に対して否定的な評価をする傾向があります。

そのため、発達障害の子どもは、小さいころから親や周りからよく怒られたり、否定的な対応をされることが多く、精神的にも不安定な幼少期を過ごします。

また、それと同時に自分の気持ちを表現できないため、心に傷を持つこともあるようです。

発達障害の人がフラッシュバックを起こすのも、何年も前の昔の記憶が突然思いだされるからだといいます。

言葉の遅れのない発達障害の子どもも、話はできるけれど相手の言ってることが理解できなかったり、何気ない一言や行動で人を傷つけてしまうこともあります。

親や教師、クラスメートの理解不足から、発達障害の子どもがいじめやからかいの対象になり、不登校やひきこもりになることも少なくありません。

発達障害に気づかずに成長し、常に心に不安や恐れを抱えるようになると、精神的なストレスになり、フラッシュバック、パニックや過呼吸、深刻な解離症状を起こすこともあります。

発達障害の方は、ある分野においてはとても高い能力を発揮できることがあるのですが、周りからの理解がないと自分はだめな人間だと思うようになり、自分を責め、物事を否定的に考えてしまうようになります。

目に見えるわけではないので、性格や個性と受け止められることも多いのですが、だからこそ周りの理解が不可欠な障害だともいえるのです。

スポンサードリンク



発達障害に見られる感覚過敏もストレスの原因

広汎性発達障害の人に多いのですが、感覚に過敏なことや、痛みに鈍いことがわかってきています。

よく聞かれるのが聴覚過敏で、普通の人にはなんでもない音が耐え難い騒音に聞こえたり、聞きたくない雑音まですべて耳に入ってくるので、授業や会話の妨げにもなるといいます。

発達障害の人にとって、どのような音が不快感をもたらすのでしょうか。

・人と人が会話している声

・救急車やパトカーのサイレンの音

・打ち上げ花火の音

・駅や街中での人ごみの雑音

・子どもの泣き声、高い声

・ゲームセンターやボーリング場での音

・ドアの開け閉めやノックの音

・雨戸を閉める音

・食器と食器が触れ合う音

・スピーカーから流れる音

・人の声やくしゃみ、咳

聴覚過敏は年齢や性別に関係なく起こり、症状の度合いや気になる音も様々です。

これも他人にはわかりにくいですが、触覚過敏というのがあります。

触覚過敏のある人にとっては、私たちがなんともない皮膚への接触が、針で刺されるくらいの痛みとして感じていることがあるそうです。

・爪切り、耳かきをとても嫌がる

・砂、水などを過剰に嫌がるか過剰に好む

・人に触られることを嫌がる

・過剰にくすぐったがる

・人が近づくと避けたり、逃げたりする

・帽子、メガネ、マスク、ハイネックの上着、靴下などを脱いでしまう

・整列時に友達を突き飛ばしたり、トラブルが多い

・爪かみや指なめが多い

触覚過敏のある人がどのくらい辛いのかというと、ある人は「シャワーを浴びることは、針で刺されたような痛み」なんだそうです。

定型発達の人には想像もできない感覚ですが、水に対する触覚過敏を持つ子供にとっては、毎日の入浴がストレスであり恐怖ですよね。

視覚過敏光への過敏症があります。

太陽の光や、照明の光がまぶしすぎる、日当たりで長時間過ごすと目の疲れから頭痛や吐き気などをもよおすという場合があります。

また、学習障害である「読字障害」も、視覚過敏からきている場合があり、文字がぶれて見えたり、ぼやけたり、左右が反転して見えることがあるといいます。

文字を正しく拾うことができないので、文字を書いたり、文章を読むことが困難になるのです。

嗅覚過敏普通では感じない臭いが気になってしまうもので、化粧品や石鹸の香り、ご飯の臭いですら苦痛に感じることもあります。

嗅覚過敏があるために体調を崩すこともあり、臭いに敏感なために、食べ物が食べられないという事も起こります。

味覚過敏は甘味・酸味・塩味・苦味・旨味の5つ味のどれか、または複数の味覚が苦手で食べられないことがあります。

野菜などに含まれる苦味や、薬の苦味を強く感じると、食べられない、飲み込めないということがあります。

料理の素材や味付けによって食べられないものが出てくるため、好き嫌いが多くなります。

たんなる我儘や偏食ではないのですが、周りからは誤解されやすい部分です。

言葉の遅れのある子どもの場合は、本人からも説明ができないので、無理やり食べさせないように周りも気をつけてあげなければなりません。

感覚過敏は人によって異なるため、本人の痛みが周りの人には伝わりません。

これらの感覚は我慢しなさいと言って我慢できるものではないのですが、原因を取り除く工夫(サングラスやイヤーマフの着用など)によって軽くすることはできます。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ペルターイヤーマフ X1 自閉症 聴覚過敏 新製品
価格:4698円(税込、送料別) (2017/5/14時点)

息子の発達障害とストレスの原因は

息子の場合も複数の感覚過敏を持っており、人が沢山いるところが苦手です。

夏休みなどは連日放課後デイのサービスを利用していましたが、スタッフと子供たちで毎日30人以上の人数になるのだそうです。

支援学校の日常よりずっと人数が多く、休日は6~7時間ほど外出することになるので、本人にとってはかなり苦痛だったようです。

また、休み中はどこに行くにも人で溢れていて、いろいろな音をキャッチしてしまう発達障害の子にとってストレスにならないでしょうか?

夏休みの最後のほうは完全に行くのを嫌がってしまい、週の半分を休みました。

定型発達の人でも静かな環境を好む人もいるのだから、外に無理やり行かされるのは我慢できなくなってしまったんでしょうね。

母は子供の受けるストレスを、子供と同じようには感じてあげられないし、外に行ってくれたほうが楽なのですが、状況を見て利用しなければと反省しました。

『自閉症のぼくが「ありがとう」を言えるまで』という本を読みましたが、自閉症の敏感すぎる感覚についても書いてあります。

自閉症の子供のこだわり行動やパニック、どんなことを考えているのか、内面の世界がよくわかり、どんな風に接していけばいいのか考えさせられる本です。

発達障害の子供を持つ親や、発達障害の子供とかかわりを持つ方に読んでいただきたいと思いました。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

自閉症のぼくが「ありがとう」を言えるまで [ イド・ケダー ]
価格:1500円(税込、送料無料) (2017/5/13時点)

まとめ

発達障害の子ども(大人)は、目に見えない様々な生きづらさを抱えて生きていますが、だんだんと発達障害者の自伝や回想が発表されるにつれて、独特な世界観が明らかになっています。

発達障害の方の幼少期は、何もかもが恐ろしい世界に満ちていたというものが多いです。

定型発達の人には想像もつかないところで、常にストレスに晒されているのですが、周りからは理解されるどころか、怒られたり、問題児扱いされるのです。

ストレスを受けてパニックになった子供にしてあげられることは、ストレスでいっぱいになった状況から解放してあげることだそうです。

または、その子の気持ちに寄り添ってあげること。

発達障害の人が抱えるストレスの原因も様々なので、周りの人が注意してあげるとずっと楽になると思います。

スポンサードリンク



コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ