広汎性発達障害の人は片付けができない?

『片づけられない女たち』という本が出版されてから、ADHDの女性は片付けられないというイメージが広まったとも言われています。

広汎性発達障害を含む発達障害は子供の障害だと思われている方も多いかもしれませんが、大人になるまでわからなかったという人も少なくありません。

知的障害のない発達障害の女性が一人暮らしを始めたり、結婚して家庭に入ると、身の回りのことを一度に全てやらなければいけないのですが、そのときにいろいろ問題がでてくるようです。

女性に限らず発達障害の人は片付けが苦手だといわれますが、それらの理由はどこからくるのでしょうか。

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発達障害の人が片付けられない理由とは

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発達障害にはいくつかのタイプがあり、広汎性発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、などがあります。

自閉症、アスペルガー症候群は広汎性発達障害に含まれます。

発達障害は先天的に脳の機能に障害があるという点が共通しています。

知的障害がある人、ない人に関わらず、同じ人に複数の特徴が見られることもあります。

そのため同じ診断をうけたのに、全く同じ特徴を持っているわけでもありません。

個人差が大きく見分けにくいという点が、「発達障害」の特徴といえるかもしれません。

発達障害の人は社会性、コミュニケーション、想像力に特徴があるということがよく知られていますが、一度にいろいろなことを処理していくことが苦手だという特徴もあります。

片付けは全体を見ながら、捨てるもの、残すものを手際よく分類していかなければなりません。

片付けは定型発達の人でもかなりの集中力を必要とします。

広汎性発達障害、ADHDの人達にとって片付けるということは実はとてもハードルが高いことなのです。

片付けられないのはADHDの人に多い?

発達障害の中でもADHDは多動性、不注意、衝動性の3つの特性を持っています。

子供の頃は多動で、注意力散漫、集中力が持続しにくい、時間感覚がずれている、様々な情報をまとめることが苦手などの特徴があります。

言葉の遅れはないので、本人や周りも障害であることが気づかない場合が多いようです。

ADHDの人の特性が片付けにどう影響するのでしょうか。

・人の話を最後まで聞けない

・注意散漫でケアレスミスが多い

・課題や活動を計画だててすることができない

・先延ばしをしてしまう

・どう片付けていいのかわからない

・物を捨てるのか残して置くのかの判断ができない

・やりだすと止まらなくなり、収拾がつかない

・途中で気がそれてしまうと別のことに意識がいってしまう

・必要でない物を衝動的に買い込んでしまう

・空想にふけってしまう

・忘れ物が多い

このような特徴が顕著に現れる人は、なかなか片づけられないかもしれませんし、一人暮らしをした場合、部屋はみるみる物であふれていく可能性があります。

片付けよう!と思っても、すぐほかのことに意識が向いてしまい、片付けることを忘れてしまうといいます。

まとまった写真が出てくるとアルバムを買いにいったり、卒業アルバムを見つけると懐かしい友人に電話をかけて会いにいってしまうという具合です。

ADHDの人すべてが片付けられないというわけではありませんが、中には物が溢れかえって足の踏み場がない、何年も埃の積もった中に住み続けている人もいるようです。

具体的にどうやって片付けたらいいの?

ADHDの人達が片付けるための工夫がいくつかあります。

・自分は片づけが苦手だということを認める

・管理することが難しいので、物をためない

・物の保管場所を決めて、いつもその場所に片付ける

・メモと手帳を活用して、どこに何をしまったか、ごみの収集日などを書き込んでおく

・目に見えないと忘れてしまうので、中の見えるクリアーケースやアクリルケースを使用する

・大小の何でもケースを作る

・片付けの日を決める

・使っていない物を捨てる

・タイマーで時間を計る

・お気に入りの音楽を聴きながら片付ける

・片付け上手な人に手伝ってもらう

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片付けられない症候群は心の病気の可能性も

最近は断舎利、片付けが一つのブームのようになっています

風水的にも、精神的にも、仕事の効率を上げるのにもきれいな部屋が気持ちいいのは言うまでもありません。

本当に忙しくて時間がない、必要に迫られていないので怠けている場合もありますが、部屋が汚い状態が続き、人から指摘されてもなかなか片付けられない『片付けられない症候群』というのがあるそうです。

その状態が続く人は、ひょっとすると心の病気を患っている可能性があるかもしれません。

実は部屋の片付けと精神疾患には関係があるのだそうです。

私たちは嫌なことがあったり、気分が落ち込んでいる時は掃除する気になれなくて、部屋が散らかっているという経験があると思います。

心の病を患っている人が部屋や家をごみ屋敷のようにしてしまうケースが多いともいいます。

強迫性貯蔵症、うつ病、統合失調症、認知症、セルフネグレクトなどの精神疾患である場合は、物を捨てられない、今集めないと手に入らないというような不安を抱えてしまい、片付けられなくなってしまうそうです。

他人からみるとゴミだと思えるものでも、物が身近にあると安心する、物がないと寂しいと思っている人にとってはゴミではないので、物が捨てられない、片付かないという連鎖が生まれてしまうそうです。

大人の広汎性発達障害、ADHDに対する知識と理解が必要です

発達障害である広汎性発達障害、ADHDの人だけが片付けられないわけではないのです。

定型発達の人の中には、たぶん発達障害未診断の人もいるので、いずれ親元からはなれて暮らすようになるとき、片付けができないということになってきます。

本人が障害があることに気づいていないと、自分は一生懸命やっているのに、周りからは「綺麗にしなさい」「どうしてできないんだ」「ふざけている」とか非難されるようになり、悩むことになります。

本人の努力が足りないというよりも、障害のゆえに様々な問題が起こる場合があるので、自分ではどうしようもできないと思ったら、医師のカウンセリングを受けることをおすすめします。

発達障害ということが自覚できると、自分のできること苦手なことがわかるようになります。

今まで生き辛いと思っていた様々な原因に解決方法を見いだすことができるようになります。

適切な支援と環境を整えることによって症状を緩和することも可能です。

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まとめ

ものを捨てられないので部屋が片付かないという人はたくさんいます。

片付けは料理や裁縫などのようにお教室があるわけでもないし、人生を生きていくうちになんとなく身についたその人の習慣だったりします。

親が片付けられないと子供もそのようになりやすいですし、また、必要に迫られないとやらなくても良かったりするので基準もまちまちです。

片付けられないから発達障害や精神疾患を患っているとはかぎらないので、悩んでいる方は先ずはカウンセリングを受けてみましょう。

カウンセリングを受けるうちに、片づけられない原因が明らかになりますし、障害や疾患ではないかもしれません。

もし障害があっても、一人でできないなら家族に手伝ってもらったり、サポートセンターの人に手を貸してもらい、家事を手伝ってもらったり、子供をみてもらったりして、負担を減らすようにしましょう。

徐々に気持ちが前向きになり、少しづつですが片づける意欲が湧いてくると思います。

自分でも知らないうちに積み上げてしまった悪い習慣は減らし、良い習慣を増やしていきたいものですね。

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