広汎性発達障害に気づかない人達が抱えるようになる問題とは

発達障害に気づかないまま大人になった人たちが、意外と身近にいるということを知っていますか?

重度の自閉症などは小さい時に気づくことが多いのですが、知的障害のない広汎性発達障害や、ADHD、LDなどの発達障害は、本人や周りも気づかないことがあります。

発達障害に気づかない人達は、後日どのような問題を抱えるようになるのでしょうか。

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広汎性発達障害に気づかない人とは

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広汎性発達障害は、社会性の特徴、コミュニケーションの特徴、想像力の特徴を持つ先天性の発達障害の一つです。

人によって様々なこだわり、感覚過敏を持っていることがあります。

複数の障害が重なり合うこともあり、現れてくる症状も一人一人様々です。

一般的に罹病率は1~2パーセントといわれますが、診断がつかない軽度の人や、ADHD、LDの人まで含めるとその数は5~10%になるのではないかといわれています。

知的障害のある自閉症は3歳くらいまでに診断できるといいますが、言葉の遅れのない高機能自閉症、アスペルガー症候群、ADHD、LDの人たちは、小学校に通うようになってから診断を受けることが多いです。

診断がつかない軽度の人達は日常生活に支障をきたすほどではなく、学校の成績も良かったりするので、本人や周りも気づかないことがあります。

広汎性発達障害が世間に知られるようになったのが1990年以降ですから、年配の方になるほど障害に気づかないまま大人になった方が多いと思います。

広汎性発達障害に気づかないと子育ては悲惨なことに

広汎性発達障害やアスペルガー症候群、ADHDなどが知られるようになるまでは、ほとんどの人があまり関心を持ってこなかったのだろうと思います。

誰でも怪我をしたり、お腹が痛い場合は病院にいきますが、目に見えない部分に対してはどうしても無頓着になります。

広汎性発達障害の人たちの持つ特徴は目に見えない部分なので、人から理解されにくく、問題児扱いされやすいのですが、周りの理解と適切な支援が必要な障害なのです。

広汎性発達障害の診断は専門の医師でも明確な診断をつけにくいといいます。

診断名にとらわれず、一人ひとりの状態に応じて働きかけをしていくことが大切なのですが、実際は簡単ではありません。

これまで、しつけや性格の問題だと誤解されることも多かった広汎性発達障害は、特にママと子供の関係を難しいものにしてきました。

広汎性発達障害の子供が持つ一番の特徴は、自分の関心のあることに深い意識を向けることです。

自分の欲求に従い行動を起こし、それがかなわなければ癇癪、パニックを起こします。

また感覚過敏がある場合、大きい音や、光、臭い、味に敏感だったり、突然触られるのが嫌だったり、中には水に触るのが苦手という子供もいます。

小さい子供のこだわりや一連の行動に対して、周囲の人間からは、周りのことが見えない、相手の気持ちを理解しない、身勝手な子、聞き分けのない子、わがまま、育てにくい子と思われがちです。

広汎性発達障害に気づかないで子育てをしているママにとって、とうてい理解できないことばかりやってくれるので、両者が相当なストレスをうけることになり、家庭では児童虐待に及ぶこともあります。

広汎性発達障害に気づかない学童期に起こる問題

広汎性発達障害に気づかない子供たちの苦悩を知っていますか?

知的な遅れのない広汎性発達障害の子供のうちの1割以上が不登校になっているという報告があります。

広汎性発達障害の子供の社会性や、コミュニケーション、想像力の特徴は、人間関係をうまく構築できないという形で現れます。

小学校低学年の頃はまだいいのですが、高学年になってくると子供たちの意識も変ってきていじめの対象になることもあります。

学習障害のある子は文字がきちんと読めなかったり、特定の計算ができなかったり、特定の学習につまづいたりということが起こってきます。

本人が親や、先生に訴えても、きちんと受け止めてもらえない、努力が足りない、怠けていると思われるなど、辛い環境におかれてしまいます。

「もっと頑張りなさい」「やればできるよ」という励ましたつもりの言葉が、とても苦痛になってしまうのです。

本人には悪気がない、まじめにやっているのに周りからは理解されないので、次第に学校に行きたくないと思うようになり、不登校、ひきこもりなどになってしまうようです。

このように周りの大人たちが対応を誤ると、子供たちも精神的に病んでしまう可能性があります。

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広汎性発達障害に気づかないまま大人になった人たち

広汎性発達障害を持ちながら大人になるまで気づかない人も少なくありません。

最近大人の発達障害が社会問題になり、テレビなどでも取り上げられるようになりましたね。

現れる特徴は人によって違いますが、一番の問題は社会にでてから人間関係で苦労するようです。

広汎性発達障害の特性に気づかないまま就職して、社会に適応できない人達が病院を訪れているといいます。

広汎性発達障害の人は一度に複数のことを処理することが苦手です。

興味の対象に深い関心を示すので、詳細に細部を見ることはできるのですが、全体像を把握しにくいので臨機応変に対応することが難しいのです。

相手の話を聞きながら、相手の表情や声のトーンに気を遣い、相手の気持ちを考えて会話をするということは、広汎性発達障害の人には高難度の技なのです。

一対一の会話なら何とかこなせても、3人以上の会話になるとついていけない人も多いそうです。

もちろん失敗を繰り返しながらも、経験を積んでできるようにはなるそうですが、心の弱い人はくじけてしまうことも多く、度重なるストレスによってうつ病などの二次障害を引き起こしてしまうこともあります。

広汎性発達障害に気づかないと、会社だけではなく、家庭生活においても支障をきたす人がいます。

結婚して家庭に入った女性が、一度に家事やご近所のお付き合い、育児や金銭管理をするようになると、きちんとできずにうつ病になってしまうこともあります。

パートナーや、仕事の上司、同僚が広汎性発達障害であった場合も、気づかないと本人も周りの人も大変な苦労をするようです。

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まとめ

近年、乳幼児健診で発達についてのスクリーニングが行われるようになりましたが、知的な遅れが見られない広汎性発達障害の場合は気づかないことも多いそうです。

スクリーニングの精度を上げることで、軽度の発達障害児を早期発見できるそうですが、児童精神科医の絶対数が少ないので、まだまだ受け入れ態勢が整っていないそうです。

自閉症と長い歳月向かい合ってこられた児童精神科医の杉山登志郎先生のことばです。

小学校年代に診断を受けたグループと中学校年代以降に診断を受けたグループを比べたところ、少なくとも小学校年代までに受診をしたほうが、18歳以上になった際の社会的な適応がよいという結果が出ました。先天性の障害であっても、子どもの脳には高い代償性があるので、ある部位が機能しにくくても別の部位がカバーしようとしてくれる。また、問題を起こしやすい行動パターンも、繰り返し練習することで修復できることもある。早期に気づき、早い段階から治療教育を受けることが大切です。

広汎性発達障害に気づかない多くの親が、子育てに自信をなくし、子供との信頼関係を築くことが難しいと思っています。

障害に対する無知は本当にかけがえのない時間を無駄にしてしまうのです。

広汎性発達障害について知れば知るほど、彼らが見ている世界がどのようなものなのかがわかってきます。

当事者たちが綴った本を読むと、その豊かな世界に驚かされることがあります。

定型発達の人達が、広汎性発達障害の子供や大人達のよき理解者になって、彼らの可能性、得意分野を見つけてあげましょう。

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2 Responses to “広汎性発達障害に気づかない人達が抱えるようになる問題とは”

  1. 小川 孝子 より:

    あなたのコメントは承認待ちです。

    2016年6月16日 6:55 PM

    43歳の息子が発達障害だったと思います。
    あまりにも常識がないので、注意をしてますが、
    反対に、大きな声で、お店の厨房で騒ぎます
    主人はもう 相手にしてません。私にも相手にするなと言うのですが・・・・
    息子は、肝臓を壊しいるのです、酒が入ると
    訳の分からぬ事を言い出し、母親をバカにして、物をぶつけ暴れる。
    気に入らぬと仕事もしない。もう20年ぐになります。

    返信

    • nakamura より:

      小川様
      コメントありがとうございます。

      子供が小さいうちは親がなんとかできるけれども、子供が大きくなるにつれ、体力的にもかなわなくなりますよね。
      高校生の息子も今校外実習の最中で、電車に乗って作業所に連れて行くだけでも一苦労です。
      その作業所には50代くらいの方も通っていらっしゃいます。

      以前に比べて、成人の発達障害の方が通所できる会社や作業所、あるいはグループホームの数も増えています。
      ご家庭だけで見るのに限界を感じていらっしゃるなら、発達障害支援センターや、役所の福祉課に相談されてはいかがでしょうか。
      幾つになっても親から見たら子供は子供です。
      特にお母様は息子さんの健康状態も心配だろうと思います。

      息子さんが受けられる支援があるといいですね。
      良い方向に向かうように願っています。

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