広汎性発達障害の人の才能の見つけ方

広汎性発達障害の人の中には、すばらしい才能を持つ方々がいるといいます。

テレビの特集や本の中で、そのすばらしい活躍ぶりが紹介されているとすごいなあと思いますが、すごいからテレビに出るのであって、皆がそのような才能と環境に恵まれているわけではありません。

広汎性発達障害の特性をよく理解して、得意分野を見つけてあげたいですね。

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広汎性発達障害の人の才能とはどのようなもの?

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広汎性発達障害の人は、定型発達の人とは違うものの捉えかた、情報処理の仕方をするということがわかってきています。

定型発達の人が全体を見て物事を判断するのにくらべ、広汎性発達障害の人は1点に集中して関心を向けます。

一枚の森の絵を見たときに、定型発達の人は森全体を見るのですが、広汎性発達障害の人は森の中の一本の木を見ているといいます。

自分の興味のあることに深い関心を向けるので、自分の得意分野においては子供でも専門的な知識を持っていたりします。

好奇心が旺盛で、関心のあることには寝食を忘れて没頭してしまう面もあります。

広汎性発達障害の人は、視覚的に情報を受け止める傾向があるといわれ、見た物を瞬時に脳に記憶する人もいます。

一度見た景色などを細部まで記憶し、家に帰ってから絵に表すことのできるサヴァン症候群の人は、驚異的な映像記憶能力を持っているといいます。

広汎性発達障害の人は独特な想像力を働かせて、豊かな発想やアイディアを出すことがあります。

広汎性発達障害の人が才能を活かせていない現実

広汎性発達障害の人が世間の注目を浴びたり、過去の偉人達や、成功者といわれる人たちがアスペルガー症候群だったという話を聞くと、親近感を覚えたりもするのですが、現実はそんなに簡単ではありません。

広汎性発達障害の人たちにはコミュニケーションの特徴があるのですが、ほとんどの人が人間関係の難しさを訴えています。

知的障害のない広汎性発達障害の人は会話することができますが、相手の気持ちを読み取ることが難しいといわれています。

相手の言葉の意味をそのまま受け取ってしまったり、曖昧な表現を理解できなかったり、思ったことをそのまま口に出してしまうなど、対人関係において苦手意識を持っています。

人の話を聞いてないとか、その場の雰囲気を壊してしまうとか、相手の気持ちがわからないなどと思われることが多いようです。

広汎性発達障害の人のそのような特性は、学生の時にはからかいやいじめの対象になったり、社会にでても人間関係でトラブルを起こすことが多いといいます。

広汎性発達障害は早期発見と早期療育が望ましいといわれていますが、中には障害に気づかないまま大人になり、適応障害をおこしてしまう人がいるのも事実です。

広汎性発達障害の人は、子供の頃から親や教師に叱られたり、注意されて育つことが多く、そのために自分に自信がない、自分はだめな人間だと思う傾向にあります。

よき理解者、よき指導者に恵まれればいいのですが、日本ではまだ広汎性発達障害は十分に理解されておらず、指導体制も整っていません。

広汎性発達障害の人の才能を活かす環境とは

海外では、発達障害の人達のために特別プログラムによって教育するところもあるそうですが、日本はまだその段階ではありません。

日本の広汎性発達障害の取り組みは、いかに社会に適応できるようにしていくか、いかに問題行動を減らしていくかという、欠点をカバーすることに重点が置かれているように思います。

特別な才能や優秀な頭脳を持っている人は、目標に向かって進むことができますが、周りによき理解者がいないと不登校やひきこもりになることもあり、辛い環境の中におかれる人も少なくありません。

発達障害だったらしいといわれる偉人達は、よき理解者や指導者に恵まれて、持っている才能を開花させたようです。

将来自分はこれがやりたい、こうなりたいという目標や夢を持っていることも大切です。

明確な目標が決まっていると、周りはあまり気にならず、目標達成のために努力することができるからです。

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広汎性発達障害の才能を活かせる仕事

広汎性発達障害の人はひとつのことや、決まった仕事をこつこつできるという長所があります。

一度に複数の仕事をこなすことは苦手ですが、ひとつのことに集中して打ち込むことができます。

「アスペルガー症候群・高機能自閉症の人のハローワーク」という本には、16の職種が例として挙げられています。

・航空機整備士
・芸術家
・大学教員
・コンピューター・プログラマー
・製図
・起業家
・財務会計・記録管理
・グラフィックアートのデザイン
・冷暖房・換気・空調技術者
・情報機器の修理
・学習に関するスペシャリスト
・図書館職員
・印刷業
・生物学・医学分野の研究科学者
・通訳/翻訳
・獣医助手とベテリナリー・テクニシャン

全ての人に当てはまるわけではありませんが、人とのコミュニケーションをあまり重要視しない、スペシャリストな分野が向いているといわれます。

この本の著者はアメリカの動物学者テンプル・グランディンさんで、自閉症を抱えながら社会的な成功を収めた人物です。

この方は自閉症がまだ社会に認知されていない時代に育ったのですが、よき指導者に恵まれたことで動物学博士を取得し、現在は自閉症啓発のための講演活動を行っています。

広汎性発達障害の人は全体を見ることは苦手でも細部を見ることができます。

その細部をパズルのように組み合わせていく視覚優位の思考と、多くの人々とは違う視点を才能に生かしたのです。

自分には才能がない、高い知能がない、優れた記憶力がない、環境に恵まれない、、人はどうしても自分にないものに焦点を当ててしまいますが、自分に今あるものに目を向けることも大切なことです。

広汎性発達障害の人に向いてない仕事

広汎性発達障害の人が障害に気づかないまま大人になり、自分の特性を知らずに就職すると苦労することがあります。

最近、職場でのコミュニケーションがうまくいかないことをきっかけに、精神科外来を受診する人が増えてきているといいますが、大人になるまで発達障害に気づかなかった人たちです。

アスペルガー症候群など知的障害のない広汎性発達障害の人は、自覚がないまま知らず知らずのうちに相手を怒らせてしまうことがあります。

職場でコミュニケーションがうまくいかずに孤立してしまった人が、うつ病などの二次障害を発症してしまうのです。

広汎性発達障害の人が躓いてしまうのは次のようなことです。

・一度に複数の仕事を処理できない

・臨機応変な対応ができない

・新しいことや変化に弱い

・人の話を聞くことが苦手

・場の空気を読むことが苦手

接客業、旅行代理店、レストランのウェイター、スーパーのレジ係、複数の仕事を同時進行する仕事などは、広汎性発達障害の人にはあまり向いていないといわれています。

広汎性発達障害の人の才能を生かすことができる仕事選びも大切だと思います。

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まとめ

人は、誰もが何らかの才能を持って生まれてくるといいます。

でもいったい自分に何の才能があるのか、わからないまま人生を過ごしてしまう人も多いのではないでしょうか。

才能を見つける方法は好きなことを見つけることだそうです。

好きなことだから長く続けることができ、続けているので上手になり、やがてそれが才能になるのだといいます。

どんな人でもひとつのことを10年続けたらその分野における専門家になるといいます。

その間全てが順調だったと思いますか?

むしろ困難なことの方が多かったかもしれませんが、自分のやりたいこと、好きなことなので情熱を持って続けることができるのでしょう。

親である私自身も、息子の欠点や問題行動ばかりに目が行ってしまい、今ある物をどう伸ばしていこうかという発想ができていませんでした。

才能は何か特別なもののように考えていましたが、息子の好きなことにもっと関心を傾けていこうと思います。

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