成人の広汎性発達障害とチェックリスト

成人の広汎性発達障害とは、アスペルガー症候群、高機能自閉症、特定不能の広汎性発達障害等、軽度の広汎性発達障害のことをいいます。

彼らは頭はいいけど変った人、思ったことを口に出してしまう人、空気が読めない人と思われることが多く、学校ではからかいやいじめの対象になることもあります。

知的な遅れがないため外見は「普通の人」ですが、学校や社会で浮いてしまう彼らは意外と身近なところにいるんです。

チェックリストで確認してみて下さいね。

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成人の広汎性発達障害とは

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広汎性発達障害には自閉症、レット症候群、小児期崩壊性障害、高機能自閉症、アスペルガー症候群、特定不能の広汎性発達障害等があります。

このうち知的障害の見られない高機能自閉症、アスペルガー症候群、特定不能の広汎性発達障害の人たちは、本人や周りの人も気づかないまま成人します。

しかし、本人に悪気はないのに人を怒らせてしまったり、正直すぎて人を傷つけてしまい、いじめやからかいの対象になったり、不思議ちゃん、空気の読めない子と思われたりと、ずっといきづらさを感じていたという人が多いのです。

軽度の広汎性発達障害の人がいつ障害に気づくのかというと、社会人になってからや、結婚してから問題が顕著に現れます。

今まで言われたことをやればよかった学校時代とは違い、社会にでると臨機応変に対応していく能力が求められます。

一般企業に就職すれば、一度に複数の仕事をこなし、同僚や上司と円滑な人間関係を築いていかなければなりません。

広汎性発達障害の人は、コミュニケーションをうまくとることができない人が多いので、かなりのストレスを抱え込んでしまいます。

社会に適応障害を起こしてひきこもりになる人、うつ病、不安障害、パーソナリティ障害等の精神疾患を引き起こして精神科外来を訪ねる人が増えており、社会問題になっています。

そのような深刻な状況になる前に、広汎性発達障害について知っておくことが大切だと思います。

成人の広汎性発達障害にはどんな特徴が現れるのか-チェックリスト

広汎性発達障害の社会性について

○自分の興味のある事には、食べることも忘れて没頭してしまう傾向がある

○自分の興味のあることならずっと話し続けることができる

○自分の興味のあることには専門家レベルの知識を持っている

○記憶力が優れている

○わりと成績優秀

○まじめな性格

○物事の全体像が見えない

○社会の常識やマナーには無頓着

○1つのことはこつこつやるが、1度に複数のことができない

○何かをする時は1人でやる方がいいと思う

○同じやり方を繰り返すことが好きである

○車のナンバーや、電話番号、意味のない数字を覚えることが得意である

コミュニケーションについて

○相手の目を見て話ができない

○相手の表情や気持ちを読み取れない

○暗黙の了解などわからない

○言葉の意味を読み取れない

○思ったとおりのことをストレートに言ってしまうか、表情に出る

○3人以上の会話についていけない

○その場の雰囲気にあわせて会話ができない

○冗談が通じない

○よく空気を読めといわれる

○悪気はないのに他人を怒らせてしまうことが多い

○ドラマや小説の登場人物の気持ちがよく分からない

○会話をどのように進めていいかわからない

○人と雑談するのが苦手

イマジネーションについて

○これから起こることを予測できない

○新しい環境、新しいことが苦手

○物事に臨機応変に対応できない

○突然の予定変更にパニックになる、キレる

○わがままな人と思われることがある

○規則や習慣にこだわる

○時間管理ができない

○自分の日課が妨害されると混乱する

○他人の考えを想像するのは苦手である

感覚過敏、鈍感さ、こだわり

○聴覚過敏-特定の音が苦手(子供の泣き声、大勢の人の声、騒音等)、人の声、雑音などが全部耳に入ってくる(音の選別ができない)

○触覚過敏-服の感触が苦手、突然触れられるのが苦手、水や土に触れない

○嗅覚過敏-特定の臭いが苦手

○味覚過敏-特定の食べ物が食べられない

○視覚過敏-太陽、部屋の明かりがまぶしすぎると感じる、ものがゆがんで見える等

○痛みに対して鈍感なことがある

これらはだれでも持っている特性かもしれませんが、自分の気持ちを抑えられずに日常生活に支障をきたすほどなら、チェックリストを参考に広汎性発達障害を疑ってみた方がよいかもしれません。

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成人の広汎性発達障害の人が社会に適応する方法

成人の広汎性発達障害の人は、知的障害がないので日常生活を送れないということはありませんが、社会にでると自分勝手な考えで行動したり、常識はずれの振る舞いは通用しません。

社会に適応していくためには、徐々に社会性を身につける練習は必須だといえるでしょう。

多くの人は数々の失敗を繰り返しながら、経験を積みながら社会性を身に着けるようです。

一緒に暮らす家族や同僚の理解やサポートも大きな力になります。

広汎性発達障害の疑いを感じている人は、専門家に相談することをおすすめします。

http://www.nhk.or.jp/heart-net/hattatsu-otona/information/index.html

そして現実を受けとめ、自分をよく知りましょう。

何が得意で、何が苦手なのか、人と接する時にどうしなければいけないのかを知っていると、これからするべきことが見えてきます。

広汎性発達障害があっても自分の持つ才能を発揮して社会で活躍している人もいますよね。

それには周りの人の理解とサポートが欠かせないのですが、今の職場でそれが可能ならば環境を整えてもらえるよう相談してみましょう。

・静かな環境で専念できるデスクワーク

・指示は曖昧な表現ではなく具体的に、口頭ではなく、文書や視覚的な方法で

・仕事は一つづつ処理する

・仕事の手順やスケジュールは明確にしてもらう

広汎性発達障害の人は、接客業務、臨機応変に対応する仕事、電話のオペレーター等も避けたほうがいいでしょう。

自分の不得意な部分で無理をするより、得意分野で才能を発揮した方が社会に貢献することになります。

広汎性発達障害の人に向いている職業としては次のようなものがあります。

・科学者、研究者、教師、塾講師、医者

・作家、漫画家、芸術家

・ウェブデザイナー、デザイナー、設計士

・プログラマー、PC修理

・調理師

まとめ

発達障害が世間に知られるようになってきたのは最近20年くらいのことなのです。

重度の自閉症は早期に診断を受けるのですが、知的障害のない広汎性発達障害の人は、自分も、周囲の人もはよく分からないまま成人していく人が多いのです。

広汎性発達障害は今でも親の育て方が悪いとか、本人の努力が足りない、わがままだとされることもありますが、先天的な脳の機能障害のために、社会性やコミュニケーションに特徴を持っています。

広汎性発達障害がどういうものか最近になってわかってきましたが、それ以前は親もどうしていいかわからず、適切な支援ができませんでした。

学校でいじめに会い、不登校やひきこもり、精神疾患をおこしてしまった人、現在も社会に適応できず、苦しんでいる人が数多くいるといわれています。

社会にでる前に気づいて対策を立てていくことが理想的ですが、適切な支援によって状況を改善していくことができます。

広汎性発達障害に対する家族や学校、職場、社会全体の理解が深まるほど、広汎性発達障害の人たちの社会参加は可能なのです。

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