患者数が増加中?!広汎性発達障害者の中には天才も多い?

広汎性発達障害の人達が年々増えているという話をご存知ですか?

大人の発達障害が社会問題にもなっているので、以前よりも広汎性発達障害の疑いのある人が精神科外来を訪れるようになり、患者数も格段に増えているといいます。

広汎性発達障害についてはまだまだ誤解されている部分も多いのですが、中には天才と呼ばれる人たちがいるということも明らかになってきました。

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広汎性発達障害の患者数はどのくらい?

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広汎性発達障害は先天的な脳の機能障害です。

広汎性発達障害には自閉症やアスペルガー症候群、高機能自閉症、特定不能の広汎性発達障害、小児期崩壊性障害等があります。

ADHDやLD、吃音等を含む発達障害の中の一つです。

薬を飲んだり手術をすれば治る病気ではありません。

なぜ脳機能に障害が起こるのかということは明確になっていません。

遺伝や環境ホルモン等様々な説がありますが、はっきりとした見解は出ていません。

以前はテレビの見すぎ、親のしつけや育て方が原因であると言われていましたが、それは否定されるようになりました。

本人の努力が足りないとか怠けているからでもありません。

広汎性発達障害でよく知られているのは自閉症ですが、診断名が同じでも知的障害のある人とない人では能力の差があり、知覚過敏、こだわりなど現れる特徴は一人一人同じではありません。

重度の障害があると言葉の遅れ、多動、強いこだわり、パニック、自傷行為、てんかんを起こすこともあります。

広汎性発達障害の子どもは発達面に凸凹があり、定型発達の子どもとは情報処理の仕方が違うといわれています。

定型発達の子どもが物事の全体を見るのに比べ、広汎性発達障害の子どもは限定された一部分に深い関心を示すので、特定の分野においては天才的な才能を発揮することもあるといいます。

発達障害全体の患者数については、文部科学省の最新のデータ(2012)があります。

発達障害の可能性があるとされた児童生徒の割合は6.5%。

これは通常学級に通う児童生徒のうち、一クラスに1~2人は発達障害の傾向があるということです。

広汎性発達障害の特性が一部の天才たちを生む!

広汎性発達障害は自閉症スペクトラムとも呼ばれ、障害を持つ人が虹のような一つの連続体に存在するということを表しています。

自閉傾向の強い自閉症も、言葉の遅れのないアスペルガー症候群も、ほとんど健常者に近いと思われるIQ120以上の高機能自閉症の人も、本質的には同じものをもっていると考えられています。

広汎性発達障害の子ども(人)は、定型発達の人とは違う社会性の特徴、コミュニケーションの特徴、想像力の特徴を持ち、ほとんどの人が知覚過敏、運動機能障害などを併せ持っています。

広汎性発達障害の人の大きな特徴の一つは物事の全体を見ないで、一部分に焦点を当てるということです。

たとえばあなたの目の前に一枚の公園の絵が飾ってあると想像してみてください。

定型発達の人は子供がブランコやすべり台で遊んでいるところや、犬の散歩をしているところや、ベンチに座ってしゃべっている人や花壇の花など全体を見て公園の絵であると判断します。

ところが広汎性発達障害の人は、散歩している犬や、花壇の花に焦点を当てるので、ある人は「犬の絵」、ある人は「花の絵」と答えたりするのです。

そして自分の興味のあるところに深い関心を示すのだそうです。

夜、真っ暗な部屋で懐中電灯をつけると、一部分だけ照らされる、あの感じです。

広汎性発達障害の人は映像記憶能力が優れていることもあげられます。

見たことを一瞬で記憶する能力のことですが、中には、膨大な量の百科事典の内容を一瞬で記憶したり、電車や町の風景を一度見ただけで、写真のように絵に現すことのできる人がいます。

広汎性発達障害で一部のこういう人達のことをサヴァン症候群と呼びます。

得意分野において専門的な知識を持っていたり、ある分野で天才的な才能を現す人達が広汎性発達障害であることは意外と多いのです。

一つの分野を深く探求する科学者や芸術家、起業家にも向いているといわれます。

全米データによると広汎性発達障害の子どものうちの割合は、1.5%(68人に1人)というのが、最新の統計です。

男性は女性より5倍ほど多く、同じ家族や兄弟にも存在することがあります。

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広汎性発達障害と似ている一面を持つADHDの患者数

ADHDには不注意、多動性、衝動性という3 つの特徴が見られます。

子供の頃は特に多動でじっと座っていられない、忘れ物が多い、片づけが苦手、時間を守れない、物事に優先順位をつけられない、人の話に割り込んでしまう、集中力がないなどの特徴が見られます。

言葉の遅れはないため、大人になるまで気づかない人も多く、一人暮らしを始めたり、結婚して家庭に入ったり、勤めるようになってから問題が見つかるケースが多いそうです。

「片付けられない女たち」という本が出版されてから、ADHDが広く知られるようになってきましたが、他の国に比べADHDに対する理解は乏しく、適切な支援や治療を受けられていないケースが多いようです。

アスペルガー症候群と似ている、広汎性発達障害との併存を認める医師もいます。

学童期の子どもには3~7%存在し、男性に多いと報告されています。

米国の注意欠陥多動性障害(ADHD)の患者数が、21世紀の最初の10年間で43%増加したとの調査結果が発表されたといいます(2015.12.8)

若者では10人に1人以上の割合でADHDと診断されているのです。

広汎性発達障害、ADHDとの併存も認められる学習障害の患者数

学習障害とは全般的な知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の学習に困難を示す状態をいいます。

目から入ってくる情報を処理することが苦手だといわれ、文字や漢字を正しく読めないことがあります。

難解な図形等の問題を回答することは困難な場合があります。

簡単な繰り上がりの計算を指を使わないとわからない場合もあります。

LDの多くを占める読字障害については、別名ディスレクシアとも呼ばれます。

トム・クルーズが自らディスレクシアだと公表した事によって、この障害が広く知られるようになりましたね。

LDは学習を開始する小学校入学以降にわかることが多いです。

特定分野で苦手なことを除けば、ほかに遅れは見られない為、本人の努力が足りないとか、勉強不足だと誤解されることも多いといいます。

30人のクラスでは1~2人存在するといわれています。

発症率は男性が女性より多いと報告されています。

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まとめ

広汎性発達障害の患者数がどれくらいなのか、詳しい数字ははっきりでていません。

ある人が発達障害だったとしても、日常生活に支障をきたすほどでなければ、その人にとっても周りにとっても障害ではありません。

昔は広汎性発達障害という診断名もなかったので、むしろカウントされていない人が多いことでしょう。

発達障害といえば自閉症の人を指していたようですが、アスペルガー症候群や高機能自閉症が知られるようになったのは1990年以降です。

社会構造や環境の変化により、昔は数に入っていなかった人たちも、発達障害ではないかと疑いを持つようになり、病院を訪れる人が増えています。

今は広汎性発達障害の人が社会に適応できない部分が浮き彫りにされていますが、これからは社会全体が広汎性発達障害の特性を理解し、彼らが充実した生活を送れるようにサポートしてくれたらと思います。

発達障害に対する知識と理解がもっと広まれば、企業においても受け入れ体制が整っていくと思います。

海外では広汎性発達障害、ADHD、LDの人達の中に天才がいると、隠された才能を引き出すプログラムがあるといわれるほど、ある意味期待されている存在なのです。

日本社会でもそのような働きが活発になるように、支援が進むことを願っています。

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