想像を絶する広汎性発達障害児の子育て

自閉症児を扱った漫画やドラマを見ると、自閉症児の子育てって大変なんだという印象をもたれた方が多いと思います。

発達障害は広汎性発達障害、ADHD、LDなどを含むとても幅広い障害であり、現れる特性も様々です。

だから発達障害の子育ては一人一人違うといってもいいかもしれません。

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広汎性発達障害児と定型発達児の子育ての違い

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広汎性発達障害は先天性の脳機能障害といわれており、出生直後に病院では判断ができません。

発達障害の子供を育てた人の話を聞くと、ほとんどの人が1歳半検診を過ぎてから疑いを持つ方が多いようです。

言葉が遅い、小さい時から多動、落着きがない、大きい音に敏感、夜寝てくれない、癇癪もち、パニックを起こす、自傷行為があるなど、とても育てにくく神経質な子供という場合もあれば、とてもおとなしくて、あまり手がかからなかったという子供もいます。

また言葉の遅れのない子供は、親も気づかないことが多く、特定の科目が苦手な学習障害は小学校に入学してからわかることが多いです。

発達障害の中でも特に知的障害のある自閉症児の子育てが一番大変だろうかと思います。

生まれたときは正常だと思っていたのに、成長するにつれて育児書とは違う反応を示すようになるからです。

この子供たちは言葉の遅れがあるために、言葉で親に訴える方法も、わかってもらう方法も持ち合わせていないため、泣き喚いたり、突っ走ったり、自傷行為をするという方法で自己主張をするのかもしれません。

定型発達の子供も、2~3歳はとても手のかかる時期ですが、小さいなりに親の言うことをちゃんと理解しているし、親の姿を見ています。

障害の程度にもよりますが、息子の場合はいくらこちらが呼びかけても一方通行で、ひたすら自分の興味の対象に関心を向けていたように思います。

息子より2週間遅く生まれた男の子が近くにいましたが、その子はきちんと絵カードの意味もわかっていたし、親の言うことを理解していましたが、息子はまったく理解していませんでした。

家が近かったので一緒に過ごすことが多かったのですが、やはり違うと思うことが多かったです。

広汎性発達障害の子育てが大変な理由

広汎性発達障害、ADHDの男の子は、多動で落着きのなさが目立ちます。

とにかくじっとしていないので、道路に車が走っていても飛び出してしまうなど、歩き始めるようになると、ひと時も目を離せません。

また、一度通った道をいつも歩きたがるというこだわりがある場合もあります。

人がたくさん集まる遊園地や動物園などを怖がる子供もいるかと思えば、動物を見ても何の関心も示さない子供もいます。

特に人の多い駅、空港、デパートなどでは、目を離すと一瞬でいなくなるということがよくおこります。

親を探しながら泣いているなら迷子かなと思いますが、親を探しもせず泣きもしません。

警察に捜索願いを出したことがあるという親は少なくないと思います。

ある子供は物がきちんと並んでいないと気がすまないので、食品売り場の品物をいちいち並べ替えたり、ある子供は家の模様替えをするとパニックになったりと強いこだわりを持っていることが多いです。

また、睡眠時間が極端に少ない子供が多く、この睡眠障害に悩まされる親は多いです。

てんかんのある子供、パニックを起こし自傷行為を起こす子供、暴力的な子供には薬が出されることもあります。

言葉の遅れがない子でも一方的な会話だったり、初対面の人に失礼なことをいったり、言葉の意味を理解していなかったり、言いたいことがわかりにくかったりと、上手にコミュニケーションをとれない場合が多いです。

ほとんどの親が広汎性発達障害についての知識を持っていません。

子供を生んだときは正常だと思っているので、親もわが子に障害があるなどと夢にも思わないのです。

何故うちの子は些細なことにこだわるのか、あまりにも親のいうとおりにならないので、子育てに自信をなくしたり、親戚からは親のしつけが悪いといわれたりして、親子ともに大変なストレスを受けることになります。

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広汎性発達障害児の子育てをするために知っておかなければならないこと

発達障害がどういうものかわからないまま子育てをすると親は本当に大変です。

広汎性発達障害の子供は、定型発達の子供とまったく違う情報処理の仕方をするのですが、大きくは3つの特徴を持っています。

①社会性の特徴

広汎性発達障害の子供は自分の興味のあることに深い関心を示す傾向があります。

細かい部分をよく見ているので、得意分野においては専門的な知識を持つことがありますが、全体像を見ることが苦手で、マイペースです。

②コミュニケーションの特徴

自分の関心のあることはよく話しますが、関心のないことには興味を持ちません。

相手の話を聞いて相手と喜びを分かち合うという言葉のキャッチボールが苦手です。

③想像力の特徴

目に見えない時間、未来のことを考えることが苦手です。

過去や現在のことはわかるけれども、予定外のことが起こると不安になり、臨機応変な対応ができません。

視覚的に物を捉える傾向にあるので、言葉でいわれるより、絵やカード、メモに書いて見せる方が理解しやすいといわれています。

この他にもほとんどの人がなんらかの感覚過敏を訴えます。

五感から入ってくる、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚に敏感かと思うと、痛みに対して鈍感だったりします。

ある人は音が異様に大きく聞こえたり、物がゆがんで見えたり、洋服の肌ざわりがダメだったり、突然触られるのがだめだったり、臭いがだめだったり、味がだめなことがあります。

これは定型発達の人にはなんでもないことですが、広汎性発達障害の人にとっては大変な苦痛なのだそうです。

また、強いこだわりをもつ人が多く、物がきちんと並んでいないと我慢できない、何かをするのに順番にこだわる、決まった行動をするという人もいます。

広汎性発達障害児の賢い子育てとは

愛するわが子に発達障害の疑いがあるといわれたら、誰しも動揺し苦悩すると思います。

診察を受けるまで、また診断を受けてからも大変な心情を通過されると思います。

たぶん近所には同じような子供はいないので、自分を責めたり、子供に辛く当たったり、問題行動にどう対処したらいいかわからず毎日を泣いて暮らすかもしれません。

でもそれは一昔前の話で、今はネットを検索すればすぐ情報が手に入ります。

同じように苦労された方が詳細に子育て日記を書いておられ、発達障害の当事者が本を出しています。

多くの方の経験談をとおして子育ての苦労を分かち合うことができるので、親もどんどん学び、親の会やコミュニティにも参加されるといいと思います。

広汎性発達障害についての理解が深まれば深まるほど、子育てにも自信がついてきます。

今日から、注意深く子供の行動をよく観察してみましょう。

どんな時にパニックを起こすのか、何が嫌なのか、対話が可能な子供なら聞いてみましょう。

言葉のできない子でも表情や態度によって、気分がいいのか悪いのかを判断することはできます。

時には薬が必要なこともあるかもしれませんが、きちんと医師と相談して向き合っていきましょう。

これも大切なことなんですが、親のいままでの態度も振り返ってみましょう。

自分の都合や感情にまかせて子供を叱っていなかったかどうか、自分の生活はいい加減で、子供には文句ばかり言っていなかったかどうか、、、

客観的に自分たちの生活を見ていくと、いろいろ見えてくるところもあるかと思います。

まとめ

自閉症や発達障害のお子さんを持つ親は、本当に苦労して子育てをしています。

苦労するのは今も昔もそんなに変りませんが、まったく情報を得られなかった昔とは違い、今は恵まれていると思うのです。

現代社会では軽度の人を含めるとを100人に1人は発達障害を持っているといわれるくらい、身近な人が発達障害であることは珍しくありません。

広汎性発達障害や発達障害についてもっと多くの人たちに知ってもらい、彼らがすばらしい一面を持っていることも理解してもらいたいのです。

そして、広汎性発達障害児の子育てをする親と子供が安心して住める社会になることを心から願っています。

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2 Responses to “想像を絶する広汎性発達障害児の子育て”

  1. マリオ より:

    自分も発達障害で悩んでいます。例えば自分が決めた行事に気分の変化で参加しないなど、ドタキャンもよくありました。そして、想像力が欠如しており、自然と人が傷つくことを言って怒られてしまいます。

    • mina より:

      マリオ様
      コメントありがとうございます。
      過去の辛い経験があるから、未来に準備できるのかもしれませんね。
      軽度発達障害の人の多くは、失敗や経験を積んで、社会に適応するスキルを磨いていくようです。
      一人で悩まずに相談できる場所や人を見つけてくださいね。

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