広汎性発達障害の子どもが小学校の通常学級を選ぶ基準は?

小学校入学は、どの親も『うちの子は、ちゃんとやっていけるだろうか』と期待と不安を膨らませます。

広汎性発達障害のある子供が小学校に入るとき、通常学級に入れるべきか、それとも、、、

教室で着席できるか、先生の指示を理解できるか、、、障害の程度が選択の基準になると思います。

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広汎性発達障害の子供が小学校の通常学級に入るには

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広汎性発達障害の子供といっても、知的障害がある子とない子では当然できることも違います。

子供の障害の程度によりますが、どの小学校に送るのかとても悩むところです。

大きくは3つの選択肢があると思います。

1.特別支援学校に在籍する

2.小学校の通常学級に在籍する

3.小学校の支援学級と交流学級に在籍する

学校や学級選択の基準はいろいろあるかと思いますが、着席して授業に参加できるかどうかをまず考えてあげるといいと思います。

通常学級は担任の先生一人に30人くらいの生徒を受け持つので、個々の指導は行き届かないと思います。

学級単位で指導を行っていくので、集団教育に参加できるかは一つの基準になります。

支援学級は、通常学級に比べて少人数に対応してくれます。

ただ、すべての教師が発達障害に対する専門的な知識を持っていないこともあります。

特別支援学校はさらに少人数に対応してくれ、教師が原則として専門的な知識、免許を持っています。

障害がわかっている場合は、療育の先生や、保育園や幼稚園の先生の客観的な意見も参考にされると良いと思いますが、単に知的な遅れだけで判断するのは難しいと思います。

授業中着席できるか、先生の指示を理解できるか、パニックにならないか、授業の妨害にならないか、攻撃的ではないかなども、考慮されると思います。

その学校の方針や、校長先生の障害に対する考え方なども大切です。

これは入学してみなければ分かりませんが、良い指導者に出会えるかどうかはそのときによります。

生徒のために真剣に取り組んでくださる先生もいれば、軽蔑する先生もいる、時間が来るまで見るという割り切った先生もいらっしゃいます。

息子は重度の広汎性発達障害でじっと座っていることができない子供でした。

小学校入学前に言葉が出なかったので、特別支援学校を考えていました。

学区の小学校と、特別支援学校を見学に行き、両方の先生からお話を伺ったのですが、支援学校の先生からは、「はじめから特別支援学校に送るのはもったいないですね」と言われました。

その特別支援学校には、重度の肢体不自由な子供も多く、職員もどうしても障害が重い子供にかかりっきりになってしまうこと、手のかからない子はかえってかまってもらえない可能性もあるということをおっしゃっていました。

障害の重い子供と一緒に過ごすより、少なくとも低学年のうちは普通の子供たちと接する機会を与えたらどうですかと言われました。

結局うちの場合は、支援学級と通常学級のある小学校に入学しました。

広汎性発達障害児の小学校の通常学級進学についての間違った見解

広汎性発達障害の子供たちの小学校選択にあたって、よく話題にされていることがあります。

・広汎性発達障害の子供は小学校にいってもよくならない。

・広汎性発達障害の子供も通常学級に入れたほうがいい。

・通常学級から、支援教室への変更はできるが、その逆はできない。

・一度支援学校に入ったら、通常学級に戻れない。

・広汎性発達障害の子供たちが通常学級の子と一緒に過ごせば、良い影響を受ける。

・支援学校卒業というキャリアが、就職に対して不利になる。

これらは、誤解されている部分もあるし、子供の成長を見てみなければ分からない部分もあります。

受け入れてくれる学校の姿勢、良い指導者、良いクラスメートに出会えるかどうか、広汎性発達障害を持つ子供が喜んで学校に通う環境が整っているか、様々な要因が絡んでくるからです。

授業についていけない、クラスでいじめに遭い、支援学校に移っていく場合もありますが、支援学校で適切な指導を受けることによって、本人が自信を取り戻すこともあります。

将来良い企業に就職できたという報告もたくさん上がっています。

学校に対するイメージは人それぞれですが、子供が毎日通うことになる小学校です。

6年間通うことになるのですから、通学経路を確認したり、先生との面接をお願いしたり、子供をつれて事前に教室に行って見るなど、積極的に取り組む姿勢は必要だと思います。

最近は通常学級、支援学級の体験入学を実施している学校もあります。

広汎性発達障害の子供が小学校の通常学級に入る時の心構え

知的障害のある子供が小学校の通常学級に入学するということは、担任の先生や他の子供や親にとっても大きなリスクになります。

わたしは入学式の日に、通常学級の親からあからさまに「ついてない!」と言われました。

誰でも自分の子供がかわいいので、障害のある子がクラスにいたら、自分の子に手をかけてもらえない、勉強が遅れると思われるのでしょう。

なにかと肩身の狭い思いをすると思いますが、覚悟はしておいてくださいね。

特に子供が意思表示できない場合は、担当医や、療育の先生から、診断書や、療育状態がわかるような資料を作成していただいて、担任の先生に提出するといいと思います。

クラスメート、親に対しても理解を求めることがあるかもしれません。

先生との連絡をまめにしておき、担任の先生と良い関係を作っておくことは大事だと思います。

日常で気がついたこと、変化があればそのつど連絡を取るようにします。

子供の態度を注意深く見ていると、家に帰ってきてから不機嫌だったり、物に当たったり、また、朝起きられなかったり、学校に行くのを嫌がったり、なんらかのサインを出しています。

そういう時は、子供がストレスを受けている原因を理解してあげて、改善できるところはないか、先生に相談してみましょう。

小学校に行くことが子供のストレスになってしまっては、せっかくの成長の機会を逃してしまうかもしれません。

子供が無理なくできることから始め、小さな達成感を積み上げていくことが大切だと思います。

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知的障害のない広汎性発達障害児は小学校の通常学級へ

言葉の遅れのない境界知能の児童、アスペルガー症候群、高機能自閉症の児童は一般に通常学級に入るようです。

言葉の遅れはありませんが、社会性、コミュニケーション、イマジネーションの特性から、クラスの友達とうまくやっていけないことがあるかもしれません。

また、小学校に入ってから、発達障害であることがわかる場合があります。

子どもが勉強についていけない、忘れ物が多い、ミスが多い、クラスの友達からからかわれたり、いじめられたりということも起こってきます。

努力が足りない、怠けているからだと叱るだけではなく、何に躓いているのか注意を傾けてください。

専門医の診察を受けたほうが良い場合もあります。

知的障害のない広汎性発達障害、ADHD、LDの子供たちは、かえって障害の発見が遅れたり、周りが気づいてあげられずに辛い思いをしていることがあります。

子供は甘やかしてはいけないという固定観念を持っていませんか?

学校に任せておけばいいと思っていませんか?

どんな先生や友達がいるのか、どんな勉強をしているのか、将来何になりたいのか、、話していますか?

一番身近な家族にわかってもらえないと、子供の気持ちの行き場がなくなってしまいます。

小学校が楽しくないと、行きたくないと言うようになります。

障害があるないに関わらず、親は子どもを暖かく見守ってあげましょう。

まとめ

学級崩壊という言葉は1990年代にマスコミを通して広まりました。

通常学級に個別な対応が必要な子供が存在することが明らかになり、社会現象になったのです。

授業中に飛び出してしまう子供は、学習障害児(ADHD)と呼ばれていましたが、そのうちの8割が広汎性発達障害を持つ子供たちであることがわかったそうです。

また、不登校外来を受診した生徒の5割に、なんらかの発達障害が認められたという報告もありました。

知的障害のない広汎性発達障害の児童にも、早期発見による早期療育が最も有効だといわれているのは、早期療育を受けた人のほうが、青年期に至った時の適応が明らかに良好だといわれるからです。

小学校の通常学級で定型発達の子ども達から良い影響を受けることはありますが、からかいやいじめからの保護も大切な課題です。

息子の場合は、担任の先生にも、支援学級の先生にも恵まれていたので、よく相談にものっていただき、支えられて、お陰で無事に小学校を卒業しました。

当時は毎日学校に通ってくれるだけでもありがたいと思っていましたが、子供に対してもっとできることがあったなあと反省する点も多いです。

これから小学校に進む方、通常学級か支援学級か、どのようなクラスで受けるべきかを慎重に選択してください。

お子様に無理のない選択をされ、のびのびと学校生活を送れますように。

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