広汎性発達障害の子どもへの対応方法

お子さんが広汎性発達障害だと言われたり、自閉傾向があると言われたらとても辛いと思います。

かんしゃくを起こす子、すぐ外に飛び出してしまう子、親の言葉を理解できない子、無関心な子、睡眠障害やてんかんを持つ子もいます。

ほとんどの方が、はじめはどう育てたらいいのか途方にくれると思いますが、対応方法を知っていると子育ての助けになります。

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広汎性発達障害の問題行動のわけは?

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広汎性発達障害は重度の自閉症から、軽度のアスペルガー症候群、高機能自閉症まで広い範囲にわたります。

自閉傾向が強く知的障害が重いほど問題行動が多くなります。

言葉の理解が遅い、すぐ一人でどこかへ行ってしまう、呼んでも反応がない、かんしゃくやパニックをおこすなどという形で自閉的な行動が現れてきます。

音に敏感だったり、ある物の感触が苦手だったり、物がゆがんで見えたりする場合があるといいますが、それらは外の人からはわかりにくい部分です。

不快な気持ちを伝えることができないと、それらを避けようとして不自然な行動を起こすようになります。

たいていの問題行動の多くは、恐怖、不安、どうすればいいかわからないということから起こってくるのだといいます。

このようなお子さんへの対応方法は、何か原因があるのでは?という見方を、親や周囲の人が注意深く見ていく必要があるようです。

広汎性発達障害の問題行動への対応方法

・かんしゃくや自傷行為

かんしゃくや自傷行為は、定型発達の幼児にも見られることがあり、自分のしたいこと、気持ちが伝わらない時に出てくる感情表現の一つです。

かんしゃくや自傷行為を起こす場合には、その前に不快感を表わす原因があります。

急な予定変更があったとか、今までしていたことを中断されたとか、どんなときにかんしゃくや自傷行為を起こすのか、その子のパターンを把握しましょう。

・こだわり

同じ行動のくり返しや、特定の物や、やり方にこだわるのは、気持ちが安定するからだと言われています。

両足で飛び跳ねたり、手を叩いたりする子どもは、跳ぶと自分の手足の場所が良く分かるので安心すると言います。

定型発達の子どもが不安を感じると親を探すように、広汎性発達障害の子どもも気持ちが動揺したときに、その行動をすることで安定を取り戻そうとするようです。

問題行動を無理にやめさせようとするより、ほかのことに意識を向けてあげる、少しの間やらせてあげる、人に迷惑がかかりそうなら席をはずすなど対応方法を変えてみましょう。

・睡眠障害

睡眠障害のある子供は多いといわれています。

寝かしつけてもすぐおきてしまう、昼と夜が逆転してしまう、親が疲れ果ててしまう要因のひとつです。

昼間十分に活動し、小さな音や光に敏感な子どもには部屋の環境を整えることも大事です。

アロマオイルを使う、専門医に相談して薬を処方してもらう方法もあります。

広汎性発達障害の子供に見られる共通点

広汎性発達障害については、いろいろな側面から研究が進められているのと同時に、当事者が語る内容から、内面的な部分も明らかになってきています。

子どもの状態は一人一人が同じではありませんが、根本的な共通部分があります。

・助けて欲しい時に人に頼れない

・恐怖を感じやすい

・感情表現がうまくできない

・曖昧なことの理解が難しい

広汎性発達障害の子どもは、普通ならなんでもない物や音、些細なことにも敏感で怖がることがあります。

例えば、掃除機の音、宣伝カーなどから聞こえてくる音、人の大声、小さい子の泣き声、風、波音、大きな音、雑音が苦手な子は多いです。

太陽や電気の光、木々の揺れや地面の影、広い場所が苦手な子もいます。

バランス感覚が悪い子もいます。

正面からの接近や見つめられることが苦手な場合もあります。

突然触られること、抱っこ、後ろから声をかけられることが苦手な場合も多いです。

しかし、親も周りも子どもが怖がっているなどとは思いもよらないのです。

無表情だったり、笑うこともあるかと思えば、一人で走り回る、高い所に上がる、言葉の話せる子はCMの台詞などをつぶやく、くるくる回る、飛び跳ねる、自分の頭を叩く、耳をふさぐ等の行動として現れることがあります。

こどもは不安や恐怖から逃れたいのに、親はそんなことをしてはいけないと叱ったりやめさせようとします。

子どもにとって一番頼りになるお母さんが、自分の気持ちを理解してくれない、怖い存在になってしまうという悲しい現実を作ってしまうのです。

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広汎性発達障害への対応方法は親密な親子関係を作ることから

広汎性発達障害は先天性の障害で治るものではありませんが、周囲が不快に思うような問題行動を減らしていくことはできます。

広汎性発達障害の子供たちはできないのではなくて、やり方がわからなくてできないことも多いのです。

●親密な親子関係を作るために

・静かな声でゆっくり話しかける

・突然行動に移さずに一言声をかける

・何を怖がっているのか注意深く観察する

・親のイライラをぶつけない(子どもが不安になります)

お母さんは自分の味方であること、困った時は解決してくれるということがわかると子どもも安心します。

お母さんと一緒だと楽しい、面白いと感じてくれれば母親を探すようになります。

最初はお子さんの気持ちにあわせ、次第にお子さんがしたいという欲求を引き出していきます。

これがしたい、これが好きなどがわかってきたら手伝ってあげ、そのようなことを増やしていきます。

同じ場所をいったりきたりする時は、その場所にある何かをしたがっていたり、その場所にいる誰かに何かをしてもらいたがっていることが多いようです。

広汎性発達障害の子どもと親密な親子関係を作れるようになると、その後様々なことを学習できるようになります。

親は子どもを見下ろすのではなく、子どもの目線で注意深く見てあげることが必要ですね。

●言葉がけの注意点

子どもはしゃべらなくても言葉がわからないわけではありません。

周りの人がしゃべることをちゃんと聞いてインプットしています。

ある程度言葉が貯まらないと音を伴う言葉として外に出てこないので、ことばかけをしましょう。

そして言いたい気持ちが出てきても、まだ話すことのできないお子さんに代わって気持ちの代弁をしてあげましょう。

・低い静かな声でゆっくり話す

・最初は簡単な言葉から

・規則性を持って繰り返す

・しゃべらせようと強要しない

・答えられるものには返事を待つ

・指示代名詞ははなるべく使わない

・今、こんなふうに言いたいんだろうな、と思うことを代わりに言ってあげる

こちらのサイトには広汎性発達障害への詳細な対応方法が載っています。

http://www.ryouikushien.net/qa/qa.html

まとめ

広汎性発達障害の子供たちは、小さい時からさまざまな不安や恐怖を感じながらも、その感情表現がうまくできないまま幼少期を過ごしてしまうのかもしれません。

おむつやミルクで赤ちゃんが泣くなら気づいてあげられますが、恐怖や不安に対してはお母さんもなかなか気がつきません。

当時は何で親の言うことを聞かないのだろう、なんて育てにくいのだろうと思いながら、息子の対応方法がわからず、相談する人もいなくて途方にくれていました。

今はいろんなことを調べることができますが、様々な情報があり、それがお子さんに合うかどうかはやってみないとわからないところがあります。

このサプリメントがいいとか、この薬がいいとか、食事療法、運動療法、、、いいと言われたらすぐ飛びつきたくなる衝動に駆られることがあると思いますが、まずはお子さんのことをよく観察してあげましょう。

子供の立場で注意深く見ていると、何が苦手で、何が好きなのか少しづつ見えてきます。

できない子、言ってもわからない子という否定的な思いを持っていたら、まず自分の中から追い出してしまいましょう。

小さなことでもできたことはほめてあげる、喜んであげる、この子もがんばってると思えると、きっと可愛いと思えてきますよ。

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