広汎性発達障害は完治しますか?

広汎性発達障害や発達障害は完治するものなのか?

子供が発達障害だと診断されたとき、まだわたしは発達障害が何なのか、自閉症が何なのかもよく知りませんでした。

完治するのかどうか、病院を訪ねる親や当事者にしてみればとても大きな問題ですよね。

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広汎性発達障害は完治するものなの?

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発達障害について長い間、多くの研究がされてきました。

その結果言われていることは、広汎性発達障害は先天性の脳機能の障害であり、病気ではないということです。

親の育て方や養育環境によって、発達障害になるのではありません。

薬を飲んだから完治するものではなく、訓練によって完治するものでもないというのが基本的な見解です。

広汎性発達障害の人は定型発達の人と違う情報の処理、ものの考え方、学習のしかたをすることがわかってきています。

子供が自閉症だった場合、最初は定型発達のママから見ると子供の態度、行動、こだわりが理解できません。

何故こんなことをするのか、何故些細なことにこだわるのか、癇癪を起こすと手がつけられなくなり、親もパニック状態です。

それで病院に駆け込んで、この子は治るのか、自閉症は完治するのかと医師に尋ねるようになるのですが、治らないと言われます。

ここまで読んでがっかりしないでほしいのですが、治らない、完治しないというのは、現在ママから見た超問題児が、言葉も意思疎通もできない状態が一生続くということではありません。

この子ども達の特性を正しく理解して、適切な療育ができるようになれば、問題行動を減らしていくことができ、社会でも適応していけるようになります。

子供が小さければ小さいほどいいそうなのですが、ゆっくりですが、良い方向に向かっていきます。

広汎性発達障害の3つの特徴を知ることが療育の第一歩

発達障害は完治するものではないといいましたが、障害を理解することが改善への第一歩です。

広汎祭発達障害には国際的な診断基準があり、3つの特徴を持っているといいます。

1.社会性の特徴

自分の興味のあることに関心を向け、行動を起こします。

自分の行動が相手にどのような影響を与えるかということは考えません。

2.コミュニケーションの特徴

話題を共有しあって喜びを分かち合うというようなことが苦手です。

相手が言ったことに自分がどう思うかという表現が苦手です。

3.イマジネーションの特徴

見えないものに意味を見いだすことが苦手です。

過去や現在のことはわかるけれども、明日や未来のことを思い描いたり、予想することが苦手です。

鬼ごっこやままごとなどのごっこ遊びも苦手です。

このほかにもほとんどの広汎性発達障害の人が感覚過敏や、強いこだわりを持っています。

広汎性発達障害の子供(人)の学習の仕方

広汎性発達障害の3つの特徴をさらに具体的に見ていきましょう。

学習の仕方とは、見ただけではわかりにくい広汎性発達障害の人の特有の学習、思考、理解の仕方のことです。

広汎性発達障害の人の学習の仕方がわかった時、初めて適切な療育や支援ができるようになります。

1.視覚的に考える

定型発達の人は言葉で考え、状況を記憶する時も言葉や概念を使いますが、広汎性発達障害の人は実際に頭の中で映像や絵を描いて、状況を理解し記憶しています。

絵や映像は詳細な部分まで把握することができます。

言葉で言われるよりも絵で見せてもらった方が分かりやすいそうです。

定型発達の人よりも映像記憶力が優れているといわれ、中には膨大な資料を一目見て一瞬で記憶できる人もいます。

2.物事の全体像を見ることが苦手

細部をひとつひとつとらえるのは得意ですが、複数の情報を結びつけるのは難しいといいます。

たとえば『木の絵』を見せても『葉っぱ』と答えたりします。

会話をする時に、定型発達の人は相手の口調や表情、態度を見てその人の状況を把握し、相手に何を言えばいいのかを総合的に判断しますが、広汎性発達障害の人は難しいといいます。

その結果、場に合わない発言をしてしまったり、空気を読めといわれることが多いそうです。

3.独特の注意の向け方

広汎性発達障害の人の注意の向け方はとても狭く、とても深いといわれています。

気になるビデオのシーンを何度も繰り返し見たり、関心のあることは夢中になってしまいますが、そのほかのことに関心が行かなくなるといいます。

自分の興味のあることは、子供でも専門家のような知識を持っています。

4.実行機能の困難

自分で計画を立てて最後まで終わらせる一連の行動をやることが難しいようです。

ひとつひとつの行動はできるのですが、イレギュラーな問題が起こったときなど臨機応変な対応が苦手です。

5.感覚刺激の偏り

特定の音や、臭い、光、触感に敏感だったりします。

人の声も外の車の音も同じように聞こえるという人もいます。

大きい音や、騒がしい環境は苦手という人が多いです。

6.自分以外の相手の立場や気持ちを理解することが苦手

相手の気持ちを考えないまま、自分の関心ごとを一方的に話し続ける人がいますが、相手も自分と同じように考えていると思ってしまうそうです。

7.情報の処理の仕方がゆっくり

早い口調で言われても理解するのが困難だといいます。

広汎性発達障害の人にして欲しいことや、そのやり方を教える時には、視覚的に伝えようとすることでよりよく理解できます。

広汎性発達障害の人は細部に注目し、具体的に理解することが得意ですが、概念を理解することは苦手です。

絵や写真の提示は広汎性発達障害の人が自分のペースで確認することができます。

口頭ではなく、全体像を視覚的にきちんと伝えたほうがいいと思います。

広汎性発達障害の人は物事を正しく、正確に行うことに強く動機付けられる傾向があるので、任せられたひとつひとつのことをきちんとする方が多いです。

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見方を変えると問題行動が減ってくる!

知的障害のある自閉症の子供を持った親ならわかるかと思いますが、小さい頃がとにかく大変です。

もちろん個人差はありますが、自閉症の人たちには、自分なりのルールがあり、それに沿って行動することがあります。

そのルールを守ることで、ある意味安心するようなのですが、定型発達の親は時間にあわせて動いているので、いつまでも子供に付き合っていられません。

特に子供が小さいころは、親も接し方が分からないので、何とか自分の事情に子供を合わせようとします。

そこで子供と衝突が起こり、子供はパニックになり、親は怒ってばかりという悪循環になります。

こどもを怒っている時の自分の顔を鏡で見たことがありますか?(すごい顔していますよ!)

子供の癇癪はひどくなると自傷行為になり、薬の助けを必要とするときもあります。

いつもダメな子ね!といわれる子供は自信をなくし、笑顔が消え、自分はダメな子なんだというセルフイメージを持ってしまうといいます。

定型発達の親が広汎性発達障害の子供の特性を理解してあげないかぎり、子供と信頼関係を持つことなどできません。

だから早期発見、早期療育が必要だといわれるのでしょう。

子供が広汎性発達障害の疑いがあるといわれたら、できるだけ早く専門の医師の診断を受けてください。

現実を受け止め、親の対応が変ってくると、子供の問題行動が確実に減ってきます。

今まで、嫌で嫌でしかたがなかった問題行動が目立たなくなり、できることが増えてきて、少しづつ周りに合わせられるようになってきます。

それはとても幸せな瞬間です。

今までだめな子と思っていた子供に笑顔が戻り、いつも怒っていたママの顔がやさしくなることでしょう。

こちらの動画も是非御覧ください。

自閉症を知ってください

まとめ

広汎性発達障害についてまとめてみましたが、調べていくといろんなことが分かってきます。

広汎性発達障害は完治しませんが、問題行動を減らしていくことはできます。

こだわりを減らしたり、生活を快適にしていくために環境を整えていくこともできます。

少しづつコミュニケーションもとることができるようになり、いろんな可能性が見えてきます。

子供がいうことを聞かないと思ったら、親もときどき自分のことを振り返ってみましょう。

子供だけに要求していて、自分は適当に生きていないでしょうか。

自分の時間を無駄なことに費やしていないでしょうか。

子供は頑張っているママの背中を見ていますよ。

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