子どもの睡眠の現状と効果

毎日の就寝時間が決まっていて、十分な睡眠時間が取れているという子どもはどれくらいいるのでしょうか。

文部省では子どもの睡眠に関する調査で、睡眠と生活習慣、子どもの自立との関係性について発表しています。

これを参考にして子どもの睡眠と効果について考えてみました。

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日本の子どもの睡眠の現状

文部省は平成26年11月に、小学校5年生から高校3年生までを対象に、全国的な調査をしました。

集計の結果をみると、小学生は49.2%が午後10時までに就寝

深夜0時以降に就寝している中学生は22%、高校生は47%。

学校のあるときとない時では、起床時間のズレも見られ、2時間以上ズレる子どもは31.4%。

睡眠時間に対する自己評価は、十分でないという子どもが小学生14・9%、中学生24.8%、高校生が31.5%。

睡眠は自立や心身の状態にも関係しています。

就寝時間が遅い子どもほど、イライラする傾向があり、自分のことが好きかという問いに対しては、就寝時間の長い子どもほど、そう思うと答えています。

情報機器との接触に関しては、スマホやケータイの使用時間が長いと就寝時間が遅くなり、朝起きるのが辛いと感じる子どもが多いという結果です。

地域の子ども達に何時に寝ているのかと聞いても、小学生で夜10時前に寝ている子はあまりいません。

就学前の子どもが、親と一緒に深夜のコンビニにいるのもよくある光景です。

子どもといえば日中に遊び、夕ご飯を食べてお風呂に入れば寝るという、規則正しい生活をしていた姿は、はるか遠い昔の話になってしまいました。

睡眠不足を訴える子どもが増えている

子どもの就寝時間が遅くなるのは、部活や塾で帰宅時間が遅くなることもありますが、母親の社会進出が増え、親のライフスタイルが変ってきていることも影響しています。

夜10時以降にちょっとお腹がすいたなと思っても、24時間開いているコンビニに行けば必要なものは大体揃っています。

家に帰ってスマホやゲームをいじっていると、1,2時間はあっという間です。

こんな便利な時代に生きている子どもの生活リズムが、年々夜型になっていくのはしょうがないといえばそうなのですが、問題も出てきています。

最近は寝る時間になっても眠れない、夜中に何度も目が覚める、睡眠時間が短いなど、なんらかの睡眠障害を抱えている子供が5人に1人はいるというのです。

そういう子ども達は朝起きられない、昼間も眠い、記憶力や集中力の低下が見られます。

最近ではストレスによる頭痛、肩こり、イライラする、情緒不安など、心身の不調を訴える子ども達も少なくないようです。

わたしたちが当たり前のように過ごしている日常の生活を、見直してみることも必要かもしれません。

日本は欧米に比べて睡眠時間が短いです。日本の子どもの睡眠時間は平均7時間台くらいになっています。

アメリカの学生は日本の学生より30分多く、ヨーロッパ諸国では90分多い睡眠を取っているというのですが、この理由はどこから来るのかというと、欧米の親たちは子どもの睡眠に対しては厳しくしつけるらしいです。

子どもは夜9時には寝るという習慣が今でもあるそうですね。

また、赤ちゃんの頃から1人部屋でベッドで寝かせる習慣もあり、静かな環境で寝ることができそうです。

日本人は子供の小さいうちは、添い寝をする家庭が多いですね。

そして親が子どもの睡眠に関してあまり厳格ではありません。

家族が起きているから、なんとなくテレビを見ていたから、ネットやゲームをやっていたからと、自然と寝るのが遅くなるのですが、寝る直前までスマホなどの情報機器にふれる子どもたちが増えてきたことが、大きな影響を与えている気がします。

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子どもの睡眠と成長の関係

子どもは成長に伴い、睡眠のパターンが変化していきます。

新生児は脳が未発達で、睡眠と覚醒の時間が定まっていないので、1日のほとんどを眠って過ごします。

生後3ヶ月を過ぎる頃から、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が始まり、昼間の睡眠時間が減っていき、昼と夜のリズムが整ってくるそうです。

新生児の睡眠の半分はレム睡眠で、成長と共にレム睡眠の時間が減っていきますが、10歳ごろまでに成人とほぼ同じようになります。

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠がありますが、深いノンレム睡眠の時に成長ホルモンが沢山分泌され、脳の神経ネットワーク、細胞の修復、生育、骨や筋肉の形成が行われるといいます。

深いノンレム睡眠の時間を増やすことが、心身ともに健康な子どもの成長に欠かせないということがわかりますね。

だから、この時期に夜更かしをする子どもにしてしまうと、脳や身体の発育に悪い影響を及ぼすことが予想できます。

幼児期からだんだんと昼と夜のリズムができていくので、この時期に日中に活動し、暗くなったら静かに過ごすという生活環境を作ってあげるといいようです。

適切な睡眠を取れない子どもに現れる兆候

子どもが十分な睡眠をとれない時にどのようなことが起こるかというと、認知能力の遅れが見られるという指摘があります。

大人の場合も睡眠不足だと次の日にボーっとして記憶力も低下するのですが、学生の調査では一般に睡眠時間の短い子どもほど、成績が悪いという報告もあります。

また小学生の調査で、怒りやすい子ども、イライラしやすい子どもたちの半数以上は、0時を過ぎて寝るなど夜更かしをしており、気持ちの安定している子ども達は早く寝る傾向にあるそうです。

夜更かしをするということは、朝が起きられなくなるので、1日の生活のリズムが狂い、自律神経系の不調を訴えるようになります。

情緒の不安定はイライラ感の増加、落着きのなさ、キレやすい、不安感などをもたらします。

また意欲の低下、肥満になりやすい可能性、朝の体調不良を訴え、不登校や引きこもりを引き起こす可能性もあります。

最近の研究では子どもの成長だけでなく、学習能力やスポーツ、芸術方面の能力向上に、睡眠が大きな効果を表していることが明らかになっています。

十分な睡眠をとった子供は、そうでない子供に比べて成績の向上がみられることが報告されています。

学校の勉強だけではありません。

豊かな想像力、アイディア、活発な創作活動、人に優しくする、困った人を助けてあげるなど、情緒の豊かな子どもは十分な睡眠をとっています。

睡眠の大切さをいまさらながら感じます。

寝る子は育つのひ・み・つ

子どもの睡眠を守るためには

海外では日本よりずっと盛んに睡眠の研究や調査が行われています。

アメリカの10代の子ども達も、4人に1人は睡眠に問題を抱えている子どもがいるそうで、良質な睡眠を取ることは世界共通の課題のようです。

アメリカの子どもに必要な睡眠時間は約9.5時間ですが、ほとんどの子どもがこれより短い睡眠時間になっていて、身体の不調を訴える子どもがいるそうです。

学校の始業時間を8時前に早めたら、登校率の改善、遅刻の減少、学校生活への満足度も向上するという効果があったそうです。

子どもの睡眠障害を診断するのには、大人の基準で計ってはならないというので『子どもの睡眠障害ガイドライン』も作られています。

睡眠不足は心身ともに良くない影響を及ぼすというのは、誰もが知っているし、感じていることです。

また、ただ眠ればいいというものではなく、睡眠の量や質や時間も重要です。

育児書を読むと、子ども達に必要な睡眠時間は9時間以上確保したいとあります。

質のよい睡眠とは、毎日の入眠時間と目が覚める時間が安定していて、夜中に目が覚めてもすぐ眠りにつけることです。

良い睡眠の習慣をつけるには、生活のリズムを整えることが必要です。

せめて就学前の子どもは10時前には寝る習慣と環境を、家族全員で整えることも必要ではないでしょうか。

まとめ

息子の就寝時間は夜11時以降です。

寝るタイミングを逃すと、夜何度も起きて、朝起きられないということもよくあります。

当然次の日の朝は、自分からではなく、親に起こされてやっと起きるという状態、、、。

これはまずいよな~と記事を書きながら心の痛かったわたしです。

早寝早起きが理想的なのはわかっているのに、行動できないという葛藤を感じますが、睡眠不足を甘く見ていると、後日様々な心身の不調を引き起こしてしまうことがわかりましたから、健康のためにも、睡眠の効果を高めるためにも、まずは夜10時以降のインターネットをやめようと思います。

親の背中を見て子どもは育つといいます。

子どもを持つ親の皆様、子どもの睡眠を守ってあげましょう。

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