大人の広汎性発達障害との関わり方

発達障害は子供に多いのかと思う人もいるかもしれませんが、大人にも広汎性発達障害の人がいます。

重度の子供に比べて知的障害が見られないため、本人や周りも分からなかったことが多いのです。

昔は大人の広汎性発達障害があまり知られていませんでしたが、今では社会問題になるほどです。

大人の広汎性発達障害の人との関わり方はどのようにすればいいのでしょうか。

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大人の広汎性発達障害とは

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広汎性発達障害は昔からあったもので、今では自閉症スペクトラムとも言われます。

広汎性発達障害には知的障害のある自閉症から、知的障害の見られない高機能自閉症、アスペルガー症候群まで、障害の程度に幅が見られます。

また、個人個人によって現れる特徴も様々です。

広汎性発達障害は先天的な障害であり、大人になって発症する病気ではありません。

大人の広汎性発達障害とは、大人になるまで障害に気付かず、大人になってから診断を受けたり、自覚したりする人達のことです。

知的障害がないので言葉の遅れは見られず、成績も優秀な方が多いです。

特定の分野に深い関心を示し、研究熱心だったり、芸術面に優れていたり、様々な分野で才能を発揮される方もいます。

以前は周りから「変った人」「空気が読めない人」と思われていたり、本人も生きづらさを感じていた人もいたかもしれません。

しかし、最近になって広汎性発達障害、ADHD、学習障害の人達が社会に適応できない現象が認められるようになってきました。

社会構造が複雑になってきたことや、一般社会では臨機応変に対応する能力が求められますが、障害によりうまく対応できず悩む人が増えています。

そうして広汎性発達障害を自覚する人や、うつ病などの二次障害を引き起こして障害が発見される人などが増えているのです。

広汎性発達障害がどのようなものかわかってくると、そういえば自分も、あの人もそうだったかもということも少なくありません。

大人の広汎性発達障害に見られる特徴

最近認められるようになってきたのは、広汎性発達障害の中でも、高機能自閉症、アスペルガー症候群、ADHDの人達です。

発達障害の人には、社会性・コミュニケーション・創造性・体の感覚などに定型発達の人とは違う特徴があります。

・場の雰囲気を把握するのが苦手

・空気が読めない人といわれる

・相手の表情や態度から、相手の気持ちを読み取れない

・相手に失礼なことも平気で言ってしまう

・自分の気持ちをうまく伝えられない

・話が回りくどい

・指示代名詞を使った曖昧な表現が理解できない

・得意分野や興味のあることにマニアックな知識を持ち、集中しすぎて時間を忘れることもある

・臨機応変に対応できない

・突然の予定変更にパニックになる。

・一度にいくつものことができない

・優先順位をつけて仕事ができない

・複数のことを頼まれると忘れてしまう

・特定の音、臭い、感触が苦手だったり、こだわりがある。

・突然キレる

・落ち着きがない

・片付けられない

・時間が守れない

・ひとつのことをきちんとする

・とても几帳面

・発想が豊か

・映像記憶力が優れていて、一度見たものを一瞬で記憶する人もいる

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大人の発達障害を良い方向に生かすには

社会に出ると、同僚や上司、顧客との人間関係は避けて通れません。

発達障害に見られる特徴から一般の会社に勤めても仕事でミスが多くなります。

仕事がうまくいかなくなると職場で孤立したり、体調を崩してうつ病などの二次障害を引き起こすことにもなります。

発達障害によって日常生活に支障のある場合には、医師の診断を受け、相談を受ける必要があるでしょう。

しかし、特に大人の発達障害の診断は子供の発達障害に比べ難しく、扱う病院も少ないのが現実です。

社会に適応できていないと思う人は、自分の特性を活かした適職に就いていないことが多いといいます。

そこで、まず自分の特性、得意分野が何かを知って自分に合う仕事を見つけるのがいいと思います。

広汎性発達障害の人が向いていると思われる仕事は建築士、カメラマン、ウェブデザイナー、プログラマー、動物の飼育、訓練士

専門分野を深く追求する生物学者、物理学者、数学教師、科学者

芸術面で優れた才能を発揮する音楽家、画家、漫画家、美容師

会計士、簿記、記録管理担当者

これらの職業がすべての人たちに向いているというわけではありませんが、多くが他人との違いを活かしたスペシャリストであるところもとても興味深いです。

一方、ADHDやアスペルガー症候群の人たちに不向きな仕事は、対人関係、臨機応変な対応、複数の異なる要求を同時にこなさなければいけないような仕事であるといえるでしょう。

成人の発達障害についてのサポートセンターもあるので、一人で悩まずに相談してみましょう。

発達障害情報支援センター

大人のための発達障害サポートセンター

Kaien発達障害就労支援

同僚や上司、パートナーが発達障害だったら

大人の広汎性発達障害は最近になって社会でも取り上げられるようになったため、同僚や上司、あるいはパートナーが発達障害である可能性もあります。

実際に関わる定型発達の人達は、発達障害についての知識や理解がないと相当なストレスをうけることになります。

自分のペースで物事を進める上に、人間関係、特にコミュニケーションの面において、はっきりとものを言うので傷つくことも一度や二度ではありません。

さらに上司など目上の方の場合は、口答えなどできませんよね。

どうしても避けることのできない相手ならば、何とかよい関係を築いていきたいものです。

周囲の人間も大人の発達障害というものがあるということを知り、理解しようと努める努力も必要です。

いつもどういうところで問題が起きるのか、よく見ているとパターンがわかってきます。

本人の自覚も必要だと思うので、診察を受けられるなら受診を促した方がいいでしょう。

目上の人だったら、上司から忠告してもらうのも一つの方法かと思います。

大人の広汎性発達障害の人との関わり方

大人の人に対してあれこれ言うのは大変ですし、相手もなかなか直そうとはしませんが、関わり方のコツを知っておくといいと思います。

・やって欲しいこと、頼みたいことがあれば具体的にお願いする(これくらいわかってほしいという考えは捨てましょう)

・曖昧な表現や冗談をいわない

・口頭での約束を避けて、文書にしたり、画像やグラフなどを用いる

・急に予定を変更しない

・一度にたくさんのことを頼まない

・頼んだことは必ず確認する

・スケジュールを視覚化する

・本人は一生懸命やっているのでむやみに怒らない

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まとめ

最近になって発達障害の本や、DVDなどが紹介され、テレビでもよく特集が組まれていますが、大人の発達障害についてはまだまだ理解されていませんし、本人の自覚がない人もいます。

広汎性発達障害やADHDの人は急に一人暮らしをしない方がいいといいます。

今まで親元にいた学生が、突然すべてのことを自分でしなければならないので、パニックになるからです。

発達障害を持っている女性が結婚して、家のことやご近所づきあい、金銭管理、掃除洗濯、子育てなど一度にやることが増えて、うつ病になってしまうこともあります。

大人の発達障害は意外と身近なところに存在しているのかもしれません。

広汎性発達障害やADHDに対する知識や理解があれば関わり方も分かってくるので、もっと多くの人に知っていただけたらと思います。

 

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