大人の注意欠陥障害(ADD)と症状について

発達障害の一つであるADHDは、大人になると治るといわれていましたが、よく動き回っていた子供が、だんだん落ち着いてきて多動性が見られなくなるだけであって、大人になっても形を変えて残るものだということがわかってきました。

大人のADHDをADD(注意欠陥障害)と呼ぶこともあります。

大人の注意欠陥障害の症状について詳しく見ていきましょう。

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注意欠陥・多動性障害(ADHD)と注意欠陥障害(ADD)の違い

ADHDは英語でAttention deficit hyperactivity disorder、注意欠陥・多動性障害、または注意欠如・多動性障害と呼ばれます。

ADHDは多動性・衝動性優勢型不注意優勢型混合型の3つのタイプに分類されます。

ADHDの子供はよく動き回り、じっとしていないと言われますが、特に小学校低学年の子供に、この多動性が見られます。

多動性のある子供は、授業中に立ち歩いたり、騒いでしまう、座っていてもそわそわと動いている、先生の話を聞かないで、となりの子に話しかけるなど、じっとしていません。

しかし、高学年になってくると、多動は落ち着いてくることが多いようです。

これは成長と共に、周囲との関係を円滑に進めるためのスキルや経験を学んでいくことから、状況判断ができるようになるからだと考えられます。

大人になると、子どもの頃に見られた多動性が無くなっていくことから、大人のADHDを注意欠陥障害(ADD)と呼ぶことがあります。

注意欠陥障害は、不注意や衝動性の症状が現れてくるのですが、職場や家庭、交友関係など幅広い面において影響を及ぼすようになります。

昔は正しい診断もされなかったようですが、早い段階で発見してあげた方が、適切な支援を受けることができます。

大人に見られる注意欠陥障害の症状

注意欠陥障害の症状は、不注意や衝動性の症状が優位に現れる傾向にありますが、多動性が全くなくなるわけではありません。

大人の注意欠陥障害に現れてくる症状は次のとおりです。

・集中力が続かない

・他人の話をじっと聞いていられない

・整理整頓が苦手

・一つの仕事をなかなか仕上げられない

・物をよく失くす、ミスが多い

・空想に浸ってしまうことが多い

・動きが鈍く、無気力そうに見える

・ぼーっとしていることが多い

・心配性

・理屈っぽい

・否定的に考える

・ささいなことで癇癪を起しやすい

・よくしゃべる

・人の話に割って入る

・攻撃性がある

・運転が乱暴だと言われる

・感情のコントロールが苦手

・時間管理、金銭管理ができない

・相手の言っていることがよくわからないことがあり、何度も聞きなおすので、相手を怒らせることが多い。

・職場を転々とする

ADHDの症状のために、子どもの頃から怒られたり、否定されたりということが続いている場合、ご本人も自信をなくし、物事を否定的に捉え、現実から逃れたいと思うようになります。

また、社会にでてから失敗や挫折を繰り返すうちに、不安障害やうつ病、薬やアルコール、ギャンブルなどに依存するようになることもあります。

注意欠陥障害の特徴を見ていると、とても生きづらい障害というような、良くないイメージを持ってしまいがちですが、すばらしい面もあります。

・発想やアイディアが豊かである

・興味のあることには寝食を忘れて打ち込める

・好奇心旺盛

・行動力旺盛

・社交家

・頭の回転が速い

・ユーモアのセンスがある

ADHDやADDは発達障害の一つであり、アスペルガーや学習障害の障害を複数持つこともあるので、現れる症状は人により違います。

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大人の注意欠陥障害、知らないままでいると困ることに

大人の発達障害といわれる人たちは、自分が発達障害であることを知らない方もいます。

昔から発達障害の症状に悩む人はいましたが、大人のADHDやADDは障害名としては比較的新しく、世間に認められるようになったのは、10年位前からです。

日常の身辺自立ができる場合、周りも障害とは見ませんから、注意欠陥障害という自覚がなく、就職して働いている方や、家庭を持っている方も少なくないと思われます。

大人の注意欠陥障害の人が社会にでてから困ることは次のようなことです。

・よく怒られる、文句を言われる

・いい大人が何をしているのかと、あきれられる

・やらなければいけないことを先延ばしにする

・約束・規則規約が守れない

・時間に遅れる

・職場の空気が読めない

・やるべき仕事の優先順位が分からない

・会議等で、場の雰囲気を考えずに一方的に発言してしまう

・金銭管理ができない

・変っている、天然とか言われる

・仕事の内容が覚えられない

・仕事中に、ボーっとしてしまうことがよくある

・長時間座っているのが苦手

・過剰に活動的になる

・会議の席等でそわそわする

・順番が守れない

・自分は負け組みの人間だと思ってしまう

本人に全く自覚がなくても、これらの事が度々起こると、やがて人間関係においても様々な問題を起こすようになり、仕事を長く続けられない原因にもなります。

このような症状が疑われる場合、社会に適応できていない状況であれば、発達障害を診察している病院で、診察を受けられることをお勧めします。

わからないまま、一人で悩んでしまうと、どんどん自分を責めてしまい、会社に勤めることができなくなったり、別の精神疾患を患うこともあります。

大人の注意欠陥障害者への支援と当事者の声

大人になるまで発達障害であることを知らなかった人は、当然発達障害の特性について知らないので、自分の適性に合っていない職業を選択してしまったかもしれません。

ハローワークなどでは、発達障害者のための就労支援も行われています。

発達障害に理解がある雇用会社も増えています。

すぐにでも就職したい方、相談したい方、就職への準備をしたい方など、状況に合わせた支援が行われているようです。

発達障害者の就労支援

発達障害者支援センターや地域療育センターは、家庭や職場など、日常生活のさまざまな相談に応じてくれます。

自治体の福祉課は、障害者手帳の申請の窓口になっています。

精神障害者保健福祉手帳の交付基準に該当する場合、手帳の交付を受けることができます。

また、同じ立場の人が書いたブログや、集いの場は、同じ悩みを持つ人同士の良い情報交換の場にもなります。

全部見ると40分くらいになりますが、大人のADHD、ADD(注意欠陥障害)についての動画です。

本当に注意欠陥障害の症状も人により様々ですよね。

大人の注意欠陥障害の方は、家族にさえも理解されないことが多いし、こんな当たり前のことができないのかと、罵倒されたり、否定されたり、、、特に発達障害を知らない人には理解できない部分だろうと思います。

当事者は大人であるがゆえに、隠して、我慢して、強がっている場合も沢山あるようです。

まだまだ、少数の人しか知らない注意欠陥障害というものがあるということ、大人の発達障害で辛い思いをしている方がいることを、多くの方々に知ってほしいと思います。

まとめ

大人の発達障害や、注意欠陥障害の症状は、他人に理解されにくいというのがあります。

忘れやすい、落着きがない、片付けられない、思ったことを口に出すというのは、誰にもあることなので、考えすぎだとか、がんばればできるとか、どうしてできないのかと、長い年月いわれ続けるというのは大変なことだと思うのです。

動画にもありますが、ご自分の特性をよく知り、得意な部分を生かし、苦手な部分はやってもらうことができるようになるなど、特性の偏りをフォローしていくことができます。

今現在苦しんでいる方がいたら、ご本人と、周りが適切に支援することで、今の状況はよくなっていくのだということを知っていただきたいと思います。

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