多動の子どもと広汎性発達障害

多動とは落ち着きがなく動き回る症状を言います。

小さい子供は皆そうなのでは?と思われるかもしれません。

もう少し具体的に言うと、場面や状況に応じて集中することが難しく、絶えず動き回わっている状態です。

広汎性発達障害やADHDの児童が、授業中に教室の内外を落ち着きなく徘徊するといった行動もその一つです。

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多動が目立つ広汎性発達障害とADHD

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広汎性発達障害児とADHDの子どもの特徴の一つに多動があります。

息子は知的障害のある広汎性発達障害ですが、歩き始めると、つれて歩くのがとても大変な子でした。

小さい子供をつれて歩くお母さん達を見ると、ほかの子はちゃんとお母さんの傍から離れない、呼んだらお母さんのところに戻って来る、これが普通なのだとわかったとき、とてもショックでした。

なぜかというと、うちの場合は母親が呼んでも止まらないし、一人で気の向くまま歩いていってしまうし、ちょっと待っててという言葉が通じない子どもだったからです。

大型スーパーで買い物をする時は、小さいうちはカートに座らせていましたが、そのうち立ち上がって飛び降りるようになりました。

ゆっくり商品を選んでいる時間なんて有りません。

ファストフードに入っても食べ終わったとたんに席を離れてしまいます。

銀行のATMを使うとき、スーパーのレジで会計をする時など、一瞬目を離した隙にいなくなってしまうのです。

本当に「ちょっと待って」が聞かない子供だったんです。

そうかと思うと、自分が気に入ったものはいつまでも見ているし、時間だから帰ろうといっても聞きません。

広汎性発達障害、ADHDの子どもは、小さいころこのようなことが多いといいます。

道路に飛び出す子ども、目を離すと一瞬でいなくなる子供、警察に保護された子ども、命の危険を感じたことが一度や二度ではなかったと、多くのお母さん達がそのように言います。

2.3.4歳くらいまでがたぶん一番大変な時期です。

ほとんどの時間を子どもと一緒に過ごすお母さんは気の休まるときがありません。

広汎性発達障害とADHDを併発している子どもは多く、多動が見られる

広汎性発達障害、ADHD、広汎性発達障害とADHDを併発している子どもにも多動が見られます。

ADHDの特性は不注意、多動性、衝動性の3つの要素が見られます。

ADHDには多動の他にも次のようなものがあります。

・話し出すと途中でやめられない

・自分のことばかり一方的に話す

・落ち着いて静かに座っていることが苦手

・貧乏ゆすりなどの身体を動かすクセが抑えられない

・衝動的に不適切な発言をしてしまう

・意識がいろんなところに向いてしまい、集中力がない

・時間を守れない

・忘れ物が多い

・うっかりミスが多い

アスペルガー症候群とADHDを持つ子供は多く、はっきりと診断することが難しいといわれています。

また、定型発達の子どもにも落着きがない、多動でじっとしていないということもあるので、うちの子はどうなのだろうと思ったときには専門医の診断を受けてください。

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広汎性発達障害の多動の子どもを守るためにできること

多動の子どもは、一瞬目を離した隙に親の手をすり抜けていきます。

人ごみに紛れ込んでしまうと、もう探せなくなります。

広汎性発達障害児は触れられるのが苦手な子もいて、手をつないで歩くということが難しい場合もあります。

突然、交通量の多い道路に飛び出してしまうこともあり、命の危険が伴うこともしばしば、よくいままで生きていたなと思う親は少なくないと思います。

時々外で子どもに迷い紐をつけている姿を見たことがあるでしょうか。

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ハーネスと呼ばれ、外国ではけっこう使われているのですが、日本では最近になって使う人がでてきました。

最近のはリュックがついてかわいいのが出ているんですが、このハーネスについては子供のいる人、いない人、年齢層の差によってもさまざまな意見があります。

見た目があまりよくないので、ペットみたい、親が手をつなげばいいのにという否定的な意見もありますが、使っている人は子供の安全性を第一に考えるからです。

広汎性発達障害の子どもでなくても、小さい子供が道路に飛び出す、人ごみで迷子になることがしょっちゅうです。

昔の日本ではそのような姿をあまり見なかったから、とても違和感を感じると思うのですが、外国では普通に使われていることを考えると、見た目だけでその人の人格さえも否定してしまうような考え方は改めた方がいいのではと思います。

外だけではなく、家での対策も必要です。

多動な子どもは常に活動的で、家からすぐ外に飛び出してしまう子もいます。

お母さんが食事の支度をしていたり、手が離せないときに玄関から出て行ってしまうことがありませんか?

多動の子どもは、これが終わってからね、もう少し待っててねという親の事情は一切関係ありません。

夜明けだろうが、夜だろうが、どしゃ降りの雨が降っていようが、熱中症になりそうな暑さだろうが、お母さんの体調が悪かろうが、自分の道をまっしぐらです。

まだ小さい時には、背の届かないところに鍵をつけ、ベランダや窓から飛びださないように、余分な物は片付けておきましょう。

テーブルやたんすの上など、高い所に登りたがる子供もいます。

屋根伝いに高い塀に乗り移ったりする子もいました。

多動がいつまで続くのかは個人差がありますが、大きくなるにつれて無鉄砲に飛び出していくことは減っていくように思います。

だんだん言葉の意味を理解するようになり、待つということがわかってくるからです。

このように、多動な子どもはちょっと気を許すと何をするかわからないので常に親も気を張っていなければなりません。

療育者は命に関わるようなことがないように十分な配慮が必要です。

広汎性発達障害児の中には多動に加えて睡眠障害をもっていることもあります。

夜十分に寝てくれない上に、昼間はエンジン全開で動き回るので、親の方が参ってしまいます。

この場合は医師に相談して薬を処方してもらうことができます。

薬に対しては合う、合わない、薬の副作用がでることもあるので、薬だけに依存せずに見守っていくことが必要です。

広汎性発達障害、ADHDの多動児の接し方

多動の子どもは親のしつけがなってない、わがままな子と思われがちです。

『親の育て方やしつけのせいではありません』―といわれていますが、いちいち会う人に「この子は障害があって、、、」と言って回るわけにもいきません。

問題行動を止めさせるために、ただ厳しくしつけたからといって治るものではありません。

子どもが落ち着かないのは、周りからの刺激が多すぎて不安になっていたり、自分が何をすればいいのかわからないからかもしれません。

子どもが落ち着ける環境を整えてあげることや、具体的に指示を与えることも大切です。

多動で落着きのない子供に、いくら言葉で指示しても伝わらないことが多いので、次にやることを絵にしたり、チェックリストを作成したり、実際にやって見せてあげ、視覚的に伝えましょう。

そしてできたことは一緒に喜んであげましょう。

広汎性発達障害やADHDの特性を理解しないままに、「だめ」「どうしてわからないの」「いい加減にしなさい」と感情的にしかっても良い結果は得られず、また、同じことを繰り返すことになります。

広汎性発達障害の子どもはどうしても否定されることが多く、叱られることが多いものですが、そうするとと自然に表情も暗くなります。

子どもに笑顔が見られないなと思ったら、親の態度も振り返って見ましょう。

神様から授かった子どもなのです。笑顔で毎日を過ごしてくれたほうがいいと思いませんか?

子どもを通して親も鍛えられるのだと思います。

まとめ

多動の子どもをつれて歩く親はとても大変ですが、それ以上に周りの視線が気になるものです。

ある程度分別のつく月齢になっても、聞き分けのない子供、騒がしい子供を見ると、ほとんどの人が親のしつけがなっていないという視線を送ると思います。

広汎性発達障害で多動の子どもを見ている親は、肉体的にも精神的にも相当追い詰められています。

親が疲れていても、子どもにもしものことがあったら大変なので必死に見守っているのです。

単なるしつけの問題だけではない、問題を抱えている子供がいるのだということを社会全体が理解してくださると、広汎性発達障害やADHDの子ども達は、もう少し楽な世界で生きていけるのではないかと思います。

 

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