場面緘黙症を診てくれる病院は?

場面緘黙症は、家では普通に話せる子供が、幼稚園や学校に行くと話せなくなってしまう疾患です。

場面緘黙症の発症率は0.2%ほどで、500人に1人くらいですから、知らない人のほうが多いかもしれません。

幼稚園や学校の先生の中にも知らない方が多いと思います。

場面緘黙症を疑うとき、どの病院に行けばいいのでしょう。

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場面緘黙症は子供の病気?

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場面緘黙症の発症年齢は2才からといわれていますが、ずっと周囲からおとなしい子供だと思われていて、小学校に上がるまでわからないこともあります。

家では普通に話しているし、時にはうるさいと思うくらいなので、わが子が外では一言も話さなくなってしまうということが信じられないこともあるでしょう。

学校の先生からおとなしい子ですねとか、一言も話さないのですが、といわれてはじめて気がつく親もいるそうです。

場面緘黙症は、新しい環境に慣れるまでに時間がかかる子や、まじめで繊細、想像力豊か、不安になりやすい気質的なものを受け継いだ子どもが多いとも言われています。

また海外で暮らしていたり、両親の母国語がちがう子供も場面緘黙になりやすいという説もあります。

場面緘黙の症状は人によって違います。

・家の外でも一対一なら小さい声で話せるが、人数が多いと声がでない

・親しい人とは話ができる

・外に出ると誰とも話せない

・非言語的対応(首ふり、手振り身振り、指差し)は可能

・家でもあらゆる場面で言葉が出ない(全緘黙)

・身体の動きが硬くなる(緘動)

子供のほうから外では話せないなどと教えてくれなければ、親は気づくことができません。

また、家では話せるのに、なぜ外では話せないのかと子供を責めてしまうこともありがちです。

幼稚園や学校でも『何で話さないの?』とか『って言ってみて』とかクラスでからかわれることもあります。

場面緘黙の子供は自分から話さないのではなく、本当に声が出ないのです。

このことを周りがわかってあげないと、場面緘黙はますますひどくなり、本人は不安と恐怖で緊張するようになります。

幼稚園や学校の先生、親が早く気づいてあげ病院で見てもらいましょう。

かかりつけの小児科を通して、小児精神科にかかることをおすすめします。

病院で場面緘黙を診てもらう時に必要なこと

場面緘黙を診てくれる病院や医師は少ないです。

地方には小児精神科はないので、大学病院などに予約を入れて診てもらうことになりますが、どの病院も予約を入れるのが大変で、中には新規を受け付けないところもあります。

1ヶ月待つのは当たり前くらいに考えて早めに申し込みましょう。

ところで病院に行ったからといって、小児精神科の先生が場面緘黙について専門でない場合もあります。

これは場面緘黙がまだ認知度が高くないこともありますが、よく知らない医者に当たると治療どころか、時間とお金を無駄遣いすることになります。

効率よく場面緘黙に詳しいお医者さんを探すなら、場面緘黙の親の会などのグループに参加して情報を得ましょう。

場面緘黙のお子さんの保護者が書いた本などもとても参考になります。

病院に行って良くなった人がいたらその人に直接聞いて見ましょう。

どのような治療を受けているのか、通院が可能なのか、費用はいくらかなど、いろいろ調べてから行ってみるのがいいと思います。

完全予約制の大きな病院は紹介状が必要です。

診察券を発行する手続きだの、待ち時間、薬や計算にと、とにかく時間がかかります。

病院までの往復時間も考えたら一日がかりになるので、余裕を持って出かけましょう。

児童精神科の問診票には、出産前の母体の状態、子供が生まれた時の体重や状態、首が据わった時期や寝返り、お座り、歩き始めた時期等、記入する項目が沢山あります。

普段の生活の様子、外での生活の様子、通っている幼稚園や学校での様子など詳しく聞かれるときもあります。

母子手帳や育児日記などがあれば持参しましょう。

場面緘黙のほとんどの子供が、言葉を話したり理解する能力はほぼ正常だといわれていますが、中には発達障害を併発している場合や、感覚統合の障害が見られる子どもがいる等の報告があります。

そのため小児精神科では脳の発達に関する質問や知能検査が行われることもあります。

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病院の医師や先生も知らない?!場面緘黙の誤解

・場面緘黙はほうっておいても、そのうち話すようになる→早い時期からの支援が必要

・心配しすぎでは?→幼稚園や学校の先生からよく聞く言葉

・大人しいけど特に問題はない→本人が困っていても見落とされ、放置されがち

・家庭の愛情不足なのでは?→虐待やネグレクト環境が場面緘黙の原因ではない

・家庭で甘やかしすぎ、過保護なのでは?→家庭のしつけが場面緘黙の原因ではない

・躾がなってない→態度が反抗的だと誤解されることがある

・わがまま→場所・人・活動などの状況によって態度が変化する点を誤解されやすい

・表情豊かなのだから、緘黙ではない→非言語的コミュニケーションが上手な子もいる

・自分から友達の輪の中に入るよう努力すべき→本人の努力だけでは改善できないことがある

・1人でいるのが好きらしい→自分からは仲間に入れない

・話すように指導するべき→話すようプレッシャーを与えると症状が悪化することもある

・うなづきや首振り、筆談を許していたら、甘やかすことになる→非言語的なコミュニケーションを十分行うことが、発話へのステップにつながる

・特別扱いしてはいけない→1人1人にあった十分な配慮と支援が必要

・少し喋れるんだから、場面緘黙ではない→場面緘黙の症状や程度は人によって違う

場面緘黙の子供はとてもおとなしいので、授業の妨害になったり、問題を起こすわけではありません。

しかし、場面緘黙の子供は自分からは話せなくなってしまうのです。

個性によって一人が好きな子もいるかもしれませんが、みんなと話したいのに話せない、そんな自分が情けない、自分を変えたいと思っている子も多いそうです。

場面緘黙の子供の状態を、学校の先生に話してもなかなか理解してもらえないこともあるそうです。

場面緘黙は病院に行って、薬を飲めば治るものではありません。

その子に合った方法で、継続した周りの理解と支援が必要です。

大人の場面緘黙症を診てくれる病院は?

場面緘黙症は子供だけの病気ではありません。

大きくなれば治ると思っている人は多いですが、大人になっても場面緘黙症が治らない人、再発してしまった人、二次障害を起こしてひきこもってしまった人たちがいるのです。

また、場数を踏んで、家族以外の人と話せるようになったからといって、緊張や不安が全くなくなるわけではありません。

表面上の会話ができるだけで、信頼できる人がいないと思う人もいて、どこまでを場面緘黙症が治ったというのか、ボーダーラインがはっきりしていません。

場面緘黙症の人は精神的に繊細な方が多いのかもしれません。

常に人との関係において緊張や不安や恐れを抱いていると、自分を取り巻く環境の変化にダメージを受けてしまいます。

病院に行くとしたら精神科や心療内科、診療科目に場面緘黙があるかどうかを確認していくといいかもしれません。

または地域の福祉課、保健センターに聞けば教えてくれるかもしれません。

場面緘黙のサイトも参考にしてみてください。かんもくの会

まとめ

場面緘黙は世間ではあまり知られていない疾患です。

そのため病院でもきちんと診断されないこともあり、場面緘黙を発達障害と診断する医者もいるといいます。

適切な支援を受けるためには正しい診断を受ける必要があります。

注意深く見てあげると、子供はなんらかのサインを発信しています。

おとなしい子供だと思って、この子は引っ込み思案だから、恥しがりやだからと放置してしまいがちですが、子供の日常の状態に気を配ってあげましょう。

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2 Responses to “場面緘黙症を診てくれる病院は?”

  1. 河西 より:

    場面緘黙症の事について幾つか気になる事があります。
    お返事いただけたら嬉しいです

    • mina より:

      河西様
      コメントをいただきありがとうございます。

      気になることがあるとのことですが、わたしは場面緘黙の体験者ではなく、
      専門知識を持っているわけではありませんので、ブログの記事以上のお答えはできないと思います。

      かんもくの会も、個人的なアドバイス等はできないとありますので、場面緘黙に詳しい医師をお探しになるか、ネットで体験者のブログなどを検索されると良いかもしれません。
      気になることが解決されるように願っております。

      中村

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