周産期と発達障害の原因

周産期とは、妊娠22週から生後満7日未満までの期間をいい、この期間は妊娠による合併症や、分娩時の新生児仮死など、母体・胎児や新生児の生命に関わる事態が発生する可能性があるといわれています。

妊婦さんのお腹の中で育ってきた赤ちゃんは、とても大きな身体的ストレスを経験して生まれて来るのです。

発達障害の原因とも関係があるでしょうか。

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妊娠週数と周産期

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妊娠・出産にはリスクがあり、100%安全なものではありません。

いろいろな外的条件や、母体の健康状態によっても、予測していなかった結果になることがあります。

自分のときは、その日暮らしで精一杯で、あまり真剣に考えていなかったんですが、妊婦さんと赤ちゃんの安全で安心な妊娠・出産のために、日ごろから準備しておくことは大切なことだと思います。

妊娠週数は、妊娠の成立=最後に生理が来た初日から数えます。

最終月経開始日を妊娠0日目として数え、妊娠0〜6日目が「妊娠0週」、妊娠7〜13日が「妊娠1週」となります。

出産予定日も妊娠週数の数え方と同じで、最終月経開始日から40週0日目と定められています。

妊娠期間の280日は大きく「妊娠初期」「妊娠中期」「妊娠後期」の3つに分類され、妊娠0週0日~15週6日の期間を「妊娠初期」といいます。

この時期に赤ちゃんの体が徐々に形作られ、胎嚢(たいのう)や胎芽(たいが)、心音などが超音波検査で確認できるようになりますが、0~2週目は、妊婦さんはまだ体調の変化に気づいていないことが多いです。

妊娠16週0日~27週6日の期間を「妊娠中期」、「安定期」とも呼び、つわりなどの妊娠初期症状がおさまり、母子ともに体調が安定します。

お腹のふくらみが目立ってきて、胎動を感じるようになります。

妊娠28週0日~39週6日の期間を「妊娠後期」といい、お腹がだいぶ大きくなるので、妊婦さんに負担がかかります。

周産期は妊娠22週~生後1週間未満の期間で、母子ともに異常が生じやすい不安定な時期であるため、各医療機関での万全な受け入れ体制が重要視されています。

脳の発達障害の原因は、出生前、周産期、出生後に分けて考えられます。

出生前は、遺伝子・染色体の異常と、胎児に感染症や薬物などの負荷が加わって生じる胎芽病、先天奇形などに分けられます。

周産期では、新生児仮死、重症黄疸後遺症、低出生体重児に合併する病気が考えられます。

出生後の障害には、脳神経系の感染症、頭部外傷、脳腫瘍などがあげられます。

過去、日本では周産期の病気が脳発達障害の原因の過半数を占めていましたが、新生児医療や遺伝子医学の進歩に伴い、出生前疾患の比率が増加しているそうです。

周産期障害の種類

新生児仮死と低酸素性虚血性脳症

新生児が、誕生後うまく呼吸できないため生じる呼吸・循環不全です。

胎児の異常、妊娠中毒症、胎盤・臍帯(さいたい)・分娩の問題などが原因となります。

新生児仮死により、脳への血液と酸素が減少し、低酸素性虚血性脳症が生じます。

低酸素性虚血性脳症によって、脳性麻痺や知的障害を示す症例があります。

大脳の奥にあり、随意運動の交通整理をしている基底核に問題がある場合、アテトーゼ型脳性麻痺を示す症例、重症心身障害におちいる症例など、様々な脳発達障害が生じます。

重症黄疸

母子の血液型不適合などの種々の原因により、胎児の血液中の赤血球が破壊され、そこから放出されたビリルビンにより新生児黄疸が高度になる場合があります。

重症では脳の一部にビリルビンが沈着して核黄疸が生じ、哺乳力低下、後方にのけ反る姿勢をとる、けいれんなどがみられ、後遺症としてアテトーゼ型脳性麻痺を残します。

しかし、血清ビリルビン値を目安に、光線療法や交換輸血などの治療が早期に行われるようになり、日本を含む先進国での発生頻度は激減しています。

低出生体重児での合併症

37週未満の出生を早産、出生時体重が2,500g未満を低出生体重児、1,500g未満を極小未熟児、1,000g未満を超未熟児とそれぞれ呼びます。

低出生体重児には種々の医学的問題が生じ、神経系では、脳室近くから出血がみられ、処置が遅れると死に至ることがあります。

また、脳室周囲性白質軟化症では、痙直性麻痺、視覚障害などの後遺症が生じます。

周産期心筋症

心疾患のなかった女性が、妊娠や出産の際に心不全を発症することがあります。

切迫流産

妊娠満期ではない時期に子宮口が開いたり、破水したりして、早産の危険性が高くなることです。

産後のストレス、うつ病

出産によるメンタルヘルスへの影響、ストレスによる精神疾患が起る場合があります。

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発達障害の原因と周産期医療

新生児の低血糖症・低栄養・低体温症・重症黄疸が、発達障害の子供が増えている原因であると提唱している医師もいらっしゃいます。

■現代産科学の “落とし穴” とは
日本の周産期医療は世界のトップクラスと言われるが、出生直後の正常成熟新生児に対する新生児管理は二流以下である。医療が進んだのは異常妊娠・異常分娩に対する管理、未熟児医療や先天的な心臓病などに対する外科的医療が進んだ事である。しかし、現代産科学は出生直後の正常新生児に対して、新生児管理の基本である体温管理・栄養管理を怠り、低体温・低血糖・飢餓(低栄養+脱水)・重症黄疸に陥らせている。この事が、日本で発達障害児が驚異的に増えた一番の要因である。NICUで管理された低出生体重児に発達障害児は増えていない。NICUでは体温管理(低体温の予防)・栄養管理(低血糖の予防)が厳重に行われるからである。つまり、正常成熟新生児に体温管理と栄養管理を低出生体重児の管理と同様に行えば発達障害は予防できるのである。発達障害は厚労省・学会の行き過ぎた母乳育児(カンガルーケア+完全母乳+母子同室)が引き起こしている。発達障害は遺伝性疾患ではない。

■厚労省の母乳促進運動が日本の “お産の常識” を変えた
1993年、厚労省がWHOの「母乳育児を成功させるための10カ条」を後援したのを契機に、日本のお産は様変わりした。歴史的な「産湯」の習慣は無くなり、出生直後からのカンガルーケアが当たり前となった。栄養面においても、母乳以外の糖水・人工乳を与えない完全母乳の分娩施設が「赤ちゃんに優しい病院」と認定される様になった。厚労省が完全母乳哺育を推進する以前は、母乳が出始めるまでの生後数日間、糖水・人工乳を足すのが当然であった。ところが、WHOの「医学的な必要がないのに母乳以外のもの、糖水、人工乳を与えないこと」が浸透するにつれて人工乳を飲ませない分娩施設(助産師)が急激に増えた。現代産科学は早期新生児の低体温症・低血糖症・飢餓を防ぐための新生児管理を怠っている。カンガルーケアと完全母乳を中止しない限り、発達障害は増え続ける (久保田)。

発達障害の原因と予防より抜粋

この産婦人科では、出産直後のカンガルーケアは、新生児の体温を急激に下げるので、2時間は保育器に入れて、暖めてあげるのだそうです。

妊婦の体重管理に関して、厳しくチェックしてくださるようなので、これから出産を控えている方は、産婦人科の方針も参考にされるといいかもしれません。

高齢出産や難産の場合、吸引分娩や鉗子分娩、帝王切開が行われることがありますが、脳障害に繋がることが少なくないといいます。

そうかといって、それらが原因で発達障害の子供が生まれるとはいえないと思いますが、妊娠・出産には数多くのリスクがあるのだということを肝に銘じておきましょう。

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まとめ

発達障害の一つであるADHDが発見された当時、注意集中の困難さや活動・衝動のコントロールが出来ないのは脳損傷によるものであると考えられていたそうです。

その後、周産期における脳損傷、ウィルス感染、低酸素脳症などとの関連も示唆されるようになり、微細な脳損傷が中枢神経系の機能不全をもたらす結果、発達障害に見られる問題行動や、学習面の問題を引き起こすのではないかと考えられ、「微細脳損傷(Minimal Brain Damage :MBD)」という名称が提唱されるようになったそうです。

アスペルガー症候群などのコミュニケーション障害のある大学生を調査すると、その約半数に、何らかの分娩障害の既往が認められたという報告もあります。

てんかんや、熱性痙攣や無熱性痙攣、そして精神発達遅滞なども、分娩時の異常と密接な関連があることから、分娩や周産期の異常が、脳と精神機能の障害の重要な契機になる場合があるといわれています。

軽度の発達障害の人も含め、発達障害の原因と、分娩と周産期異常の関連性が認められるようです。

妊娠、出産には体力的にも、精神的にも多くのリスクが伴います。

これから妊娠、出産を控えている方は、生まれてくる子供のために可能な限り準備をして、この期間を過ごしてくださいね。

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