会話が苦手な広汎性発達障害の人達

広汎性発達障害の人が会話をする時にはとても気を遣うといいます。

定型発達の人が無意識にやっていることが、広汎性発達障害の人にはできないからです。

言葉の遅れのないアスペルガー症候群や高機能自閉症の人達が日常感じている苦労を知ってみると、とても大変だろうなと思います。

広汎性発達障害の人が会話をする時に抱えている悩みとはどのようなことでしょうか?

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広汎性発達障害の人がもっている特徴

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広汎性発達障害の人は、定型発達の人とはちがう物の見方や捉えかたをするので、周囲からは理解されにくい部分があります。

会話がある程度できる広汎性発達障害の人とは、アスペルガー症候群や高機能自閉症といわれる人達ですが、だいたい次のような特徴を持っています。

・独創的な考え方をする

・同時進行が苦手

・一つのことに全意識が向かう

・覚えるのにとても時間がかかる

・一人で行動したがる

・ことばのキャッチボールが苦手

・思い立ったら行動する

・笑ってはいけないところで笑ってしまう

・言葉をそのまま受け取ってしまう

・相手の表情などから気持ちを読み取れない

・興味のあることには関心を持つが、それ以外のことには関心を持たない

・曖昧な表現や例え話が理解できない

・早口を聞き取れない

・話している人以外の話し声や周りの雑音も同じように聞こえてしまう

・相手を気遣って話すということができない

広汎性発達障害の人が会話する時に悩むこととは

アスペルガー症候群の人や高機能自閉症の人は、言葉の遅れがないのでほとんどの人が会話ができます。

人によっては話好き、言葉のキャッチボールが上手にできる人もいますが、興味のあることに深い関心を向けるため、興味のあることなら一人でずっとしゃべってしまうことがあります。

共通する内容としては、

・1対1の会話は大丈夫でも、3人以上の会話になると難しい

・一度に複数の会話を頭の中で処理できない

・相手の話を聞き取れない

・だれと話せばいいのかわからなくなる

・いろんな音が同時に頭に入ってくる

・人の顔を覚えられない

・曖昧な表現はよくわからない

・アイコンタクトの意味がわからない

・よく空気を読めといわれる

アスペルガーの人に言わせると、会話中に、話している人の声と同時に周りの雑音まで一緒に聞こえてしまうので、話しに集中できないことがあるそうです。

定型発達の人は聞きたいことを無意識のうちに選んで聞いているのですが、聞きたくない音まで耳に入ってくるというのは大変な苦痛です。

また、人によってはストレートに物を言ってしまうので、相手の気分を害してしまうこともしばしばです。

自分の考えていることを一方的に話すことはできても、相手の返答や話に興味が持てないと返答に困るといいます。

全体の雰囲気を読むことができないので、場違いな発言をしてしまったり、笑ってはいけないところで笑ってしまうこともあるそうです。

広汎性発達障害の人が会話が苦手な理由

定型発達の人が会話する時、無意識に脳の中でいろいろなことを処理しているのです。

会話する時には相手の言葉に対して答えていきますが、そのときには自分の今までの経験や感じていることをベースにして答えていきます。

そして次に自分が何を言うべきか、自分がこの言葉を言ったときの相手の反応も考えています。

そして相手からどんな答えが返ってくるのかを予想しながら、次の考えをめぐらせています。

相手の顔色や声色から、今どんな気分なのかも予想がつきます。

定型発達の人は、無意識のうちに会話に必要な様々なデータを引き出して、会話しているということがわかります。

脳の中では情報の収集、分析、状況の把握を一瞬で処理しているのです。

複数の人と話すときはAさんの情報、Bさんの情報、Cさんの情報を話しながら処理しているのです。

その場にふさわしい話題を提供し、ふさわしくない話題はしないように言葉を選んで話します。

広汎性発達障害の人の脳は、これら一連の処理がうまくできないため、会話のキャッチボールができないということが起こってきます。

広汎性発達障害の人も一対一なら、ひとりの相手のことを考えればいいので会話はできるそうですが、大勢の人と会話するというとハードルが高くなります。

3人以上の会話になると、それぞれの立場や状況を把握し、言葉も選ばなければなりません。

一度に複数のことをするのが苦手な広汎性発達障害の人にとって、情報収集と状況判断を行うというのはかなり神経を遣うのです。

3人以上の会話になると、話のテンポについていくのがやっとで、自分はどこで会話に入ったらいいのかわからないことも多いそうです。

さらに会話以外の雑音も耳に入ってくるので、相手の話が聞き取りにくく、何度も聞きなおすので、相手が気分を悪くすることもあるそうです。

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広汎性発達障害の人にみられる想像性の特徴について

定型発達の人達は、相手が発する言葉以外にも、相手の表情や目の動き、ジェスチャーなどによって相手の気持ちや意図を感じ取ることができます。

まじめな話なのか、冗談なのか、相手が怒っているのか怒っていないのか判断できます。

また、未来を予想したり、状況を把握しながら自分が話すべき内容を判断することも自然にやっていることだと思います。

そういう判断ができるのも想像性があるからできるのだと思うのですが、広汎性発達障害の人は、目に見えないこと、相手の気持ちや未来のことを想像するのが苦手だといいます。

状況にあわせて自分の感情をコントロールすることが難しく、思ったことをストレートにいってしまったり、表情に表れてしまうそうです。

表情から相手の気持ちを読み取れないので冗談が通じないといわれたり、言葉をそのまま受け止めてしまい誤解を生むこともあります。

人の感情を読み取れないということは、会話が続かないですよね。

自分が周囲にどう思われているのかも判りにくいことになります。

広汎性発達障害の人は、真面目な人が多いと聞きます。

怠けていたり、努力が足りないわけではないのです。

本人には悪気はなく、むしろ神経をすり減らしているのに、定型発達の人から見ると、当たり前のことができないので、世間や周囲から批判されたり誤解されてしまうことが多いのです。

アスペルガー症候群や高機能自閉症の人たちは、失敗しながらも経験を積んでいきます。

空気が読めないと困るので、必死に他人の意図を捉えようと考えています。

こういう時にこういう言い方をしてはいけないとか、この場ではこのように話さないといけないとか、必死に考えないとわからないのでとても疲れるそうです。

まとめ

人が会話をするとき、脳内では様々な情報や状況の把握が瞬時に行われ、同時に相手の表情や感情を読み取っています。

定型発達の人の『当たり前のこと』が、広汎性発達障害の人には難しいということを知っている人がどれだけいるでしょうか?

目には見えない部分であるため、理解されにくいと思います。

もし身近に広汎性発達障害の方、もしくはそうかなと思う方がいるなら、配慮してあげることはできないでしょうか?

何かをしながら別のことをするという同時進行が苦手です。

相手の表情や状況を把握しながら会話をするのに、苦痛を感じています。

話したいと思っているのに、思うようにいかず悩んでいる人も多いのです。

上手に会話ができないので、話すことが怖くなってしまう人もいるのです。

このことを理解してくれる人が増えると、広汎性発達障害の人たちにとって会話が楽しいものになっていくことでしょう。

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