中学生の発達障害と症状

発達障害の中で、アスペルガー症候群やADHD、LDの子供たちは、小学校、中学校と普通に進学することが多いです。

また、症状がそれほど問題にならない場合は、未診断のまま中学生になることもあるでしょう。

一見、その子の個性や性格のように見られてしまう発達障害の症状について見てみましょう。

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発達障害の症状は多様なので見落としてしまうことも

発達障害の症状は、はっきり分かるものから、そうでもないものまで多様です。

言葉の遅れや多動、落着きのなさ、奇声をあげる、パニックになるなど、明らかに発達障害の症状と思えるものもありますが、日常生活に支障がなく、特に問題をおこさないおとなしい子、頭のいい子などは気づかないこともあります。

気づかないくらいなら大丈夫というわけではなく、発達障害の特性を知っておかないと、将来就職や結婚にも影響を与えることになります。

中学生に見られる発達障害の症状にはどのようなものがあるでしょうか。

アスペルガー症候群の症状

アスペルガーは広汎性発達障害の一つで、知的能力は高く、社会性やコミュニケーション、想像力に特徴があります。

・対人関係が上手にできない

・コミュニケーションが苦手

・限定されたものに深い興味を示す

・一度に複数のことができない

・社会的なルールの理解が困難

・場の空気や相手の気持ちを理解することなどが難しい

・暗記力に優れ、IQの高い子供も多い

・感覚過敏をもつことがある

・自分の決めたルールや手順があり、そのとおりにしないと気がすまないところがある

・運動が苦手な場合が多い

ADHDの症状

ADHDは「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの特徴を持っています。

・忘れ物が多い

・何かやりかけでも、別のことをはじめてしまう

・物事に集中しづらい反面、興味のあることに対しては集中しすぎて切り替えができない

・片づけや整理整頓が苦手

・注意が長続きせず、気が散りやすい

・人の話を聞いていないように見える

・物をなくすことが多い

・落ち着いてじっと座っていられない

・そわそわして体が動いてしまう

・静かにすべき場所で静かにできない

・順番が待てない

・気にいらないと、乱暴になってしまうことがある

・人の話に割って入ってしまうなど、思いついたらすぐに発言する

学習障害の症状

学習障害(LD)は、知的発達に遅れがないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力のうちいずれか、または複数のものの習得・使用に著しい困難を示す発達障害の一つですが、学習以外の苦手分野をもっていることもあります。

・読字障害(ディスレクシア)・・・読みの困難

・書字表出障害(ディスグラフィア)・・・書きの困難

・算数障害(ディスカリキュリア)・・・算数、推論の困難

・運動が苦手で、協調性運動障害がある

・空間認知に問題があると、とっさに左右の区別がつかなかったり、道順を覚えられなかったりする

・不適切な言葉の使用がみられる

・他人と友好関係を築きにくい場合がある

発達障害児は定型発達児にはない不器用さをもっている

発達障害は他の発達障害と合併する場合も多く、発達障害児の半数は発達性協調運動障害を併せ持っていると言われます。

発達障害の子供に見られる『運動のぎこちなさ』『不器用さ』などがこれに当たります。

協調運動というのは、手足をバラバラに動かし、動作を1つにまとめることをいいますが、手で縄を回しながら飛ぶ縄跳びや、手と足の動きを合わせて行うラジオ体操などは、協調運動の一つといえます。

協調運動が自然にできないと、スキップができない、ボールが片手で投げられない、自転車に乗れないことがあります。

また、全身運動ばかりでなく、ボタンをはめることができない、靴の左右をよくまちがえる、箸を上手に使えない等の微細運動(手先の操作)にも困難を示す場合があります。

全身運動と微細運動の両方に困難を示す場合は、軽度とは言えない運動障害を持っているといえます。

体育や楽器の演奏、図工が極端に苦手な子供、何をやっても不器用といわれる子供は、発達性協調運動障害の可能性があるかも知れません。

小さいことのように思えるかもしれませんが、発達性協調運動障害をもっていると、広い範囲で、日常生活や学習で困難をきたすことになります。

そしてこれらを放置しておくと、自分は何をやってもだめという否定的な思考を持つようになり、自己のセルフイメージを低くしてしまうことにもつながります。

中学生の発達障害の症状は将来に影響する

中学生に見られる発達障害は、その子の個性や性格だと思われてしまうことも少なくありません。

わたしたちは目に見えるもの、明らかに日常生活に支障を及ぼすものは障害と認識するのですが、 こだわりや、コミュニケーションの得手、不得手、勉強ができる、できない、落着きがない、片付けられない、不器用さなどを障害とは思わないのです。

発達障害による症状は、本人にとっても辛いものです。

小さいころからずっと生きづらさを感じてきた、真面目にやっているのによく怒られた、否定的な評価を受けてきたなど、これらの不快な感情をそのままにしておくと、様々な問題が浮上してきます。

発達障害の子供の多くは、親や教師、周りの友達から否定的な評価をもらいやすいです。

おとなしい子供はそうではないかもしれませんが、よく教師から注意される子供は、クラスメートからもからかわれたり、いじめの対象になることが多いそうです。

周りの大人が理解してあげないと、だんだん学校を休むようになり、不登校や引きこもりになることもあります。

中学生は思春期の真っ最中で、大人が思っているほど子供ではないけれども、大人でもありません。

精神的には未熟ですが、体は二次成長期を迎え、自我も芽生えてくるので、親の言うことを聞かなくなってきます。

知的障害のある発達障害の子供であっても、好き嫌いを主張するようになってきます。

精神と体のアンバランスゆえに、不安定な時期であることも事実です。

中学生のお子さんを持つ親なら、どの親も子育ての難しさを感じるときですが、特に発達障害を持つお子さんや、発達障害未診断のお子さんが、悩みや心の中を打ち明ける場があるでしょうか。

親や教師や、医師や療育の先生が、発達障害の子供を受け止める場所になっているだろうかと、日々問いかけることは大事だと思います。

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中学生の発達障害の症状がみられたら

中学生の発達障害の症状について、年齢相応の言語、行動、運動、コミュニケーションができているだろうかということに注目してみて下さい。

ある程度の勉強もできるし、会話もできるし、日常にはあまり支障がないと思われても、実際言葉の意味を理解していなかったり、何度も同じ間違いを繰り返したり、自己管理ができていないということがあります。

最近の中学生は、ゲームやスマホに夢中で、親と話もしない、部屋にこもっている、親も共働きで、子供のことがよくわからないという家庭も多いようです。

お互いに関心を持って相手を見るだけで、些細な変化に気づくものです。

もし、発達障害の症状が見られるなら、否定的な感情で子供を責めるのではなく、発達障害について知ることから始めましょう。

障害という名のために、否定的な感情をもちやすいのですが、発達の部分的な偏りを持っているために、アンバランスな状態であることを理解しましょう。

偏りの部分にどう対処していけばいいのかわかれば、今まで不快に思っていたストレスや、問題行動を減らすことができ、得意分野を生かしていく進路選択ができます。

まとめ

発達障害の症状として、集団行動が苦手だったり、変った子と思われやすいというのがあります。

中学生にも秩序があり、それを守れなかったり、ついていけない子は、クラスの中で浮いた存在になってしまうこともあります。

大人の発達障害の人が増えているのは、学生時代に進路の選択をできなかった方が多いのかもしれません。

また、社会にでて躓いてしまう発達障害の人も少なくありません。

わたしはそのようにできませんでしたが、中学を卒業するときには、将来どんな人生を歩みたいのか、どんな大人になりたいのかを真剣に考えて、進路を決めていただきたいと思います。

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