不登校と勉強に悩む広汎性発達障害の中学生

広汎性発達障害の中学生の中には、勉強や運動面でついていけないことから、精神的に不安定になることがあります。

学校生活での不適応を起こし不登校になってしまうこともあります。

思春期は精神的にも肉体的にも、大きな変化が現れてくる時期ですね。

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軽度の広汎性発達障害は不適応や不登校を通して分かることがある

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広汎性発達障害の子供の半数は知的障害を持たないといわれています。

早期に診断を受けた子供は学校適応が良好であるといわれますが、一方で幼児期、小学生を過ぎ、中学生になって不適応を起こして受診にいたる子もいます。

はじめは不登校や、学級になじめず外来を訪れた子が、基底に広汎性発達障害をもっていたということはよくあるようです。

学校での不適応や不登校は、将来的に二次障害(強迫性障害、不安障害、ひきこもり、うつ病、家庭内暴力など)を起こす場合があります。

これらは本人はもちろんですが、家族にも深刻な影響を及ぼします。

二次障害には2つのタイプがあり、周囲への反抗や家庭内暴力、非行など問題行動が外に向かうタイプと、うつや対人恐怖、ひきこもりなど内面に向かうタイプです。

成績も普通以上で発達障害があることを見過ごされ、適切な支援を受けられなかった子どもが思春期に発症するケースが多いそうです。

広汎性発達障害の中学生が不登校になりやすい理由

広汎性発達障害の児童には、感情表現や共感性の乏しさ、他者の気持ちを理解することが困難である認知能力の特異性が認められます。

知的障害のない広汎性発達障害の子供は、学校の勉強はそこそこできるので、それほど問題視されませんが、対人関係において問題を抱えていることが多いです。

さらには、自分の気持ちを言語化することが苦手で、人間関係のトラブルや自分の状況を詳しく説明できないことが多く、さらにストレスを抱え込んでしまうようです。

不登校の数は小学生に比べると、中学生の方が出現率が高くなります。

中学生は身体的にも内面的にも大きな変化が見られ、対人関係における同姓や異性への意識が複雑に変化していきます。

小学校に比べてクラスの人数は増え、教科担任制になり、勉強の内容も高度になります。

担任教師との接点が少なくなることで、担任教師が一人一人の子供とのコミュニケーションを取る時間も少なくなり、発見が遅れることがあります。

広汎性発達障害の児童は、その障害の特性から環境の変化に弱く、周囲の反応に敏感で、見通しのもてないことに不安を感じやすく、普段と同じ行動パターンを維持しようとします。

年齢的にも思春期に入っていく広汎性発達障害の中学生は、精神的、身体的、環境的な大きな変化により、学校生活で不適応を起こしやすいといえます。

さらに通常学級で適切な理解者がいない場合は、いじめやからかいの対象になり、成績が落ちるようになり、やがて不登校になる場合があります。

軽度の広汎性発達障害の不適応を予防し、中学生生活を豊かなものにするためには、個別の支援計画、教職員全体の共通理解と一貫とした対応が必要であるとされています。

広汎性発達障害の中学生の不登校に対する親の対応

子供が学校に行きたくない、不登校になってしまったら、まず、親はどういう反応をするでしょうか。

厳しい親、理想を押し付ける親、完璧さを求める親、放任する親、子供の話を聞いてあげる親、、、親になったからといって大人が皆人格者ではありません。

親も人間なので、子供の気持ちをすべてわかってあげることなどできません。

ただ、親の態度や対応が子供の気持ちに添えない時には、解決どころかますます悪化してしまうことがあります。

子供だからといってコントロールしようとしたり、子供の言われるままになるのではなく、親は子供の自立を支援する必要があります。

広汎性発達障害が原因だった場合は専門医の診察を受け、親も障害について理解しましょう。

広汎性発達障害の特性であるウィングの三つ組み(社会性、コミュニケーション、イマジネーションの特徴)は、目に見えないために、特に定型発達の人が理解しにくいものです。

感覚による過敏はないか、何故些細なことにこだわるのか、コミュニケーションのとり方、勉強はどうか、得意、不得意な分野は何か、、、

広汎性発達障害の子どもはADHD、LDを併せ持っていることもあります。

発達障害は先天性の脳機能の障害なので、本人の努力が足りないとか、とても神経質だとか、いつも落ち着きがない、怠けているだけではないのです。

これらのことを知らずに、厳しくしたり、励ましたり、放任したりしても解決にはなりません。

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広汎性発達障害の中学生が不登校になったときの具体的な対応は

広汎性発達障害の中学生が不登校になってしまい苦悩している親は少なくありません。

親と子ども間の葛藤は大変なもので、何年にもわたる不登校、ひきこもりにどう対処したらいいか行き詰まっている人も多いです。

毎日一緒にいるだけに、お互いに感情的になり悪循環に陥ります。

以前NHKのハートネットTVで思春期の二次障害に対してどう取り組むかという放送がありました。

発達障害の子どもとともに

軽度の発達障害の中学生が対人関係や勉強でつまずき、不登校、ひきこもりになってしまうケースは多いそうです。

子供が学校に行かずに、一日中部屋にこもってゲームをしているとしたら親はキレますよね。

そんな中で、親が子どもに寄り添い、外に出るように働きかけ続けた親はすごいと思います。

世間体もあり、なかなかできないことだとは思うのですが、子どもを批判するだけでなくしっかりと向き合っておられます。

子どもとの距離を置いて、できることからはじめていくのはとても忍耐が要ることであり、親の今までの知識や経験、価値観さえも変えなければなりません。

家族だけでは解決できないので、専門家のアドバイスを受けることも必要です。

発達障害の相談窓口

まとめ

広汎性発達障害、ADHD、LDなどの発達障害を持つ子供は、100人に1人といわれており、現代では決して珍しい障害ではありません。

中学生は環境的な変化はもちろん、精神的、身体的な面においても大きな変化を経験する時期です。

普段から何でも話せる友達や、良い親子関係を築いていれば良いのですが、忙しい日常、ひっきりなしに入ってくる情報に振り回されて、さほど重要でないことに時間を費やしていることも多いのではないでしょうか。

広汎性発達障害を持つ子供は、障害の程度にもよりますが、様々な生きづらさ、勉強に対する困難さを抱えています。

よき支援者、指導者につながること、親がよき理解者になること、障害の特性をよく知った上で将来の進路を考えていくことが大切です。

実際親は中学生の子どもにどれだけ関心を持っているでしょうか。

自分の場合は自閉症についても、広汎性発達障害についてもわからないことばかりでした。

子どもを親の力で押さえつけようとしても、かえってパニックになりました。

基本人間は、自分は正しいと思っているので、問題が起こると、環境のせいにしたり相手を非難することが優先しますが、問題が起こったときには、自分を顧みる必要があります。

対人関係や勉強に悩んでいる我が子に寄り添い、前向きに支援していこうと思えたとき、不登校の問題にも解決の糸口が見えてくることでしょう。

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