中学生の注意欠陥障害の症状

近年、発達障害と診断される子どもたちが増えてきています。

知的な遅れが見られる自閉症などに比べて、知的な遅れのない注意欠陥障害(ADD)は家族や教師からも理解されにくい障害です。

ほとんどの中学生が高校、大学へと進学して行きますが、中学生の注意欠陥障害の症状について見ていきましょう。

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発達障害と注意欠陥障害の位置関係

発達障害は大きく広汎性発達障害、ADHD、学習障害の3つに分類されます。

注意欠陥障害(ADD)は、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の一つです。

ADHDは不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの特性をもつといわれますが、注意欠陥障害は不注意優勢型です。

3つの特徴は、子供によって強く現れるものと、あまり現れないものがあります。

注意欠陥障害は女の子に多いといわれ、周囲からおとなしい子、あまり目立たない子に見られるため、発見が遅れるといわれています。

多動性-衝動性優勢型は男の子に多いといわれ、とても元気で活動的だが、落着きのなさが見られます。注意欠陥障害に比べると発見されやすいです。

発達障害専門のクリニックを開業された司馬理英子先生は、ADHDをわかりやすくするために、不注意優勢型を『のび太型』、多動性-衝動性優勢型を『ジャイアン型』と分類しました。

不注意優勢型はクラスでもあまり目立たない、他人の邪魔もしない、宿題を後回しにする、机でボーっとする、行動が遅い、何か問題が起こるとすぐ人に頼るなど、のび太に当てはまる部分が多いのでのび太型。

反対に多動性-衝動性優勢型は、元気で活動的、リーダー的存在で周囲を引っ張っていくという一面がありますが、我慢ができず思うようにいかないと怒り出す、順番を守らないなどの身勝手な部分も目だつジャイアン型です。

一般にADHDが子供の障害のように思われているのは、年齢が進むに連れて多動性が収まってくるからだといわれていますが、発達障害は大人になると治るというものではありません。

日常生活は普通に送れるので、周囲が気づいてあげられないと、社会に出るまでわからないまま大人になってしまう人も少なくありません。

ADHDは昔は世間では障害として認識されていなかったので、診断を受けることなく大人になり、ほとんどの人が社会に出て、家庭を持つという普通の生活を送っています。

ところが、中には社会に適応できずに挫折したり、二次的な精神疾患をおこしてしまう人もいるようです。

中学生に見られる注意欠陥障害の症状とは

ADHDには、「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの特性があるといわれています。

家や学校でも同じようにADHDの特性が現れ、日常生活で困っているようなら、発達障害の疑いがあるかもしれません。

注意欠陥障害はどのような症状があるのでしょう。

・よく物をなくす

・次々と気になることが出てきて、一つのことに集中できない

・周りの音にも気が散りやすく、授業中も集中できない

・関心があることにはのめり込んでしまう

・行動がみんなよりワンテンポ遅れやすい

・ボーっとしていることが多い

・宿題や提出物の存在さえを忘れる

・時間割にあわせて教科書や準備物を用意するのが苦手

・課題や宿題が期限までに終わらない

・お小遣いの管理ができない

・机の上、部屋の中が散らかっている

・カバンの中が物であふれている

・体をゆすったり、指を動かし続ける

・始業時間に間に合わない

・約束したことを忘れてしまう

・やるべきことはわかっているのにできない

・何をどこにおいたのか、どこにしまったのか思い出せない

・優先順位を考えず、気になることに手を出してしまう

・服装や身だしなみに無頓着

・気立てが優しい

・人の気持ちを汲み取れる

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中学生の注意欠陥障害との向き合い方

発達障害の子供は、親や周りが何度注意しても、行動や感情のコントロールができないので、育てにくい子供、問題の多い子供と思われやすいようです。

自分もそうでしたが、自分の中の常識や、世間の目を気にしてしまうので、子供の悪い面ばかりが目に付いてしまうのです。

小さいころからよく怒られ、だらしないと思われ、、、そういうことがずっと続くと、自分はだめな人間だと、自己評価を下げてしまうようになります。

親が客観的に子供のよい部分と悪い部分を見てあげることは、とても大切なことなのです。

ADHDも注意欠陥障害も、一昔前は個人の個性や、性格だから仕方ないと思われていましたが、少しづつ発達障害が世間に認知されるようになり、対処法、治療法などが確立されていき、社会の中でさまざまな不適応を起こしている人がいるのだということがわかってきました。

注意欠陥障害や、多動性-衝動性をなくすことがADHDの治療の目標ではありません。

子供たちが抱えている、家庭や学校で困っていることが解決していくこと、発達障害の特性を理解することが大切です。

最初にすべきことは、現在の中学生のお子さんの状況を、発達障害の専門医に相談し、正しい診断を受けましょう。

そして、本人や周りの人が困っている問題点を明確にしましょう。

その特性と周囲の環境とのバランスを改善するために、心理社会的支援や薬による治療を行う場合もあります。

治療をはじめたからといって、すぐに効果が現れて来るものではありませんが、あせらず取り組みましょう。

注意欠陥障害はのび太型で、自分に自信がなく依存心の強い子が多いといいます。この子供たちにはゆっくりと自信を持たせ、励ましていくことが大切です。

できた!という小さな成功体験を繰り返すことで、人間は自信を持てるようになります。

「失敗しても大丈夫」「またがんばろうね」などの言葉かけも忘れないでください。

今まで子供を叱ってばかりいたという人は、自分自身を振り返って見ましょう。

子供を厳しく育てようと厳格になることは、かえって子供を萎縮させてしまいます。

後で親を憎むようになったり、暴力的になる事もあり、何も話せない関係になってしまいます。

できることを見つけてあげ、まず子供を叱る回数を減らしましょう。

ネガティブな言葉、子供を傷つける言葉は使わないと決めましょう。

ひとつひとつの行動が注意欠陥障害の特性からくるのだと理解してあげられると、どうしてこんなことができないのかという怒りや、情けない気持ちになる回数を減らすことができます。

発達障害への理解、注意欠陥障害に対する理解を親が示してあげることが最優先です。

親の言うことを聞かなくなり、自分の意思を通そうとしながらも、その反面、しょっちゅう忘れ物をしたり、提出物が間に合わなかったり、計画性がなかったりと、安心して見ていられない部分も目に付くことでしょう。

親も人間ですから、ついぶつかってしまうのですが、上から目線はやめてアドバイスをするような話し方に変えていきましょう。

また、先生やママ友から、部活や行事の予定をメールなどで知らせてもらうようにしておくと良いです。

PTA役員を引き受けたり、学校の奉仕作業などに積極的に参加し、先生との関係を良くしておくこともいいと思います。

まとめ

注意欠陥障害の症状はあまり目立たないので、放置されてしまう部分も少なくありません。その子の性格かなと思ってしまうことも多いからです。

親は普段から子供の日常生活に気を配ってあげることが大事だなあと思います。

学校でも家庭でも自分の気持ちを吐き出す場所がなければ、子どもはどんどん追い込まれてしまいます。

中学生は子供が親から離れようとする時期ですが、精神的にはまだ弱いときです。普段から親子で笑顔で話せる関係を築いておくことは大切ですね。

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