広汎性発達障害の治療薬エビリファイについて

広汎性発達障害の子供の親は、問題行動と思われる行為をやめてほしいと思っています。

知的に遅れのある場合は、養育者との意思疎通が難しいため、強いこだわり、多動、自傷行為、パニックなどを起こすと、手がつけられなくなる時があります。

深刻な自傷行為、他害行為、睡眠障害なども、家族や周囲が疲れきってしまうので、多くの発達障害の子供が薬を服用しています。

エビリファイは広汎性発達障害の子供に処方される治療薬の一つです。

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広汎性発達障害に処方される治療薬-メジャートランキライザー(抗精神病薬)エビリファイ

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メジャートランキライザーとは、統合失調症(旧称・精神分裂病)の薬物治療に用いられる薬で、エビリファイはメジャートランキライザー(抗精神病薬)の一種であるアリピプラゾールの製品名です。

大塚製薬が発見し開発した、世界60カ国以上で承認されている非定型抗精神病薬の一つです。

エビリファイは最初は統合失調症の効能で認可されたのですが、自閉症児の興奮性(他者への攻撃性、意図的な自傷行為、かんしゃく、気分の易変性などの症状)への効能がFDAから承認され、自閉症の子供の治療薬として処方されるようになりました。

エビリファイは従来の薬より穏やかに作用するといわれ、副作用が少なく安全性が高いといわれています。

その適応範囲は広く、双極性障害うつ病をはじめ、パーソナリティ障害発達障害など様々な疾患に使われています。

エビリファイには錠剤と液剤があり、液剤の方から始めた方がいいとの見解もあります。

エビリファイの詳しい説明はこちらを御覧ください。

大塚製薬 抗精神病薬「エビリファイ」

エビリファイ®OD錠

広汎性発達障害の治療薬エビリファイの副作用について

エビリファイは比較的副作用が少ない治療薬といわれていますが、どんな薬にも副作用があります。

アカジシアという足がムズムズする、身体がそわそわするという症状が見られる

開始初期に不安・不眠・焦燥がおこりやすい

頭痛、めまいがあることがある

子どもによっては、処方された薬の治療効果が現れる場合と現れない場合があります。

1~2週間は子供の様子を見守っていくことが大切です。

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広汎性発達障害の息子に対する薬の治療効果

息子はエビリファイを飲んだことがありませんが、以前エスペリドンを処方してもらったことがあります。

彼は音にひどく敏感で、眠りが浅く、夜寝てもすぐに起きてしまう子供でした。

自傷行為や他害行為はなかったのですが、じっとしていられず、拍手をしたり、部屋の中を行ったり来たり、壁をたたいては戻ってきたりしていました。

昼間起きている時は、何をするかわからないので目を離すことができません。

夜に寝たと思ってほっとするのもつかの間、夜10時ごろに寝て、2時間くらいで起きてしまいます。

そのあと2~3時間くらいテンションが高くて布団の上を飛び跳ねたり、家の中を歩き回ったり、、、、

当時アパートの2階に住んでいたので、深夜ですから下の階のことを考えると気が気ではありません。

結局子供が寝るまで付き合うことになり、夜中に外に出ることもありました。

連日そんな生活をしていたら親の精神がもたないわけで、専門医に相談すると薬を処方してくれました。

当時は1ヶ月に1回通っていた大学病院で出す薬だからと、何の疑いももたずに飲ませていました。

(PCもなかったし、自分で調べようともしなかったという、、)

薬の治療効果があったのか夜寝てくれるようになりましたね。

同じ頃、平均台やトランポリンを使う運動治療に通うようになり、そこの所長さんに薬のことを伺ったことがありました。

その方は成長過程にある子供に薬は飲ませない方がいいという意見の方でしたので、薬は徐々に減らして飲まないようにしました。

薬をやめるのに大変だった記憶はありません。

保育園に通うようになると、活動するせいか前より夜は寝るようになっていました。

次に飲み始めたのは、小学校5年生の終わり頃でした。

授業中じっと座っていられなくなり、常に耳を塞ぐようになってしまったので、姿勢が悪くなってしまうといけないからと特別学級の先生から病院を紹介されました。

そのとき処方された薬もリスペリドンでした。

始めは1/4錠からで、特に変わったこともなかったのですが、その薬を処方してもらって一ヶ月ほどすると治療効果が現れました。

子供が耳から手を下ろすようになり、おちついてきたのです!

病院でも先生の前でじっと座っていることができるようになり、その変化にはわたしも学校の先生も驚きました。

しかし、中学入学と同時に、また耳をおさえるようになってしまいました。

急激な環境の変化は、親にとっても子供にとってもかなり影響があったようです。

身体が大きくなれば当然薬の量も増えていきます。

いつまで飲めばいいのか、このまま続けるべきなのか考えることもありました。

学校の先生が「手をおろしなさい」といえば学校では下ろすようでした。

いつ耳をおさえるのかというと、本人が緊張している時、苦手な子と一緒にいるとき、顔が引きつり、体もこわばっています。

その後日本に引っ越したので、持っている薬は飲んだり飲まなかったり、明け方まで寝なかった時に飲ませたりしていました。

(そんな飲ませ方をしてはいけなかったのでしょうが、薬に対する知識もなかったのでひどいものです。)

日本に引っ越したあと、小児精神科を予約しようにも、どこも1年以上先とか言われて、薬が手に入らないため結局やめることになりました。

特別支援学校に転校してからは、先生方も本人のできることから指導してくださり、学校ではとても落ち着いていたし、耳をおさえていませんでした。

支援学校では平日ランニングを2キロくらい走っていて、疲れるのか夜は早く寝るようになりました。

2015年現在、人が大勢いるところや、家や、電車の中では耳を塞いでいるし、うろうろ歩き回っていることもしょっちゅうですが、学校や4日間の校外実習などは、まあまあ合格点をもらえる程度にはこなせています。

広汎性発達障害へのエビリファイなどの治療薬の服用は慎重に

日本に帰ってきてから、広汎性発達障害のこと、自閉症のこと、治療薬のこと、関連事項についてネットや本で調べるようになりました。

今まで無知であったがゆえに知らずに過ごしてきたこと、子供に辛い思いをさせてしまったことは数知れません。

広汎性発達障害の子供への治療薬については、個人的には成長期の子供に微量とはいえ、統合失調症に処方する薬を飲ませてもいいものなのかという疑問はずっと持っていました。

医師や薬剤師のブログ、エビリファイを服用された方の話や、2ちゃんねるの投稿なども読みました。

専門家によっても抗精神病薬についての様々な見解があるようです。

めったに公表はされませんが、薬による副作用の問題が取り上げられることもあります。

薬の処方については担当医師の判断になるので、信頼できる医師にかかるというのも大事なことです。

まとめ

エビリファイなどの抗精神病薬を服用するのか、ずっと続けていくのかは最終的には個人の判断に委ねられます。

環境的にも精神的にも切羽詰った状態で、問題行動をなんとかしたい時には、治療薬の力を借りることもあると思います。

薬で問題症状が軽減するなら、親も子供も一時的にせよ随分楽になるからです。

ただ、その薬は長期にわたって飲まなければならないということと、あとで起こるかもしれない副作用についての知識を、患者の側でもしっかり学んでおいたほうがよいと思うのです。

精神科では治療薬が合わなければ、別の治療薬を処方して症状を改善しようとしますが、目の前の問題が一時的に改善するだけでは本当の解決にはなりません。

広汎性発達障害の子供の問題行動は一人一人違うので、子供の特性を理解すること、問題行動の現れる理由やパターンを把握し、減らすように環境を整えていくことも必要だと思います。

どうしてこの子はこうなんだろうという否定的な見方を一旦やめ、今までの子供への対応の仕方を変えてみるなど、親が子供との信頼関係を築いていくことが、本質的な解決ではないかと思うこの頃です。

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