エビリファイの服用で痩せる?太る?

非定型抗精神病薬の副作用に体重増加が見られることがあります。

薬の服用で太るというのは、若い方や特に女性にとっては避けたいことですが、エビリファイは太らない、むしろ痩せるというという口コミが広まっています。

実際のところはどうなのでしょうか?

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エビリファイを含む抗精神病薬とはどんな薬?

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抗精神病薬というのは統合失調症の治療薬のことです。

統合失調症は脳のドーパミンが過剰になっていることが指摘されているため、ドーパミンのはたらきをブロックする抗精神病薬は統合失調症の治療に効果が期待できます。

抗精神病薬には第1世代(定型)と第2世代(非定型)があり、脳のドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質を調整することで次のような効果を発揮します。

①不安・焦燥・興奮を鎮める

②幻覚・妄想等の異常体験を軽減する

③意欲をたかめる

古いタイプの定型抗精神病薬は陽性症状(幻覚・妄想・思考障害など)を抑えるのですが、生活に大きな支障をきたす錐体外路症状(EPS:薬物によってパーキンソン病のようなふるえ、筋緊張、小刻み歩行、仮面様顔貌、眼球上転などの神経症状が生じること)、時には命に関わるほどの副作用が起こることもあるため、副作用の軽減が課題となっていました。

現在主流となっている新しいタイプの抗精神病薬は、EPSが少ないという点があり、また、感情症状や認知機能障害に対して優れているといわれています。

更に、新しいタイプの薬は錠剤の他に散剤、液剤、口の中でさっと溶けるOD錠、持効性注射剤等、様々な剤型があります。

最近では「非定型抗精神病薬」が統合失調症の第一選択薬として用いられていますが、非定型抗精神病薬も薬によっては従来型の抗精神病薬と同じような副作用が起こりやすくなります。

また、非定型抗精神病薬の一部の薬においては、体重増加による肥満、高血糖、糖尿病の発病、生活習慣病の憎悪といった副作用がおこることもあります。

非定型抗精神病薬エビリファイ

エビリファイは2006年に発売された新時代の抗精神病薬です。

ドーパミンの経路を完全に遮断しないので、副作用がより少なくなることが期待されています。

ドーパミンのほか、セロトニン、アドレナリン、ヒスタミンなどの受容体に結合します。

その中で、ドーパミンが過剰の場合は遮断し、不足している場合はそれを刺激する作用があり、ドーパミンシステムを安定させる働きがあるので第3世代の薬とも呼ばれています。

陽性症状や陰性症状、不安や抑うつ症状に効果があるとされ、気分を安定させる効果も認められています。

他の非定型抗精神病薬と比較して、眠気が少なく、肥満や糖尿病といった代謝系の副作用が少ないのが特徴的です。

錐体外路症状が少なく、また血液中のプロラクチン(性機能にかかわるホルモン)の濃度を上げないために、男性の性機能不全や、女性の月経異常などの副作用も少ないとされています。

エビリファイ服用時に現れる副作用

エビリファイの副作用には次のようなものがあります。

【統合失調症に利用される方】

・不眠になる
・神経過敏になる
・アカシジアがみられる
・振戦(手指振戦含む)がみられる
・不安になる
・体重が減少する
・筋強剛がみられる
・食欲不振になる

主な臨床検査値の異常変動は、以下の通りです。

・CK(CPK)値が上昇する
・プロラクチンが低下する
・ALT(GPT)値が上昇する

【双極性障害における躁症状の改善に利用される方】

・アカシジアがみられる
・振戦がみられる
・傾眠がみられる
・寡動がみられる
・流涎がみられる
・不眠になる
・体重が増加する
・悪心がある
・嘔吐する
・ジストニア(筋緊張異常)がみられる

【うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)に利用される方】

・アカシジアがみられる
・体重が増加する
・振戦がみられる
・傾眠がみられる
・不眠になる
・ALT(GPT)値が上昇する
・便秘になる

副作用ハンドブックから引用

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エビリファイを飲むと痩せる?

精神科のお医者様のブログを拝見すると、エビリファイがどんな薬なのか、より詳細な臨床データを見ることができます。

エビリファイは他の抗精神病薬と比べると、穏やかに効果が現れ、副作用も少ないので安全なお薬だといわれています。

エビリファイは従来の非定型抗精神病薬に比べ体重が増えないことがあげられています。

しかし、副作用のところを見ると、病名によっては痩せる人、太る人がいるようです。

痩せる原因その1

エビリファイの服薬の初期には、まだ身体がエビリファイに慣れていないため、吐き気や食欲不振・下痢といった副作用が生じる事があります。

吐き気や下痢が続けば当然体重は落ちるので、これらの副作用は間接的に体重減少を引き起こすことになります。

ただ、これらの副作用は、2週間ほど様子を見れば自然と改善するそうなので、これらの副作用が落ち着けば、体重も元に戻っていくと考えられます。

痩せる原因その2

エビリファイ以外の非定型抗精神病薬(ジプレキサやセロクエル)は、副作用で太ることがあります。

ジプレキサやセロクエルからエビリファイに切り替えた時、相対的に体重増加の程度が弱まるため、見かけ上体重減少に向かうことがあるそうです。

太る、痩せるというのは、意外と人が意識していることなんだと思います。

痩せすぎの人が少しふっくらするくらいならぜんぜんかまわないと思いますが、これ以上太りたくないと思っている人には精神的なストレスになるので、主治医にきちんと伝えたほうがいいと思います。

太る、痩せるというのは相対的なものであって、患者が気にしているほど医者は感じていないこともあるそうです。

エビリファイは太りにくいお薬だそうですが、太る方もいるそうです。

そのときは薬のせい?と自分で服用を止めたり減薬せずに、主治医に相談しましょう。

また、生活が不規則になっていないか、運動不足になっていないかご自分の生活を見直してみましょう。

エビリファイが向いている人は?

エビリファイのメリットは、他の第2世代の薬と全く違う作用機序を持つこと、副作用が全体的に少ないことです。

デメリットはアカシジア、吐き気、不眠、不安などが見られること、鎮静作用に乏しいことです。

そのため、エビリファイは、鎮静をかけずに治した方が良い方(不穏、興奮、攻撃性などが少ない人)、他の抗精神病薬では効果が乏しかった方などに向いているお薬だそうです。

穏やかに効くエビリファイは、他の抗精神病薬が薬で症状を抑え込んでしまうのに比べ、自然とゆっくり病気を治していくようなお薬だそうです。

鎮静がかかりにくいという事はお薬でボーッとしたり眠くなったりしにくいという事です。

まとめ

エビリファイを飲むと痩せるらしいといううわさが広まると、特に若い世代の人たちからはエビリファイを処方してほしいという声があるそうです。

エビリファイには体重減少の報告があるが、実際には痩せることはほとんどなく、体重は変わらないか若干増えることがほとんどだということです。

統合失調症への使用であれば、薬を切り替えた時に体重が減少することもありますが、双極性障害やうつ病・うつ状態への使用で体重が落ちるのは極めて稀とのことです。

太りたくないからと薬を代えたり、止めたりするのは賢い選択とはいえません。

薬の処方はマニュアルどおりにはいかないので、その人に合う薬と薬の量を見つけていかなければなりません。

薬で状態がよくなることもあれば、状態が悪くなることもあります。

副作用のほとんど出ない人と副作用が強く出る人もいます。

精神のお薬は長期にわたって飲み続けていくので、患者の体調の変化、精神面の変化に家族が配慮してあげる必要があります。

患者さんはもちろん、その家族の病歴なども治療に関係してくることがあります。

ご自分に合う薬を処方してもらうためにも、些細なことも主治医に伝えるようにしましょう。

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