エビリファイの眠気対策

エビリファイは統合失調症の治療薬として開発された薬ですが、様々な精神症状に処方されています。

抗精神病薬の中ではエビリファイは眠気を起こしにくい薬だと言われていますが、エビリファイを飲み始めると眠気に襲われるという方がいます。

薬の副作用には個人差があるため、眠気対策が必要な方もいるようです。

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エビリファイの副作用で眠気に襲われる?

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精神科のお薬は眠くなるものが多いといわれます。

薬を飲むと気持ちを落ち着かせるために眠くなるようです。

日常生活を過ごしていかなければならない中で、強力な眠気に襲われてしまうと困ってしまいますよね。

エビリファイは新しいタイプの非定型抗精神病薬です。

抗精神病薬には気持ちを落ち着かせる鎮静作用がありますが、その強さは薬によって差があります。

エビリファイは新しいタイプの中でも鎮静作用の弱い薬といわれるので、それほど眠くならない薬です。

むしろ、副作用の中に不眠が認められますが、眠気に襲われる理由を調べてみました。

エビリファイで眠くなると思われる原因

薬には抗ヒスタミン作用による眠気を誘発する薬があります。

抗ヒスタミン作用とは、ヒスタミン受容体をブロックすることでヒスタミンが作用できないようにしてしまうはたらきのことです。

ヒスタミンは私たちの体内で血圧降下、血管透過性亢進、平滑筋収縮、血管拡張、腺分泌促進などの薬理作用があり、アレルギー反応や炎症の発現に介在物質として働きます。

神経組織では神経伝達物質として働き、音や光などの外部刺激および情動、空腹、体温上昇といった内部刺激などによっても放出が促進されます。

覚醒状態の維持、食行動の抑制、記憶学習能の修飾などの生理機能を促進する等、様々な働きがあります。

抗ヒスタミン作用によってヒスタミンが作用しなくなると、覚醒状態の維持ができなくなるため眠くなってしまうのです。

抗ヒスタミン薬もその名の通りヒスタミンのはたらきをブロックする作用を持ちます。

花粉症、鼻炎、風邪薬等の薬を飲むと眠くなりますが、抗ヒスタミン作用を持つ薬が眠気を引き起こすからです。

また、人は恐怖や不安を感じるとき、緊張や興奮状態のとき、プレッシャーを感じるとき、交感神経が優位になります。

交感神経が優位になるとアドレナリンが分泌されることはよく知られていますが、このアドレナリン(a1受容体)の遮断作用というのも眠気の一因となることがあります。

a1受容体が遮断されると血圧が低下し、ふらついたり、ボーッとしたりします。

エビリファイは抗ヒスタミン作用、α1受容体遮断作用がとても弱い事が報告されています。

そのため、エビリファイによる眠気は少ないといわれるのですが、多少の抗ヒスタミン作用やα1受容体遮断作用は認めるため、時に眠気を引き起こします。

エビリファイを含む非定型抗精神病薬の眠気に対する特徴

古いタイプの定型抗精神病薬は強い鎮静作用があると共に強い副作用がありました。

新しいタイプの非定型抗精神病薬は、鎮静作用の強さを保ちながら副作用を軽減させたといわれます。

非定型抗精神病薬はさらにSDA、MARTA、DSSの3種類に分けられます。

SDA系(セロトニン・ドーパミン拮抗薬)と呼ばれる薬はドーパミン受容体とセロトニン受容体を集中的に遮断するので抗ヒスタミン作用は弱く、眠気は少なめです。

リスパダール、インヴェガ、ロナセン、ルーランがSDAです。

MARTA系(多元受容体作用抗精神病薬)はSDA系より多くの受容体に作用します。

そのためヒスタミン受容体、アドレナリン受容体など、眠気に影響する受容体に作用しやすく、眠気の強いものが多いのが特徴です。

ジプレキサ、セロクエルがMARTAです。

DSSはドーパミンの量を調整するという作用を持つため、ヒスタミン受容体への影響は少なく、眠気も少なめです。

エビリファイがDSSです。

これらのことからも、エビリファイは新しいタイプの抗精神病薬の中でも、眠気の影響が少ない薬だということがわかります。

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エビリファイで眠気が起こった時の対策

エビリファイは眠気の副作用よりも、不眠の副作用が出現するといわれるため、朝1回の投与などが推奨されています。

しかし、薬の副作用には個人差があり、エビリファイで眠気を訴える方もいるそうです。

こういう場合の対策は医師に相談し、飲む回数や薬の量を調節することができます。

①エビリファイを飲み始めたばかりの人は様子を見る

エビリファイの初期に現れてくる副作用は2週間くらいで落ち着いてくるというので、許容範囲であれば様子を見ます。

②眠気、その他の副作用が許容範囲を超える場合

医師に相談し、飲む回数や、薬の量を調整してもらう

③併用薬に問題がないかを確認する

併用薬によっては、エビリファイの副作用を強くしてしまうことがあります。

他の薬の併用(抗不安薬、抗うつ薬、睡眠剤等)が眠気の原因になることもあります。

また、アルコールは抗精神病薬の血中濃度を不安定にします。

飲酒をしながらエビリファイを服用すると、眠気が強く出る可能性があるとのことです。

エビリファイの血中濃度をあげ、エビリファイの副作用を増長する薬がないかを医師に確認してみましょう。

精神科で処方されるお薬はエビリファイ単品のこともありますが、複数の薬を処方されることが多いです。

複数の薬の服薬は相互作用することもあるので、慎重に服薬量を決める必要があります。

④生活習慣を見直す

いちばん基本的で見落としやすいことかもしれませんが、睡眠のとり方に問題はないでしょうか。

夜型で不規則な生活をしていないか、食事をインスタント食品やコーヒー、飲酒等で済ませていないか、身体を動かさずに部屋の中にこもっていないか、部屋が片付いていないと精神も不安定になります。

ベッドにスマホを持ち込み、SNSやメールチェックをしているうちに交感神経が高ぶってしまうので、寝付けなくなることもあります。

休むべき時に眠れないと、次の日は当然眠気に襲われますね。

質のよい睡眠を取るための薬に頼らない対策

余談になりますが、日本では不眠でつらい思いをしている方は多く、20人に1人は睡眠薬を使用しているという報告もあります。

よく眠りたい・・・と悩んでいる方はとても多いのですね。

よく眠れていると思っている人でも、次の日に疲れが残る、すっきり起きられないという人は少なくないと思います。

質のよい睡眠というのは本来疲労を回復し、身体をリセットする時間なのですが、質のよい睡眠を取れているという人がどれだけいるのだろうかと思います。

眠れる方法をネットで検索してみると、呼吸法、寝る前の半身浴、リラックスの方法、サプリメント、よく眠れる薬の名前も出てきます。

新しい習慣を取り入れるというのは、今までの生活習慣を変えるということですからなかなか定着しません。

忙しい現代社会では何かにつけ結果を求めます。

眠れないと思ったら、すぐ結果が現れる薬はないか?と思ってしまう、簡単に精神科外来に足を運んでしまうという傾向があるかもしれません。

自分にもその傾向があり、息子に最近現れた睡眠障害、気分の不安定さ、偏食、落着きのなさを改善したくて漢方薬を処方してもらいました。

3ヶ月ほど続けていますが、特に大きな変化は見られません。

急激なストレスによる自傷行為、他害行為、命に関わるような症状には薬の服用が必要かもしれませんが、うちの場合は生活習慣を改めていくことが必要なのかなと思っています。

病院でお願いすれば簡単に薬は手に入りますが、薬に頼ってしまうといつの間にか依存してしまいます。

薬にどの程度依存するのか、判断が難しいところですね。

まとめ

エビリファイは強力な鎮静効果はなく、ヒスタミン受容体への影響が少ないため、それほど眠気を起こしにくい薬のようですが、薬の副作用を受ける人は対策を立てていきましょう。

医師と相談の上、夜服用してみる、薬の量を調整してみる、併用している薬の相互作用を確認してみましょう。

薬だけに頼らずに、自分の生活環境を見直してみましょう。

エビリファイよりも生活環境の与える影響が意外と大きいかもしれません。

日々の自分の使う言葉、考え方、行動、習慣、付き合う人々も常にチェックすることをおすすめします。

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