大人のADHDとアスペルガーと混合型の人たちが抱える課題

大人の発達障害と呼ばれる方達で多いのは、ADHDと、アスペルガー症候群を含む広汎性発達障害。

その中には、両方を併せ持っている混合型がかなりの割合を占めるのではないかといわれています。

最近になってメディアでも注目されてきた発達障害ですが、大人になってから気づく人は、当事者も周りの方たちも対応に追われているようです。

スポンサードリンク



ADHDとアスペルガー症候群、混合型は脳機能にばらつきがある人たち

061010yt01

発達障害の方たちは先天的な脳の機能障害があるといわれています。

脳の情報処理能力にばらつきがあると、定型発達の人が当たり前にできることができないということがおこります。

・集中力がない

・感情の変化が激しい

・相手の気持ちがわからない

・融通が利かない

・忘れっぽい

・計画性がない

・落着きがない

・やるべきことを先延ばしにする

・約束や時間が守れない

・人の話が聞けない

・物事の優先順位がわからない

・後先考えずに行動する

・片づけられない

人の脳は五感を通して入ってくる刺激を記憶したり、分析したり、判断したり、身体に支持を送るなど様々な働きをしていますが、アスペルガーやADHD、混合型の方は、脳がうまく機能していない部分があるということがわかってきました。

ADHDを対象にした脳の研究の中には、脳の未熟さを指摘しているものがあります。

年齢不相応の脳波がでてきたり、前頭葉、前頭前野の活性や血流が低下していることがさまざまな研究で明らかになっています。

前頭葉は思考や意欲、現状を認識して実行機能をつかさどる脳全体の司令塔といわれるところです。

アスペルガー症候群の方もコミュニケーションがうまく取れない方が多いのですが、そのうちの一つは相手の表情から、相手の意図を汲み取れないことです。

笑顔で否定的な言葉を言われた時、定型発達の人は言葉だけでなく、表情でも相手の意図や気持ちを判断します。

言葉が否定的でも表情から本心でないことを理解できるのですが、アスペルガーの人は表情から相手の意図を読み取ることができません。

このとき定型発達の人の前頭葉が活性化するのに比べ、アスペルガーの人の前頭葉は活性化していません。

ADHD、アスペルガー、混合型の様々な特性と脳の関係

ADHD、アスペルガー、混合型の人たちはみなが同じ態度や行動を表すのではありません。

障害の特性が典型的なものだけではなく、複数現れる人もいるので診断が難しいといわれています。

アメリカの精神科医、ダニエル・G・エイメン博士は、ADHDを6つのタイプに分類しました。

①基本形タイプ-多動、衝動、不注意がすべて現れる、課題遂行時に前頭前野の脳波のスローダウン、ドーパミン不足が見られる。

②不注意タイプ-多動衝動よりも不注意が目立つ、課題遂行時に前頭前野の脳波のスローダウン、ドーパミン不足が見られる。

③過集中タイプ-基本的なADHDの症状の他に、注意の切り替えが苦手、強迫行動、強迫観念、心配性、柔軟性の欠如、反抗的態度が見られ、ドーパミンとセロトニンの不足が見られる。

④側頭葉タイプ-ささいなことでカッとなりやすい、休息時の側頭活動の低下(片側か両側)、課題遂行時の前頭前野での血流の不足が見られ、短気、激怒、パニック、恐怖症、軽い偏執、否定的、暴力的な態度がみられる。

⑤辺緑系タイプ-無気力でエネルギーが低い、うつ病タイプ、休息時と課題遂行時の前頭前野の活性不足と辺縁系中心部の過剰活性が見られる、ノルエピネフリンとドーパミン不足

⑥火の輪タイプ-気分がころころ変わる、躁うつ傾向、休息時の側頭部の活動低下(片側か両側)課題遂行時の前頭前野での血行不良、ADHD特性の全てを合わせたような最も激しいタイプ

エイメン・クリニック式ADD分類チェックリスト:自己診断@千正comhttp://ex.senmasa.com/add/

このチェックリストでは6つのどの傾向が強く出ているのかを見ることができます。

エイメン博士の研究は、脳SPECTという脳画像の補助診断を診療に取り入れて、細かいタイプ分けと、そのタイプに合った治療を行うことで、個々人に最適なアドバイスをするというものです。

脳の健康には必要な栄養素を過不足なく摂取し、適度な運動を行うことが必要ということで、なるべく薬剤を使わずに自然な治療をおこなえるように配慮しています。

エイメン博士の本は古い本で、日本ではあまり人気がなかったんでしょうか、今は絶版になっていますね。

下巻には薬物療法、食餌療法、自動思考のコントロール法、コーチング等々が詳しく書かれているとのことなので、一度読んでみたいです。

スポンサードリンク



ADHD、アスペルガー症候群、混合型が注意したい二次障害

ADHD、アスペルガー症候群、混合の方たちは、言葉の遅れがなく、成績のよい方も多く、周りから障害があるようには見えないことも少なくありません。

平均30才代の大人が、発達障害の疑いで外来を訪れるケースが増えているといいます。

学校の成績がよく、人間関係も大学までは大きく問題にならなかった人たちが、社会に出て1人で暮らすようになると、日常のことがよくできない、人間関係が不器用で、感情コントロールなどができなくなるようです。

こうして仕事や家事がうまくいなくなると、職場で孤立するようになり、仕事を続けられなくなり、大人の引きこもり、うつ病、パーソナル障害などの精神疾患につながることがあります。

深刻なのは、発達障害の人が発達障害があることに気づかずにうつ病、不安障害、依存症、パーソナリティー障害などを合併しているということです。

難治性のうつ病や、アルコール、ギャンブル、買い物などの依存症は、根底に発達障害の疑いがある場合もあります。

ADHD、アスペルガー症候群、更に混合の特性を持っている方は、発達障害に気づかないと二次障害を起こしやすいので、ご本人が発達障害に気づき、受け入れることができるかは大切なことです。

そして、本人だけでなく家族の理解と支援は更に重要です。

最低限の社会性は身についているか、自分の得意、不得意分野を理解しているか、このことも社会にでてから適応できるかのポイントになります。

アスペルガーやADHDで社会に適応できていない人は、ほとんどの方が自分の特性を理解せず、特性を活かした適職に就いていないことが多いようです。

また、家族や上司、同僚からの理解がないと社会生活が難しくなっていきます。

ADHDやアスペルガーの方は成績優秀な方が多いけれども、自分が他人や人並みの水準よりも劣っているという劣等コンプレックス、あるいは自分には自分を幸福にしたり目標を達成したりする能力がないと感じる自己不信感を子どもの頃から持っているといいます。

こういう面での細かなケアが必要なんでしょうけど、今までほとんどされてこなかったのではないでしょうか。

大人の発達障害と呼ばれる方が子どものころは、まだ軽度の発達障害はそんなに世間に知られていない時代です。

以前はそんなに目立たなかった発達障害は、時代の変化と共に今は目立つようになってしまったのです。

発達障害の疑いのある子供に対する周りの大人たちの対応は、これからますます大切になってくることでしょう。

大人になる前に、二次障害が起こる前に個人にあった対応が求められていますが、ADHDやアスペルガー症候群、または混合型は知的障害が見られないということでほとんどサポートが受けられていません。

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

発達障害に気づかない大人たち [ 星野仁彦 ]
価格:842円(税込、送料無料) (2016/7/30時点)

まとめ

ADHD、アスペルガー症候群、ADHDとアスペルガーを混合されている方は、様々な生きづらさを抱えながら成長していきます。

立派に社会に貢献している方がいる半面で、社会に貢献できずにひきこもっている方が少なくないという現実があるのも事実です。

親にも教師にも周りの方にもこれからますます、発達障害に対する理解と支援が広がることを願っています。

スポンサードリンク



コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ