結婚してからわかるアスペルガーとADHDの夫婦

大人になってからアスペルガー症候群やADHDであることに気付いた「大人の発達障害」が注目されるようになりました。

アスペルガー症候群やADHDのような軽度の発達障害者は成績優秀な方も多く、普通に就職し、結婚し家庭を持っている方も沢山います。

高学歴の夫婦ほど、発達障害である可能性が高いという話をご存知ですか?

スポンサードリンク



アスペルガーとADHDの夫婦は意外と多い?!

TAKEBE160224040I9A0484_TP_V

アスペルガー症候群とADHDは共に言葉の遅れのない発達障害です。

アスペルガー症候群は広汎性発達障害の一つで、主な特徴は他人の心が読めないので、会話が成り立ちにくく、コミュニケーションに問題のあることが多いです。

言葉の遅れはないのですが、間接的な表現や非言語的なコミュニケーションができない、年齢相応の友達ができない、他人と喜びや興味を分かち合えないことがあります。

また、新しいことや変化が苦手で、状況に応じて柔軟に対応できない、予定外の出来事に慌てたり、不安になったり、キレたり、暴力的になることもあります。

相手の言葉をそのまま信じてしまうので、だまされやすい一面ももっています。

特定の物事に強い関心をもつので、ある面では専門的な知識を持ち、一つのことを深く探求するところがあります。

聴覚過敏や触られることを嫌がるなどの感覚の過敏を持っている人が多いです。

性格は真面目で、淡白で、正直すぎるところがあります。

男性に多いといわれています。

ADHD(注意欠陥・多動性症候群)は、落ち着きがなく、集中力が続かない、気が散りやすい、忘れっぽい、飽きっぽい、思いついたことを即座に行動に移してしまうという特徴を持っています。

更に不注意が目立つタイプは、忘れ物が多い、物をなくしやすい、集中力がない、興味があるものには集中しすぎてしまい、切り替えが難しい、片付けられない、仕事でミスを繰り返す、時間管理や金銭管理が苦手、約束を守れない、仕事を順序立てて行うことが苦手ということがあります。

多動性・衝動性が目立つタイプは、落ち着きがなく、授業中立ち歩く、常に体を動かしている、衝動を抑えられず、行動的で、ささいなことで手を出してしまったり、大声を出したり、乱暴になることがあります。

両方の特徴を持つ混合タイプの方もいますが、症状の現れ方の度合いは人によって違います。

子どもの発達障害専門の医師が子どもを診ているうちに、両親にも発達障害がある場合が多いということに気づいたそうです。

発達障害の子どもと親、中には夫婦が発達障害である場合も意外と多いのだそうです。

アスペルガー症候群とADHDは昔は目立たなかっただけ

アスペルガー症候群もADHDも最近の障害のように思われていますが、日本の家族や社会のあり方が変化したので見えやすくなってきたのだといわれます。

昔の日本のお父さんは外で仕事をして、遊ぶのも外でした。

朝早くから夜遅くまでほとんど家にいないし、家のことは奥さんに任されていました。

妻は妻で女同士で過ごしている時間が多く、女性が男性に意見することが少ない環境であれば、アスペルガー症候群やADHDの人は目立ちません。

しかし、今はお父さんが家にいる時間が長くなり、仕事だけしていればいいという時代ではありません。

お父さんも育児や家事を分担しなければならないとなれば、様々な役割を演じなくてはならず、一緒にいる時間が多いということは、アスペルガーやADHDの人の特徴が様々なところで見えてきます。

アスペルガー症候群の夫を持つ妻の共通した言い分は、「妻や子どもの気持ちを全くわかってくれない、マイペースで自分勝手」という意見が多いそうです。

特に昔ながらの厳格な家庭を守っている人はほとんどがエリートですから、そういう中にたくさんアスペルガーやADHDの人が隠れているということです。

スポンサードリンク



パートナーがアスペルガー症候群の夫婦の場合

パートナーのどちらかがアスペルガー症候群の場合、夫婦間のコミュニケーションがうまくいかない、お互いの意見がかみ合わない、宇宙人と話しているようだといいます。

周りからは『真面目ないい人』とか『夫婦なんてそんなもの』と受け流されてしまうのですが、他人からわかってもらえないことで、自分が悪いと考えてしまい、パートナーが自信をなくしてしまうことがあります。

アスペルガー症候群の夫を持った定型発達の妻が、心の葛藤から心身に苦痛が生じてしまう状態を『カサンドラ症候群』といいます。

偏頭痛や体重の増減、自己評価の低下や抑うつ、パニック症候群などが典型的な症状です。

日本人的な考え方だと、言葉に出さなくてもこれくらいわかって欲しい、これくらいわかるよねという暗黙の了解というものがあります。

でもアスペルガー症候群のパートナーには暗黙の了解が通じないし、ほとんどの人が会話が成り立っても相手の気持ちを読むことが難しいです。

妻が子育てと家事の両立が大変で、疲れているときには気遣って欲しいと思うことがありますが、アスペルガーの夫は妻が疲れているだろうという予想ができないようです。

悪意がないとはいえ、正直に思ったままを言葉にされると、いくら夫婦でも傷つく時もあります。

キレると暴力的になる人も多いそうです。

子どもの父親は、はいはいし始めた息子が父親の趣味の無線機をいじったと、いすを投げつけたこともあり、子どもが家に帰ってこなくて捜索願を出しに行く時も、疲れているから自分は行かないと寝ていました。

アスペルガーの症状も個人差があり、人によってはうつ病などの精神疾患を併発していることもあります。

マイペースで自分の主張を通し、人の意見を受け入れらないアスペルガーの大人と付き合うのは正直とても大変です。

夫婦間の会話が成り立てばいいのですが、障害であることがわからないとお互いに感情的になり、家庭内暴力に発展することもあります。

海外から始まりましたが、日本でも同じような問題を抱えた女性たちの自助グループ活動が始まっています。

パートナーがADHDの夫婦の場合

パートナーがADHDの場合は、やはり定型発達のパートナーが相当神経を使うと思います。

時間管理や金銭管理、片付けが苦手な方が多いので、女性がADHDの場合は家の中が大変なことになるかもしれません。

男性が料理も作っちゃう、家事好きのおおらかな方ならいいんですけどね。

話をしても聞いていないと思われたり、やるといったことをやらなかったり、外でも悪い印象をもたれることがあります。

財布、定期などよく物をなくしてしまうことがあり、しょっちゅう約束を忘れます。

衝動的に発する言葉で、傷つけられることもしばしば起こります。

思いつきで買い物をするので、無駄遣いが多いということもあります。

仕事ではミスが多くて、会社でもいつもストレスを抱えている方が多いようです。

思いつきで行動をするので、振り回されることが多いです。

中にはお風呂を嫌がったり、身だしなみに無頓着な方もいます。

アスペルガー症候群やADHDのパートナーを持つ夫婦が注意すること

パートナーの態度や行動が理解できず、もしかしたらアスペルガー症候群やADHDかもしれないと思ったら、まず大切なことは、これらの問題は発達障害という脳の機能障害から起こっていることを知ることです。

本人の性格や個性というより脳の特性からきているので、感情で怒ったり言葉だけで注意しても改善しません。

いちばんいいのは本人が自覚してもらうことなのですが、特に男性の場合、奥さんから言われて素直に診断を受ける方が少ないと思います。

大人になってから障害を受け入れるということは大変だと思いますが、夫婦関係を悪化させないためにも専門機関に相談されることをおすすめします。

仕事を休んで足を運ぶということが大変な方は、書籍やDVDなどを通して障害について知ることもできます。

そして、効果的な関わり方を身に着けるために、夫婦で一緒に対策を考えていきましょう。

物をなくしやすい方には鍵や定期入れを入れておく箱を作って、帰ったら箱に入れる習慣を作るなどのサポートをしましょう。

片づけについては、週末に分別してもらうなどの仕組みを作るのも良いでしょう。

アスペルガーの方には、自分の気持ちや、こうして欲しいと口に出して伝えましょう。

良いところは褒め、苦手なことを減らしていけるように、夫婦が一緒に考えることが大切だと思います。

まとめ

アスペルガー症候群もADHDも言葉の遅れはなく、日常生活は普通に送れるので気づかない方も多いようです。

付き合っているときは相手の良い面ばかりが見えたのに、結婚したらこんなはずではなかったということはよくありますよね。

毎日顔を合わせる夫婦だからこそ、パートナーの言葉にも耳を傾ける謙虚さ、相手のよい部分を見てあげる心の広さが必要なのですが、自分の感情のままに言葉にだしてしまうと、相手を傷つけることも、傷つくこともあると思います。

アスペルガー症候群もADHDも脳の機能障害ですが、だからといって全ての行動が許されるわけではありません。

しょうがないと我慢し続けているといつか爆発してしまいます。

そうならないためにも夫婦が心を開いて一緒に考える時間を持つようにお願いします。

スポンサードリンク



コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ