つま先歩きをするのは広汎性発達障害や自閉っ子の特徴なの?

小さな子がつま先歩きをしていると思わず微笑んでしまいます。

一生懸命前に進もうとするその姿を目で追ってしまうのですよね。

これは成長と共になくなっていくといわれているのですが、大きくなってもつま先立ちをする場合があります。

つま先立ちが自閉っ子の大きな特徴でもあると言われているのですが本当でしょうか?

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広汎性発達障害とつま先歩きは関係があるの?

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赤ちゃんは手を握って生まれてくるといいますが、小さいうちは手足の関節がきちんと働いていないので手の開閉が自在にできないからだそうです。

歩き始めたばかりの小さい子どもがつま先歩きをしているのは、歩き方が安定せずバランスが悪いため前のめりになるからです。

また、足底把握反射(足の裏を刺激すると、足の指をギューっと握る反射)が残っていて、足先に力が入るといった理由からつま先歩きをすることがあります。

定型発達の子どもでは10ヶ月を過ぎると足の把握反射が消えるといわれますが、広汎性発達障害の子どもは足底把握反射が遅くまで残る場合があるのでつま先歩きが続くといいます。

足底把握反射が残っているとどうなるかというと、つぎのような特徴が見られます。

・立つ、歩く、走る事が苦手

・歩くたびに足の指が曲がる

・足の裏が敏感

・靴下をすぐに脱ぐ

・よく転ぶ

・疲れやすい

この反射が残っている子どもの足の裏に触ろうとするとほとんどの子が嫌がるそうです。

無理に触ろうとすると足の裏が緊張したり、普通に立っている時でも足の指に力が入っていたりします。

 

広汎性発達障害のつま先歩きは運動系の発達の遅れも

息子の幼少時を思い出すと、そういえばつま先歩きをしていました。

自閉症の診断を受け、大きくなってからも時々つま先歩きをしていたと記憶していますが、当時はすぐ外に飛び出してしまうのでそれを何とかするのに必死でした。

つま先歩きはいつもやっているわけではなく、長時間よく歩いたり、走ったり、よく動く子だったので、身体的な問題は特にないのだと思っていました。

でも、それは親に知識がなかったからで、定型発達の子どもと比べると、全体的な発達の遅れがあったのだということが後でわかりました。

 

凸凹の子供たちに協調運動障害が見られることがあります。

この面が強く出ていると、立つ、歩くといった面が遅れる場合もありますが、着替える時に服のボタンを留める、はさみを使うといった手先の微細運動が苦手なことがあります。

つま先歩きをしているなと思ったら、全身の運動、手先の運動についてはどうか注意して見てあげましょう。

息子は階段の昇り降りも普通にしていたし、よく転ぶこともなかったので、身体的には特に問題がないと思っていたのですが、足に比べて指や手の使い方が不器用かなと思うことがありました。

缶ジュースのタブを開けること、傘を持って歩くこと、はさみを使うこと、ボタン掛け、蝶むすび等はなかなかできませんでした。

それで、時間がかかってもなるべく自分でやらせるようにしていくと、だんだんできるようになりました。

 

几帳面な本人の性格もあると思いますが、最近は、はさみでベルマークを線の縁に沿って綺麗に切り取ってくれます。

食べ終わったお菓子の包装紙まで、いちいち紙ふぶきのように小さく切るのは、学校で覚えたんだと思いますˆˆ;

 

運動靴の蝶結びは、支援学校で教えてもらいました。

小さい時はマジックテープの靴でよかったんですが、サイズが大きくなると紐靴になるじゃないですか。

学校での取り組みはこうです。

着替えは風呂敷に包んで毎日学校にもって行きます。

先生のアイディアで風呂敷の四隅に紐を縫い付けて、縛る練習をしていましたが、次第に運動靴の紐も自分で結べるようになりました。

繰り返し練習するというのは大事なことですね。

音に敏感でしょっちゅう耳を押さえていましたが、去年くらいから夜の寝つきが悪くなり、布団に入っても1時間くらいごろごろ動いている時があります。

そんなときは足の裏に汗をびっしょりかいているので、やはり身体にも無理がかかっているんだなーと思います。

 

緊張からよく歯を食いしばっているし、寝ている時に歯ぎしりをしているようで、歯の検診では歯が磨り減っているといわれました。

歯医者さんが言うには、寝ている時の歯ぎしりは相当の力がかかるらしく、本人は無意識でやっているので加減ができません。

これに対してはマウスピースを作ることになりました。

頭も体も常に緊張しているので肩に力が入っているし、体にも余分な力が入っています。

身体を楽にしてあげる方法を考えてあげなければと思っていますが、なかなか触らせてくれないのも悩みの種です。

 

発達障害の子供のつま先歩きは、いろいろ抱えている不具合の一つのサインに過ぎません

最近『自閉っ子の心身をラクにしよう!』という本を読みました。

この本では、広汎性発達障害の人の姿勢と、抱えている不具合についてこのように説明しています。

 

足首が使えていない→つま先立ちになる→首が緊張する→首が前傾する、傾く→姿勢が悪くなる

 

つま先立ちは、同時に睡眠や排泄にも不具合を抱えている場合が多いそうです。

脳と身体は直結しているので、身体を楽にすると脳が楽になるという観点から、この本は書かれています。

広汎性発達障害の子供や人に対しては、どうすれば社会に適応できるか、どうすれば問題行動を減らせるか、どういう支援をすればいいのかということに重点が置かれてきましたが、身体への働きかけも必要なのです。

つま先歩きをする広汎性発達障害の人は多いのですが、それは一つのサインに過ぎません。

自傷行為で頭をたたいたり、壁にぶつけたりする子供がいるのですが、そういう理由についても書かれています。

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広汎性発達障害のつま先歩きを治すのは土台から

『自閉っ子の心身をラクにしよう!』では、身体を整えていくためには土台が大切だといっています。

土台というのは足首から下のことで、足首の関節を動かせるかということです。

定型発達の人は足首を伸ばしたり曲げたりしてくださいといわれればそのとおりにできるのですが、広汎性発達障害の人は足の関節が硬くてできない人が多いそうです。

足の関節が硬くて使えない人は、自然とつま先立ちになってしまうというのです。

広汎性発達障害の人の土台がしっかりしていないと、結果として変なところに力が入ってしまうことになります。

つま先歩きをする子どもの運動靴のかかとが、極端に磨り減るのが早いといいます。

運動靴を買ってもすぐだめになるという人は多いかもしれません。

 

ニキ・リンコさんのエピソードが載っていて、スリッパは彼女にとっては履物ではなく乗り物なんだそうです。

だからスリッパから落ちそうになるんだとか、、、

定型発達の人がこれを聞くとげらげら笑ってしまいそうですが、土台がしっかりしていない人というのは日常がこんな感じなのだそうです。

 

つま先立ち(土台がしっかりしていない)→本来入るべきところに力が入らない→リラックスするべきところに力が入りっぱなし→疲れやすい

足首が硬い→かかとが地面に着かない→つま先立ちになる→多動、脳が常に働いている状態

 

広汎性発達障害の人の脳が常に動いている状態というのは、常に周りの刺激に反応しているということで、外界からの刺激に敏感な人は常にアンテナを張っている状態なので疲れやすくなってしまうのです。

息子を見ているとたぶんそうだろうなと思います。

彼は聴覚過敏がありとなりの家の雨戸の開け閉めの音、宣伝カーのスピーカーの音、外から聞こえてくる子どもの声などにいちいち反応しているので疲れるだろうなと思います。

寝てる時も眠りが浅く、食べ物にもかなりこだわりがあります。

常に緊張状態、戦闘状態という感じなのです。

 

地に足をつくようにする(土台がしっかりしている)→力が入るべきところに力が入る→リラックスするべきところができる→情緒の安定、意欲の増進

 

このサイクルが整ってくると、広汎性発達障害の人がもっと楽になるのではないかという内容にとても共感できました。

息子もそうですが、支援学校に通う子供たちの中には、自分で意思を伝えられない知的障害のある子どもがいます。そういう子供たちにはどうしたらいいのかと親はとても悩むところですね。

11 知的障害がある人でもできる「土台作り」

知的障害のある人の「じへいっこ」脱出作戦

押して立ち方チェック

金魚体操

身体を動かさずにできる土台作り

・五本指ソックス、足袋ソックス、鼻緒のある履物を履いていれば、土台がはっきりしてくる。

・触ってあげるのもいい

足の長さを揃える

指が曲がっているときにできること

・足の指を開いてあげる

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9 土台作りの前にやっておきたいこと

まず、親(支援者)の身体をラクにすることが大事。そのためのワークをしてみよう。

親御さんがラクになると、家庭の雰囲気もよくなるし、お子さんへの働きかけも効果が上がります。よく指導していて、親御さんからラクにならないとなあ、と痛感します。「大丈夫?大丈夫?」と焦る気持ちがあると、親御さんの介入もうまくいきません。「大丈夫→」としっかりと安心して臨んでほしいんです。ですからこのワークをご紹介してみました。

マッサージや身体へのアプローチの大切さはわかっているんだけど、子どもが逃げてしまうので、うまくいかないというのはよくありますが、それは親の体がラクになっていないからだそうです。

親(支援者)のための体をラクにするワークは、時間をとってぜひやってみてください。

けっこう気持ちよかったです^^

 

まとめ

つま先歩きは発達障害と無関係ではなさそうです。

発達の凸凹をかかえている発達障害の人たちは、見ためだけではわからない不具合な面を沢山もっているのだろうと思います。

定型発達の親たちが理解できないつま先歩きや常同行動、感覚過敏、自傷行為、他害行為なども理由があってのことだと思います。

眠れないから、多動だから、自傷行為があるから、授業の迷惑になるからと、薬に頼る方法もありますが根本の解決になっているでしょうか?

親や支援者は広汎性発達障害の子ども(人)の身体的な部分に対しても、関心を持って働きかけていく必要性を感じます。

そして親や支援者は子供のためと思うのですが、それが自己満足になっていないか、世間によく思われたいからではないか、問題行動を無くそうとつい焦ってしまう気持ちにも注意が必要です。

親も知らず知らずに緊張したり、力が入っていないかにも注意を向けていこうと思います。

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