広汎性発達障害による適応障害とうつ病

現代はうつ病や双極性障害の人がとても多いです。

知的障害のない広汎性発達障害の人が、大学進学や就職をしてから社会に適応障害を起こすことがあります。

そういう方々が二次障害としてうつ病を併発するケースがありますが、この現象はこれからますます増えていくのではないかと懸念されています。

スポンサードリンク



軽度の広汎性発達障害の人は適応障害をおこしやすい

bsOZPA87_megaitaindesu20130707

NHKなどでも特集が組まれましたが、最近大人の発達障害の人が増えているということです。

大人の発達障害というのは、知的な遅れのない広汎性発達障害(アスペルガー、高機能自閉症など)、ADHD、LDの人たちです。

アスペルガー症候群の人は人間関係で浮いてしまうことが多く、コミュニケーションがうまく取れない、空気を読めない、悪意はないのに人を怒らせてしまうことが多いようです。

自分の興味のあることに強い関心を向け、没頭してしまい、周りが見えなくなることもあります。

ほとんどの人が感覚過敏、強いこだわり、運動機能障害を併せ持っているといわれます。

本人には悪意があるわけではなく、むしろ性格はまじめな人が多いために、周りに理解されずとても苦しい思いをしています。

ADHDは不注意、多動性、衝動性という3 つの特徴を持っており、片づけられない、段取りが組めない、集中力がない、優先順位がつけられない、仕事のミスが多いなどの特徴があります。

このような人達は、高校卒業までは先生のもとで指導を受けているので大きな問題はありませんが、大学進学や就職をするようになると、社会に適応できなくなることがあります。

言われたことだけをやればいい学生時代とは違い、何事にも主体的に、臨機応変に仕事を進めていくことが求められるようになるからです。

広汎性発達障害の人が適応障害を起こしてしまう背景

知的な遅れのない広汎性発達障害の人は、大人になるまで障害を持っていることがわからない場合があります。

昔から落ち着きがない、空気が読めないといわれ、自分でも生きづらさを感じていたけれど、病院に行くほどではなかったのだろうと思います。

結婚して、家庭を持っている方もいるので、ちょっと変った人と思われることがあっても、今までなんとかやってこられたのでしょう。

昔からこのような方はたくさんいたと思いますが、本人がまじめにやっていれば、上司や同僚にフォローされながら社会生活ができていたと思います。

社会全体にも働く人たちにも精神的な余裕がありました。

しかし情報化社会になって来ると、情報量の増加と効率化が業務の中心になりました。

コストを下げるために単純な仕事は機械が担当するようになり、人員は削減されるようになりました。

限られた時間内に大量の情報を正確に処理できることに重点が置かれるようになり、常にライバルと競争しなければならない社会に変化していきました。

その結果、社会全体に、働く人たちに、周りの人を見てあげる精神的な余裕がなくなっていきました。

仕事のできる、より優秀な人材が求められるようになり、周りの空気が読めない、ミスが多いという人が社会ではじき出されてしまうようになりました。

このような時代の影響を受け、今まで病院を訪ねなかった人が病院を訪ねるようになり、発達障害の診断を受ける人たちが増えているのです。

広汎性発達障害の人が適応障害を起こすと、うつ病などの二次障害に

軽度の広汎性発達障害の人たちは、ほとんどの人が大学以上に進学します。

成績優秀な方も多いのですが、大学受験の筆記試験に合格しても面接でパスできないことがあるそうです。

就職の面接でも自分の考えを主張したり、志望動機を聞かれても面接官が期待している答えができず、なかなか就職が決まらない人もいます。

大学に進学しても周囲にうまくなじめなかったり、共同作業ができなかったりします。

就職した後も人間関係で悩んだり、仕事が続けられないといったことが起こります。

本人は努力しているのにうまくいかない、周りの人にわかってもらえないというのは大変なストレスだと思います。

人はだれでもうまくいかないことが続くと気分的に憂鬱になり、自信を失います。

周りに理解してくれる人や同僚、相談できる上司がいるといいのですが、そうでない場合は相当なストレスになるでしょう。

その状態が長引くとさらに状況が悪化し、さらに深刻になると、うつ病や解離性障害や不安障害等の二次障害を起こす場合があります。

スポンサードリンク



広汎性発達障害の人が適応障害やうつ病になってしまったら

大学進学や就職後、業務や人間関係に適応障害をおこすようであれば、ひとりで悩まずに思い切って相談したり、調べてみましょう。

そもそも発達障害がどういうものかわからない方はこちらを御覧ください。

発達障害ってなんだろう

広汎性発達障害が脳機能の障害によるものだと理解すれば、今までの問題が解決するかもしれません。

いままで成人の発達障害を専門としている精神科医はあまりいなかったので、どの病院もとても込み合っているといいます。

早めに予約をとっておきましょう。

また、診察時に幼少時(8歳くらいまで)の状態も聞かれるので準備しておきましょう。

こちらは企業や大学生向けの支援サイトです。

発達障害を生かした就労支援

広汎性発達障害の特徴を活かせる職場環境、職種、コミュニケーションの方法など、個人にあった支援プログラムを紹介しています。

広汎性発達障害の特性を生かし、適応障害やうつ病にならない生活を

広汎性発達障害の人の特徴は障害の程度によっても個人差があります。

得意分野、不得意分野を知って、将来に生かしていくことが望ましいと思います。

広汎性発達障害の人は、自分の興味のあることにとても深い関心を持ちます。

芸術方面で実力を発揮する方も多いですね。

反復作業やルールの決まっている仕事は得意な方が多いようです。

細かい緻密な作業もきちんとこなせる方が多いです。

発想が豊かな点も得意分野といえそうです。

逆に接客や営業、企画、速さが要求される仕事などは苦手な人が多いようです。

広汎性発達障害の特性を知り、自分には何ができるか、どのような環境があっているか分析しましょう。

得意分野を生かせる仕事を見つけることができれば、十分に実力を発揮できます。

広汎性発達障害を持っていることは決してマイナスではありません。

一見マイナスに見える特性も、発想を転換し、活用する機会を得られれば、長所として生かすことができます。

定型発達の人が持っていない特性を最大限に生かして成功している方もたくさんいます。

テンプル・グランディンさんはアメリカの動物学者で有名な方です。

自閉症を持ちながら画期的な家畜施設を設計し成功を収めた方です。

まとめ

適応障害を起こして病院を訪ねる人たちは、ほとんどの人が体の不調を訴えます。

人間関係の問題に悩み、それが原因でストレスが積もり、うつ病などの精神的疾患を訴えるのです。

診察を受けてみると、広汎性発達障害のアスペルガー症候群や、高機能自閉症、ADHDであることが判明します。

広汎性発達障害は先天的な脳の機能障害であるため、幼少時のころからその特徴が現れていたはずですが、多くの人がそのことに気づかずに大人になってしまいます。

また、昔は発達障害があまり世間に知られていませんでした。

命に関わることではないため、身辺の自立ができていれば病院にいくことではなかったかもしれません。

発達障害は早期に発見できれば、必要な支援を受けられるし、就職への対策も立てられます。

広汎性発達障害に対する偏見や誤解もまだまだ多いと思いますが、障害に気づかないまま社会にでて挫折し、失敗を重ねるのは本人にとっても辛いことです。

正しい理解と支援のために、広汎性発達障害についてもっと学んでいきましょう。

スポンサードリンク



コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ