うつ病と発達障害の関係と原因

うつ病で外来を訪れる患者の中には、発達障害を持っている場合があるといいます。

発達障害の診断を受けないまま大人になってしまった人たちは、社会にでてから適応障害をおこし、二次的な精神疾患を患ってしまうことが多いといいます。

発達障害の人がうつ病や躁うつ病を発症する原因について見ていきましょう。

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うつ病とはどんな病気?

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人は誰でも気分の良いときと悪い時がありますね。

人生が順調に進んでいるときには、誰でも気分が良いものですが、勉強や仕事がうまくいかなかったり、人間関係でトラブルを抱えたり、何か衝撃的なことに遭遇するなど、何をやってもうまくいかないとき、気分が落ち込んで無気力になるときがあります。

でも、時間の経過と共に心の傷がいやされ、だんだん気を取り直し、いつもと同じように活動できるようになります。

このように一過性の気分の落ち込みは誰でも経験することであり、特に心配することはありません。

ところがこうした気分の落ち込みや、元気のない状態が数週間、あるいは数カ月も続き、いつまでも回復しない場合、さらに日常生活や社会生活に支障をきたすような状態であれば、それはうつ病と診断されるようになります。

うつ病の初期症状は、落ち込んだり、ささいなことで涙が止まらなくなる、すこしづつ感情のコントロールができなくなるということから始まっていきます。

うつ病が進行すると、感情の抑制症状が出て、生き生きとした感情がなくなり、喜怒哀楽がなくなり、無表情になっていきます。

うつ病の身体症状としては、ほとんどの人が睡眠障害、頭痛、疲労感から来る日中の疲れ、体調の不調を訴えます。

不眠症のほかに食欲の減退、過食、動悸、微熱などの身体の不調や症状が続くということもあります。

うつ病は心身ともにエネルギーが低下している状態なので、ちょっとしたことでもすぐに疲れてしまい、何をするにも億劫で、常にだるさを抱え、思考も否定的になっていきます。

当然仕事の能力も低下し、社会活動も日常生活もままならなくなってしまいます。

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うつ病の背後には発達障害の可能性も

厚生労働省が3年ごとに行っている患者調査では、うつ病を含む気分障害の患者さんが近年急速に増えているといわれています。

うつ病が増えているという背景には、うつ病についての認知度が上がったため、受診する人が増えていること、現代社会の変化、経済的な環境の影響で、抑うつ状態の人が増えていることがあげられます。

うつ病は、「憂うつな気分」や「気持ちが重い」といった抑うつ状態がほぼ一日中あって、それが長期間続く状態を言いますが、いくつか種類があります。

身体因性うつ病

アルツハイマー型認知症のような脳の病気、甲状腺機能低下症のような体の病気、副腎皮質ステロイドなどの薬剤がうつ状態の原因となっている場合をいいます。

内因性うつ病

典型的なうつ病といわれるもので、休養と抗うつ薬の投与でよくなっていくといわれています。

双極性障害(躁うつ病)

双極性障害は以前は躁うつ病と言われていました。

双極性障害は抑うつと躁状態、両方が出現する双極1型と、抑うつ状態と軽い躁状態になる2型、ラピッドサイクラー(急速交代型)1年間で4回以上抑うつと躁状態が現れる症状があります。

心因性うつ病

性格や環境がうつ状態に強く関係している場合をいい、抑うつ神経症(神経症性抑うつ)と呼ばれることもあります。

環境の影響が強い場合は反応性うつ病と呼ばれるときもあります。

アメリカ精神医学会のDSM診断基準には「気分障害」という項目があり、それをうつ病性障害と双極性障害に分けています。さらにうつ病性障害の中に、一定の症状の特徴や重症度をもつ大うつ病性障害と、あまり重症でないが長期間持続する気分変調性障害があります。

うつ病=大うつ病性障害です。

発達障害が背景にある場合

発達障害の人は、躁うつ病やうつ病の合併率が高いという指摘があります。

発達障害の人は、その特性から周囲にうまくなじめず、他人との交流が苦手なために、仕事が続けられないといったことが起こります。

これらのストレスにより、うつ病、記憶喪失や失踪、多重人格などの解離性障害や不安障害を起こしやすいともいわれています。

背景に発達障害を持つ人の場合は、うつ病の治療だけでは治療効果があまりよくないという報告もあります。

正しいうつ病の診断は、うつ病のタイプ、ほかの精神疾患である可能性はないか、発達障害を持っていないかなどを確認することが必要で、間違った診断をしてしまうと、本当の疾患が見逃されることがあります。

正しい診断を受け、うつ病の早期発見・早期治療につなげることが望ましいですね。

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発達障害の人がうつ病になりやすい原因

うつ病の治療には「十分な休養」「抗うつ薬による治療」「精神療法」がよく知られています。

しかし、中にはなかなか改善が見られない、うつ病の患者さんもおられたようです。

難知性のうつ病患者を調べていくと、発達障害が隠れていることを発見することがあるといいますが、発達障害の人はうつ病になりやすいのでしょうか。

発達障害の人は真面目で責任感の強い人が多い

うつ病になる人は真面目で責任感の強い人が多いといわれていますが、発達障害の人は真面目で責任感の強い人は多いです。

仕事熱心、几帳面、完璧主義、正直、誠実、凝り性などの一面を持っています。

集中して目の前のことを突き詰めるあまり、寝食を忘れて仕事に打ち込んでしまうこともあります。

うつ病の治療の第一は休むことですが、うつ病になりやすい人は仕事を休んだり、家事をやらないことは悪いことだと思い、なかなか休みをとろうとしません。

しかし、精神的にも身体的にもストレスがかかった状態では、十分な治療効果は期待できません。

医師が患者さんに休息が必要だと判断した場合は、休むことが必要です。

休むことに罪悪感を感じる患者には、家族や周りの人から「休んでほしい」ことを伝えることが本人の心の負担を軽くします。

うつ病の症状が軽ければ通院で治療を行いますが、自分の感情をコントロールできず、周囲との関係に著しい障害がでるおそれがあれば入院治療も必要です。

発達障害の人は感情表現が苦手

発達障害の人はコミュニケーションが苦手なことから、言いたいことが言えず、感情を押し殺してしまうことも多いと思います。

また、仕事上のトラブルなどにより、相当なストレスが蓄積すると思われます。

問題をそのままにしておかず、そのときの素直な感情を表現することは大切ですよね。

発達障害の人の感覚過敏

発達障害の人は多くの人が聴覚過敏や視覚過敏などを持っていて、常に外界からの刺激がストレスになっています。

ちょっとしたことに我慢できなかったり、強いこだわりなどは、周囲が理解できないときがあります。

発達障害の人はその特性から、変った人、空気の読めない人と思われることが多いですが、本人にも発達障害の自覚がないということが少なくないのです。

まとめ

うつ病はこれまで「心のカゼ」と呼ばれ、休養を取り、抗うつ薬を服用すれば半年から1年で治ると考えられてきた疾患ですが、現実には4人に1人は治療が2年以上かかり、半数が再発するといわれています。

その原因には、治療が長期化している患者の多くが、不必要に多くの種類や量の抗うつ薬を投与されていたり、難知性のうつ病が増加していることが専門家から指摘されているそうです。

うつ病の治療をしているのに、なかなか改善されない場合は、発達障害があるかどうか調べてみる必要があります。

うつ病の治療は、医師の技量レベルにばらつきがあることも明らかになってきています。

こうした中、薬の処方を根本的に見直す取り組みや、難しい診断が一目でできる技術の研究が進んで来ているので、早期発見と早期治療につながるといいなと思います。

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